おがの蝶日記(蝶の観察エッセイ)

平成元年より平成三年までの二年間エッセイとして小鹿野町の広報に連載されておりました。

おがの蝶民
広報記載と共に役場の中に実物の標本を今月の蝶民として展示

平成2年1月 ウラナミシジミ 平成3年1月 切手の中の蝶U
2月 切手の中の蝶 2月 モンシロチョウ
3月 沖縄の蝶紀行 3月 コジャノメ
4月 ツマキチョウ 4月 ミヤマセセリ
5月 ウスバシロチョウ 5月 サカハチチョウ
6月 イチモンジチョウ
平成元年7月 オオムラサキ 7月 アカシジミ
8月 カラスアゲハ 8月 クジャクチョウ
9月 メスグロヒョウモン 9月 オナガアゲハ
10月 キチョウ 10月 キタテハ
11月 ルリタテハ 11月 ヤマトシジミ by Shosen Tajima
(田島昭泉)
12月 アサギマダラ 12月 ヒオドシチョウ
 ※蝶の記録として写真など追記しているページもございます。
  (同類の仲間はそのページに、他は下の新しいページに記録)

・平成元年まで私の住んでいた長久保から少し下った地域に合角があった。この地域には珍しくもないのだが春になるとウスバシロチョウの乱舞が見られた。しかし、ここには昭和45年実施計画調査に着手されたダム建設が進んでいた。昭和61年には「損失補償基準」が妥結され集落の移転もはじまった。平成5年には本体コンクリート打設が開始され、平成11年11月16日に合角ダム竣工式。風景は変化を遂げた。そして、ウスバシロチョウも姿を消した。ダム建設前には自然の生物などの調査も実施され民家の屋根のツメレンゲにはクロツバメシジミも見つかってもいた。ダム建設だけではなくちょっとした環境の変化で生物は絶滅もする。言わば蝶も、人間もいきもの。ほんの少しの違いで人間も住めなくなるかも知れないことを思うと、寂しさと共に危険も感じた。(後記雑感)
・地球温暖化のせいだろうか?流通網の激しさだろうか?秩父ではいなかった蝶、ツマグロヒョウモンを三田川で見つけてきた少年がいた。それから数年であっという間に秩父でその姿が普通に見られるようになった。知らないうちに大きな変化が進んでいる。(2007)


その他の蝶の記録(写真)

ツマグロヒョウモン  ベニシジミ ダイミョウセセリ、イチモンジセセリ
クロアゲハ
ヒメウラナミジャノメ