おがの広報
おがの蝶日記復刻版

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サカハチチョウ

平成3年5月記載


サカハチチョウ 車窓も全開にドライブも楽し季節だ。沢すじのウツギ咲く路には必ずと言って良い程、このサカハチチョウの姿がある。
 サカハチチョウの名は八の字がが逆さになっている羽の模様から付けられているが、その八の字は、春型の蝶ではわかりにくく、夏型でよくめだつ。紋の模様の良く似た蝶がいるが、大きさは他のものより小型で、キュートだ。ウツギ、ヒメジオン、ニラの花など、白い花によく訪れ、その八の字をよく見せてくれる。
 ポカポカと暖かな日が続き、あくびの出ることしきりの季節。縁側で横になりながら、青い空と、様々な色合いの青葉の山を眺めると、平和というものをつくづくと感じる。しかし、世界は大きく変化し動いている。李節はもどって来るからこそ、人はそれにうまくリスムを合わせよ対応するが、日々の動勢は予知もできず不安が交錯する。
 林道を走る車を止め、キラキラと陽の当たる沢の水で喉を潤すと、えも言えぬ幸福感が全身を満たす。
見ればウツギの小花に、サカハチチョウも蜜を吸っている。季節を味わえる平和と環境、そして生活の豊かさに感謝しよう。



2008/5/26 開花したマルバウツギにとまっていました。四季の道おがのにて