沖縄の冬平成2年3月記載
暖かさに誘惑されてか、色鮮やかな蝶に魅了されてか、我家はまたしても沖縄で冬越しをしている。雲りの日も多いのだが、朝夕の気温も15度は下らないのが魅力だ。そのお陰で蝶も成虫のまま一年を過ごせるせる訳だ。
二月の沖縄をスケッチしてみよう。ヒカン桜は既に葉桜、タンカン等のミカン頃も収穫の終盤で、すでに花を咲かせている物もある。ツツジやシラン等庭の花や、エンドウの花も咲いている。バナナ、パパイヤは鈴なリで、一年中実をつけているようだ。野菜は豊富だが塔が立ち始めている。ウグイスの声も間こえた。メジロはどこにも沢山いて、目の前で花の密を吸う姿をよく見る。もちろん、ハイビスカスの花には、美しいツマベニチョウやシロオビアゲハ等、南国の蝶も翔ぴ交い、日本一大きな蝶、オオゴマダラも優雅に空を舞っている。楽園の様だ。
昨冬は37種の蝶が確認でき、地元の人達も驚いていた。陽に焼けた沖縄っ子が、放課後は私についてきて、採集の協力をしてくれた。今回は、どんな蝶と出会えるか楽しみだ。
那覇から北へ120qの山原(ヤンバル)の地、奥(オク)という沖縄1番の茶処の、美しい小さな村は、今年も私達を優しく迎えたくれた。
沖縄の子供達(ヒロノブ、トキミ、サヤカ、・・・なつかしい私の友達。元気かい?2020年追記)
友人佐々木さんの中学生の息子さんが「こんなのが校庭でとれたのですが・・・」と持ってきた。
場所は埼玉県秩父郡小鹿野町の三田川地区。
沖縄でよく見たツマグロヒョウモン。
埼玉県では初めて見る蝶の姿にビックリ。
ちゃんと標本にしてあげました。
埼玉県内の公的研究所に連絡したのですが
「何かの荷物でサナギが付いてきたかも知れませんね・・・記録しておきます」と言われました。
しかし、その後の秩父地区ではじょじょにこのツマグロヒョウモンが増えました。
後記;2010年 ツマグロヒョウモンは秩父では一番見られるヒョウモンチョウになってしまうほど増えました。