メスグロヒョウモン 平成元年9月執筆
春から初夏にかけて活動していた蝶も、夏体みをとる事がある。そして、真夏も終わり残暑とはいえ、いくらか涼しくなると再び姿をみせてくれる。ニラやアザミの花に良く訪れる、ヒョウモンチョウの仲間のメスグロヒョウモンもそのひとつだ。
秩父には五種程のョウモンチョウが生息しているが、どれも平均オレンジ色に豹紋がある。その中で特に変った蝶がメスグロヒョウモンで、その名が示すようにメスは黒く、オスとまったく違う姿なのだ。昨年の九月、メス2匹が我家に訪れたが、始めはヒョウモンとは気がつかず、よく似たゴマダラチョウと思っていた。この辺でも目新しい訪問者だったからだ。
子供の頃の昆虫採集というと、夏体みだけで、蝶との出合いも少なかったが、真冬を除いて、ほぼ1年間、喋との出合いがある事を知ると、四季それぞれに楽しいものだ。ちなみに昨冬は3ケ月、沖縄で過したが、蝶は真冬も絶える事が無かった。ハイビスカスやレモンの花、野菜も冬が盛りで、なるほどと思った
彼岸花にばアゲハが、アザミにはヒョウモンチョウの良く似合う、小鹿野の初秋。まだまた蝶ば飛ぶ。
2007/9/20奈倉にて メスグロヒョウモン ハッカの小花に来ました。珍しい訪問です。(下小鹿野)
2007/9/13 ミドリヒョウモン 庭のハッカに来ました。(下小鹿野)
2007/9/27
ツマグロヒョウモン →●