おがの広報
おがの蝶日記復刻版

タイトル


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 ルリタテハ平成元年11月記載
ルリタテハ あっと言う間に寒くなった。しかし、日中は家の中へ陽が伸ぴて、とても気持ちよいものだ。
 紅葉を眺めながら、縁側で茶飲みをしていると、陽の当った石や落葉の上、時には洗濯物の上に、日向ぼっこよろしく、翅を広げている蝶の姿がある。
 光るような青の帯が美しいルリタテハだ。思わず見とれるものだ。
 目が良いのか網の有効距離に近づく前に、逃げられることが多い。獲物をねらう猫のように、私も腰を低くして、全身の神経を一点に集中し息を止め、「エイッ」とばかり網を振る。最初のひと振りがだめな時は、もう狂ったように振り回わすか、同じ所にもどって来るのを静かに待つしか無い。私は前者であることが多い。人の目など気にしてられないのであるが、振り回わしても採れぬ時は、気はずかしいものだ。
 蝶の翅の裏まで気にかける入は少ない。どんな蝶も、翅の表と裏は、色・模様が多少達うのだが、ルリタテハの翅の裏は、抽象的な木肌を思わせ、とても美しく、僕の好むところだ。
 朝夕さらに冷え込んで、蝶の姿も少なくなる。昼間の陽のありがたさを蝶も感じていることだろう。