おがの広報
おがの蝶日記復刻版

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カラスアゲハ

平成元年8月記載
カラスアゲハ セミとり、かき氷、花火、ヤドカリ、ホタル、カブトムシ。それらと共にカラスアゲハは僕の夏の連想のひとっだ。
 子供の頃、父に連れられ登山した夏山で、真白なヤマユリに飛びかう美しい姿は忘れる事はできない。
 カラスアゲハには良く似たミヤマカラスアゲハがいる。深く鮮かな色彩のミヤマは、やや山地で見かける。また、同じ種のものでも春型、夏型があり、夏型は大きい。
 今年最初の出会いは4月26日、観音山の頂上ヘスケッチに出かけた時である。意外に早い時期に飛んでいるので驚いた。あっちへ行ったと思うと、また同じ所を通ってやって来る。これを蝶道という。
 畑の隅にクサギを植えた。来年の夏には花も咲き、沢山のアゲハ蝶が訪れるだろう。木の中でも役立たずのクサギも、蝶にとつては良好のエサ場なのだ。最近は雑木が減り、あらゆる生物の共生が崩れて来ているように思う。その内、僕もスギ花粉に追われて、逃けだす事にならなけ
れば良いのだけれど……。
 畑のニラの花も8月には咲き出して、多くの蝶がやって来る。沢山の蝶と出会えるように、今年は夏らしい夏になつて欲しいものだ。