おがの広報
おがの蝶日記復刻版

タイトル


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ウラナミシジミ平成2年1月記載


ウラナミシジミ さむ−い冬、家と庭もスッポリと大温室で囲んで、その中に花を咲かせ、蝶も飛ばせたら・・・いっそのこと、ひと山入ッポリのサマーランドの中で暮らせたら・・・などと考えてしまう、寒がり者の今日この頃である。
 さて、昨冬の沖縄で出会ったウラナミシジミ。昨秋、寺平(てらだいら)で始めて確認できた。手にした時は心が踊った。
 シジミチョウ科は型が小さく、気のつく人も少なく、まして20種近いシジミチョウが秩父に生息していると言っても、想像もできぬことと思う。しかし、その中でも沖縄から本州まで分布している種は少ない。この蝶との再会は、遠い土地を思い出させ、共に蝶を追いかけた真黒なオキナワボーイの笑顔を鮮明にした。
 蝶は卵・蛹・成虫等、種によって越冬の形が違うが、それぞれに寒い冬を耐え、乗り越えている。12月にもシジミチョウやキチョウの姿を見かけて、驚いた日もあったが、今年最初の蝶の出会いは、いつだろうかと楽しみだ。
 「おとうさん、ちょうちょが5つ、いるよ!!」食後のテーブルの上を見ると、みそ汁の実のじしみが木目の風の中を飛んでいた。