おがの広報
おがの蝶日記復刻版

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コジャノメ

平成3年3月記載

コジャノメ   蝶と蛾
 蝶と蛾はどこが違うのだろう?誰れでもが感じる素朴な疑問だ。
 基本的には蝶も蛾も鱗シ目の中でおおまかに区別されているにすぎない。ヨーロッパの一部では、蛾を夜の蝶と呼び分けている程度だ。活動する時間や、触角の形、鱗粉や羽の形、そのどれもに例外的な蝶や蛾がある。
 たとえば図鑑の中で蝶として扱われているセセリチョウやジャノメチョウの仲間は、一般には、ほとんど蛾と思われているのではないだろうか。セセリは小型で、全体が地味な茶色で、さわるとビロード状の粉がふわっと飛ぶ。休も太く、いかにも蛾のようだ。ジャノメもまた、薄茶色の地味なものばかりで、薄暗い林の中や裏庭でよく見かける。羽には目の玉の模様があり、腐った果実を好のむ、となると、もう蛾と呼びたくもなるものだ。
 逆に昼間、蝶と同じ花に飛び回わる蛾もあり、姿も一人前に蝶としか言い様の無い変わり者もいるのだ。
 どこの世界にも例外があり、その例外が全体を面白くしている。蛾の中の例外が蝶だと言われてもいる程で、してみると、生物の例外の極みが、人間だとも言えるわけだ。


ヒメウラナミジャノメ

チョウ目 タテハチョウ科 ジャノメチョウ亜科


2008/0507  庭のシオンに来ていました ↑↓