おがの広報
おがの蝶日記復刻版

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クジャクチョウ

平成2年8月記載
食草を植えよう!

クジャクチョウ 「小鹿野に来たら、蝶がいっぱいだねえ」と、旅の人が驚くような環境をつくってみてはどうだろう。
 友人の画家が、庭にサンショの木を植えたら、その夏はとても沢山のアゲハが訪れたと感心していた。カラタチやキハダ、コクサギ等ミカン類こは、クロアゲハ、オナガアゲハ、カラスアゲハ、モンキアゲハ等の大型の蝶が翔んで来ることだろう。
国蝶で美しいオオムラサキは、エノキが食草だ。大木になるので公園や境内等には是非植えて欲しい。ただし、幼虫は落葉に着いて越冬するので、落葉焚きはできません。他にゴマダラチョウや、緋色の美しいヒオドンチョウも、エノキが食草だ。
 草花では、タチッボスミレ等のスミレ類が何種ものヒョウモンチョウの食草だ。美しいオレンジ色の姿はお花畑には是非訪れて欲しい蝶だ。フジやクララ、クズ等は、ウラギンシジミ、トラフシジミ、ルリンジミ等の食草で、山には普通にある。
イラクサは雑草でも嫌らわれがちだが、ゲインャと言う学名を持つ美しいクジャクチョウの食草だ。町内でも何度か出会うことがあり、ドキッとする。
雑草のおいしげる山も保存される必要がある。