平成元年7月記載
国蝶て知られるオオムラサキは、日本の蝶の中でも、ひときわ美しい蝶だ。5年程前からの記録では、7月15日前後に、梅雨明けを知らせるごとく姿を見せている。なぜか家の中に飛び込むものがあり、しっかりとその美しい紫色の羽を見せて去る。しかし、訪れる数はそれ程多くなく、1年に4〜5匹見るに過ぎない。クヌギの樹液やイチヂクの実に見かける。つかまえようとすると羽音をたてて素早く逃げる。
国蝶だけあって切手にもなっている。普通切手の75円は、国蝶に指定された昭和32年に、又、少し模様変えしたものが10年後に発行されているようだ。そして近年になっては、昆虫シリーズの中で40円の切手として再登場している。
美しい蝶がいっまでも舞う自然保護も大切です。嵐山町ではオオムラサキの森づくり事業が何年も前から行なわれ注目されています。
梅雨の最中に咲くカンゾウの花、それに続くヤマユリの開花は、オオムラサキの飛来と共に、本格的な夏を知らせてくれます。