田島昭泉の考える合併

合併は必要

▼合併について懐疑のお手紙の返事    ▼合併についての事業所の経済効果の質問メール   ●田島昭泉の小鹿野西秩父の将来像  ■大合併に対してなぜ西秩父か   ▲メールをいただきました。15年7月    ■合併フリー・トーキング後の感慨   他の先進国での自治体人口はどうか   署名達成できた自治体人口は

日本の借金について
 国と地方での借金が約770兆円。その内、地方の借金は200兆円。その中のさらに町村部の借金は5兆円です。5兆円を3兆円にするとかの調整に躍起になるより、まず市部や国県の莫大な借金を何とかして欲しいのが本音です。地方はそれなりに小さな運営をして、しのいできているところがほとんどなのだと思います。国からの合併という名のリストラは今回の特例債という飴をぶら下げてのものではなく、日本中一律に交付税を減らすだけのものとする様なことが好ましかったと感じます。建設のみに使える特例債は借金付きの欠陥商品です。平成16年10月追記
●現在の小鹿野の財政を考えて、行政の経費を如何に削減するかを考えた時、合併は有効な手段と考えます。
町税が11億しか入らないところを町の総予算が42億。
小鹿野は平成13年度の町債残高を見ても48億。
●国の財政から見てもこのままの借金増を続けて行く訳にはいかない。
平成13年度での長期債務残高が国と地方合わせて666兆円。
(国で506兆、地方で188兆、重複分有り)平成3年では178兆円だったのが10年で2.3倍になった。
国民ひとり510万円の借金。
平成14年でも総額歳入81兆のうち公債30兆を超える。
●社会保障費も年金・医療・介護などは現在年間で90兆。
少子高齢化で10年後には131兆、25年後には230兆へと急増する。
●たとえ経済が上向きになっても、この経費削減としての合併への取り組みは、
この国のゆとりとして現れるであろうから、将来を見据えて合併は必要なものと思う。
合併を抜きにしても我慢の世紀になった。
●ただ、残念なのは国は交付税の見直しのムチと合併特例債のアメで自治体の数を減らし
管理面・財政面だけで押し切ろうとしていることだ。(国自身の大改革が必須だ)
●そのような中、どこと合併するかにおいては、まず顔の見える範囲:私は西秩父の範囲なら理想的と考える。(県クラスター図
病院、商工会、中高一貫校となった小鹿野高校、衛生組合等のつながり。
鉄道が無く、赤平川の水系に沿った山間地区。
同じような境遇の思いがそこにはあると思うし、同じ地盤で協力し合ってきたはず。(藻谷氏講演
この地区(西秩父)がひとつになれないで如何に秩父市や「秩父はひとつ」の合併に結びつけられるであろうか。
「西秩父」が一心同体になって初めて大きな合併への考えができるのではないか?
西秩父が一枚岩になってこそ未来のこの地域の発展に有利になるものと考えます。
仮に合併が西秩父だけになったとして、西秩父だけでは効果が薄いと言った意見もあります。
確かに削減効果は少ないかもしれませんが、どれだけ削減すれば充分かの値は明確ではないし、
国の理想の3000の自治体を1000にする3分の1には端的にかなう訳です。
また、地域の個性化は小さなスケールでより有効だと考えます。
小鹿野は医療福祉の西秩父の核としてまた、歌舞伎の里として、
吉田は果樹園の里や龍星、両神は花と温泉、癒しの地区。等・・・
西秩父は健康や自然を売りに充実させ推進してがんばれば魅力ある町が出来る。
●合併には「長尾根トンネル」の話が付いて回るようです。
西秩父にとっては東京への窓口西武線に、そして経済圏でもある秩父市に行きやすくしたい。
これが最大限の西秩父の住民の希望だとすれば、特例債をそれに充てればいいのではないかとも考えます。
(自治体とトンネル等との交換みたいな合併は避けるべきだが、
本当に日本の経済や、国・町の借金を考えた時、借金はできるだけしたくない。
トンネルに掛かる60〜70億という数字がこれに見合うかどうかだ。
私は、むしろ国道299号線の現在の制限スピードが40qであるのを
50q制限の企画の道路にすることで、約2割強のスピードアップを図る方向で、
解決することもよいのではないかと考えます。

また、現在田村までの高規格道路の計画の中、
秩父市からもそれに最短でつなげたい訳で地方負担でなくトンネルはできるはずです。
(将来的には高規格道路140号バイパスとしては崖崩れも多い荒川・大滝地区は通らずに西秩父を通り、
両神から大滝に抜けるルートを開削し140号を大きくバイパスするルートの考えも必要。→そのような計画が実現しそうだ。)
節度を持って特例債を使うならば、この地の個性化と人口対策に利用することがベターと考える。
●もし「秩父がひとつ」になった時、日本で4番目に大きな自治体となる。
人口が少ない、一番大きな自治体になる訳です。
末端まで行き渡る自治サービスを維持するのは効率にも問題が有るので、
それをいかにクリアーするかが大きなネックと考えます。
小鹿野や西秩父担当官配置、議員の小選挙区制、地区評議員制度等、有効な策を考え、
個性を生かした地域振興が第1番に守って行くことが必要と思います。
大きさへの不安。これがクリアーされれば「秩父はひとつ」が経費削減への最良の選択になると思います。
しかし、この広さでサービスの向上が図れるのか、文化を如何に守ってゆくのかの疑問が残る。
人口密度の薄い地域では面積が大きくなることでは効率的に悪いデータもある。

理想的合併のための条件は多くなるだろう。
●まず西秩父が肩を並べ それでこの地域の維持が無理なら、ひとつへの協議へ進める。
●決してこの西秩父が分裂するような悲惨な合併は避けたい。
●職員の給料、定数については、企業もリストラや合併で何を減らすかは人減らし効果が最大。
いかに減らすかを定年退職者だけ見るのでは無く、合併したら速減らせる体制が必要。
そうでなければ、ワークシェアリング:要するに今までの4人の給料で5人働く。
(日本は本来ワークシェアリングだったはずだ)
と言うようにこの経済状況では企業は2割カットなどしながらがんばっている。
そのような形で行政自らの身を切っての合併でないと住民も納得しないし意味がない。
小鹿野の11億の税金収入がほとんどそのまま人件費だとするなら、
2割カットで2億の削減をすればこのままでも充分やって行けることにもなる。
広域合併を想定するに、ラスパイレス指数(秩父市の101、小鹿野の87)から秩父市を給料水準にした時、
小鹿野の職員の給与は1.16倍になってしまう。
現状の財政削減を考えたら、地域が大きくなり、市になったからと言って高くすることは考えられない。
●今回の合併騒動では、はっきり言って税金が安くなったり、サービスが向上するようなメリットはないと考えても良いと思う。
むしろ「国が大変だから」に端を発した合併なので、財政削減への協力ができれば優等生だと褒められるだけ。
この機会に合併に無理のない西秩父という地区での合併が自主には有効で弊害もなく、
日本の末端の文化を守り、その活性化にも理想的だと思う。
平成14年9月記 ※平成15年1月2日書き加え。茶色字
国土維持管理を思う
都市部の税金が地方に廻しすぎるとの声がこの合併への動きにもなっています。
しかし都市部の人は地方から集まっているのです。
盆暮れには都市は空っぽと言っていいでしょう。
多くの大企業の本社は都市部にあり、多くの税金がそこに落ちます。
田舎に還元されて何が悪いのでしょうか?
確かに千人、二千人と言った村では効率は良くありません。
もっと適正な使われ方、交付税のあり方を取り決めればいいのです。
●田舎は、水の源。緑を中心にした木材・酸素の源。日本の胃袋を支えるべき農作物、漁産物の源。
自然を中心にした癒しの源。独特の気候風土から生まれた文化の源。
これらを支え維持すべき事は重要なこと。
末端ではこんな大事なことをしているのです。
そこに生活し、目の届く中でないと維持できないものがあるのです。
末端に生活する国民でも公共の福祉を得る権利があるのです。
これを維持することは重要な国策です。
高知県での取り組み
合併フリー・トーキング後の感慨
●交付税と臨時財政対策債のまやかしか? 二つを足せば、未だに増えている。本当に減っているとの認識で良いのか?
●合併で成功したという丹波篠山の現状は疑問だ。経常収支比率は無惨なものだ。どこに経費削減が出来たのか?
※修正?します。石原信雄氏講演では平成13年度での長期債務残高が国と地方合わせて693兆円。国民ひとり550万円の借金。とのこと
高知県での取り組み
高知県では荒廃する森林を保全するために「森林環境税」の導入を打ち出した。
県民税に一律500円を上乗せするかたちで年間に総額約1億4000万円を徴収し、
森づくりへの理解や参加を促す事業や県による間伐などに活用する仕組み。
来年度からの実施を目指している。
埼玉県でも同じように森林の保全に目が向くようになれば
西秩父でも多くの雇用が生まれそれを基に観光や教育に活用されることが可能と思います。
県に期待し要望するものです。
住民主体の自治を考える
 全国で1947年から84年までの37年間で長の解職や議会の解散など住民の直接請求の法定署名達成件数(実施して成功した数)は、
人口3万人以下の自治体で  332件、
3万人から10万人までの自治体が29件、
10万人から20万人が        6件、
20万人以上の自治体では    4件、
30万人以上は            ゼロです。
自治法に明記された直接請求の権利を行使することが小さな自治体ほどやりやすく、規模が大きくなるほどその行使は限りなく不可能に近くなるというのが実態です。
住民自治の発展は地方の政治と行政を住民の暮らしと願いに近づけるための必要条件。
その動きに逆行するような合併による規模の拡大には疑問が残ります。
直接請求の意義とは、またその方法
全国町村議町会の会長:強制的な合併に抗議
上の意見の要約を西秩父議員クラブ会議(2002/7/19)で述べました。
議員フリートーキング(2002/10/25〜11/21)での発言とその後の考え

田島昭泉が夢をまず夢として語ります。そこから・・・
西

  1. 「西秩父公園郷」:自然を有効に保存・活用し、全域が公園として都市部の人にも訪れるような地域にしたい。(休養村・果実村・市民農園・キャンプ場・家族登山・癒しの空間・・・):今は立派な自然がありながら、有効な観光に結びつけられる整備がなされていません。小鹿野では環境条例も整備。
  2. 「幸福長寿の郷」:明るい終の棲家。医療と介護の充実した地域で住民はもとより他地域からもシルバー移住が望める。合わせて福祉・介護などの職種の若い人を誘致でき、人口減ストップ。各地で浴場施設も使い放題。:現に長若をはじめ定年退職入植者が増えています。
  3. 祭りの里(龍星祭り、小鹿野春祭り、鉄砲祭り)や歌舞伎、神楽などの伝統芸能の里としての拡充をして、観光産業への確立。文化とよき時代を感じる里づくり。
  4. 「エコロード」:主要な幹線道路には広い歩道を整備。歩きも自転車も危険なく通勤や通学、お買い物にも利用できる。レンタル自転車はどこにもあって住民・観光客が自由に利用できる。バスとの供用でノンカー生活。
  5. 大型地震の無い秩父古成層の安定した地域で、情報インフラも整備された自然と共生した生活を送る「秩父型未来生活」を提唱しよう。(東海地震では5弱等の予測もある)
  6. 西秩父には巡回バスが走れば広い地域が狭くなる。どこでも乗れて、どこでも止まり、西秩父住民は無料。親戚友人、お爺ちゃん、おばあちゃんも子供も自由にゆききできる。せめて30分おきに、そして病院などの施設や商店街を中心に走れば西秩父のどこにいても不便を感じない。観光客も足の不便を感じない。
  7. 鉄道の延伸が出来れば通勤通学産業に与える効果は大きい(可能性は少)。しかし、秩父の駅回りには西秩父専用の駐車場があれば、それだけで効果が大きい。



  1. 関越から一本で高速自動車道が今の寄居皆野バイパスに接続すれば、都心から1時間圏内になる。那須や軽井沢、富士とも競争できる。→高規格道路に夢
  2. 環境の良さを牽引力に大学、専門学校などが誘致されれば、学園都市も夢じゃない。

課題

顔の見える安心感が小鹿野町にはある。
 秩父がひとつの地区へ大きくなった時に声が如何に伝わるかが大きな不安材料。
たとえ地域審議会で意見を吸い上げるとしても、減員された議員ががんばっても、
現状と同じ声が届くかどうかだ。
秩父がひとつになると日本で4番目に大きな自治体になる。
この点が合併協議会の課題であり、何が西秩父に必要かが知恵のだしどころだ。
●生活圏、行政圏、意識調査などの結果は→県クラスター図
●地域審議会の効力と永続性は?
●議員選挙の選挙区の設置の永続性などは?
●さいたま市は地域が狭くとも「声が行政に届きずらい」
と、よく言われるが?
●まさに顔が見えるという内容のメールをいただきました。
  広過ぎる故の不安をぶつけてみました。(氏名は省略します)
    小鹿野町F氏:文化や環境などが守れるように、たとえば西秩父担当官のような分野専門で人材を配置する。14/9/7
    秩父市K氏:各地域をゾーニングし、目的を持って進める。(秩父市小鹿野町、秩父市下小鹿野等の住所名も残る。)14/9/16
    秩父市A氏:各地域で声を吸い上げる評議員の様なシステムを取り入れる。14/9/20
職員の給与が時代の経済にマッチしたものかが疑問だ。
 経済が逼迫している今は給与や手当の切りつめも行政が先導すべきだと思う。

ラスパイレス指数に見る秩父市との差も大きく、
秩父市以外の職員にとっては、
反対する者はないであろう給与の引き上げが予測される。
企業はリストラの中で給与も1〜2割カットもある中、
住民に対してどのような同意を得てゆくのか?

議員の報酬もしかりではある。
秩父市議会は35万。
   小鹿野は20万。
ただ、議員は選挙によって人数だけはすぐに削ることができる。
平成11年ラスパイレス指数
  1. 91.2:両神村
  2. 88.8:小鹿野町
  3. 88.6:吉田町
平成13年ラスパイレス指数 ( )内は11年度
  1. 101.1:秩父市
  2. 90.0:横瀬町
  3. 89.2:吉田町、両神村
  4. 89.1:長瀞町、荒川村
  5. 87.3:小鹿野町
  6. 84.9:大滝村
  7. 81.8:皆野町
平成14年ラスパイレス指数
  1. 100.8:秩父市
  2.  88.9:吉田町
  3.  88.1:両神村
  4.  87.7:小鹿野町
●今後の人事院勧告の通達を見たい。
●公務員争議権付与によるリストラは可能か?
●首長の判断ひとつで切りつめもできる。
国家公務員の給与を100とした時の
地方公務員給与水準の指数
※小鹿野は低賃金で大変努力はしている
競争の原理
小さな地域なら地域ごとで負けじと知恵を絞り競争でがんばる。逆に→知恵がないと弊害で同じようなものをどこにもつくってしまう。
大きな地域になれば大きなところにひとつとなり無駄がない。逆に→競争の原理もなく、いいものが生まれるかが心配。一極集中化で近くのものだけの利になる。
:温泉、スポーツセンター、図書館、役場、・・・などの考え

要調査

調査資料・参照・考慮
給与削減の現実は ●福島県浅川町議会は平成15年12月17日、町長給与を50%カットする条例改正案を賛成多数で可決した。町長の月額給与は現行の75万8000円から37万9000円になる。期間は来年1月から06年10月末の町長の任期まで。課長職の平均給与を下回り、町職員82人のなかで32番目になる。
●青森県今別町も首長の給与半減を赤字財政を理由に16年4月から、導入を決めている。 全職員115人の給与も年間1億円規模で削減の実施も予定。
栄村も30億の予算を22億まで縮減するモデルをしている。
人口密度が薄い地域の効果はどうなのか? 人口密度が薄く広い合併は非効率な財政運営を余儀なくされる。→ データあり
長尾根トンネルにはいくらかかるのか? 私の14年9月議会一般質問では数十億円と答弁があった。(4〜50億らしい)。後に60〜70億と聞く(14/11月)
広域合併派の広報には65億と出ていた。(15/9月)
特例債が本当に利用できるかと対効果が疑問。3割が借金となる。(70×0.3=21億円)
▲都心に通いたい人にすれば駐車場こそ欲しい。(800円は余りに高い)
西秩父へ鉄道を以西延伸するといくらかかるのか?
(以北延伸というプロジェクト案が出たので・・・)
▲西部鉄道ですら飯能より秩父方面は撤退したいという状況らしい。まったく影が薄い。
▲自治体とトンネルとの交換みたいな合併は避けるべきだが、「西秩父三町村」がひとつの意見で西武線以西延長を強く訴えるならば、特例債など無理な負担がなければ合併の取引としては大きな効果があるとは思いましたが・・・。
(三町村の協議をせず広域に無理やり飛び込んだ非。また、広域で西秩父はどのような地域にするのかの構想がない様だ。)
▲西武鉄道も問題多く見通しはますます暗い(16/12月)
大きな面積の自治体の状況は?
(秩父9市町村では893平方q)
(全国の市の中で面積が大きい順に、
いわき市1230平方q358,000人の
中核市・静岡市・札幌市)
分権時代の幕開けのHP「いわき市」(上)
分権時代の幕開けのHP「いわき市」(下) 参照をすると
地域のゾーニングによって高度成長期の中、それぞれの発展と全体の無駄が省けている。
ただ文化の衰退は免れない状況の様だ。過疎化は進んでいる。
埼玉県内で法定の合併協議会が設置されたところは小さい面積?

秩父郡市では中核市には程遠い
五日市町と秋川市が合併して住民は不満が多いと聞くが 合併後のあきる野市の世論調査
を見る限りは合併による弊害の不満は少ないと判断します。
住み続けたいの数字は77%など。
しかし、各種使用料の大幅な増は否定していたにもかかわらず反古にされた。
                ↓
いろんな値上げが心配だ。 旧大宮市の国保が10万円ほど高くなったなどの例もある。→全商連のHP「さいたま市」
静岡、清水での合併でも値上げ→国保運営協議会のページ  と かわせ氏のHP  とその予想が当たっているHP
秩父市と小鹿野での国保の比較
福島県矢祭町では合併はしないと聞くが 血なまぐさい合併があったことの後遺症と考える。
しかし、町長はじめ議会の単独で行くという気概が大きく住民の同意がある。
住民に必要な施設サービスは努力の結果そろっている。
矢祭町のHP :この中の新着情報から宣言文が入手できますが、以下のページで要約がわかります。
矢祭町の合併をしない宣言文書の出ているHP
群馬県上野村では合併しないと聞くが 自己財源としての(ダム・発電所)固定資産税が入ることで財政が成り立っているからではないか? 
ただ道路行政など県とのパイプも太く気概を感じる。
木工場では年間3億円売り上げている。(味噌工場、全国へ売っているお菓子工場もある)。
(平成17年度からは交付税の不交付団体になります。)
  →村長の講演
他の先進国での自治体人口はどうか
(96年EU広域委員会資料)

日本の自治体数が約3千なのに対して、
米国の自治体は3万6千ある。しかも70年代以降増加の一途。自治体の半数が人口千人以下で、人口2けたの村も3千以上ある(02年米政府センサス)(全人口は2億4871万人)
フランスの自治体数も3万6千で、200年以上前のフランス革命当時とあまり変わっていない。(全人口は5663万人)(議員公選での議長が首長を兼ねている)
イタリア
の自治体数は約8千。
イギリスでは482のディストリクトと呼ばれる広域自治体への統合が進んだが、1万以上のパリッシュという基礎自治体を権限強化する動きがある。(全人口5635万人)
ドイツは州によってばらばらながら、計1万6千の自治体がある。(全人口は8200万人)
※国によっての制度の違いもあるので一概にどうのとは言えません。数だけではなく中央集権国家か主権在民国家かの違いもどこに見るのか。単なる資料としてみて下さい。


人口 面積 協議進行状況 人/ku
秩父郡市
(東秩父村は除く)
  119,474人(対県2%)  893ku(対県24%) なりたたず ↓ 133
→秩父7市町村 97,013人
798.49ku 17年4月解散 ↓ 121
→小鹿野・両神
 特例債
15061人 171.45ku 平成17年10月合併を目途
→秩父・吉田・荒川・両神 73875人 627.04ku 平成17年4月合併を目途
さいたま市 1,051,428人  168ku ここはさらに
岩槻市と合併の予定
6259
富士見・上福岡・大井・三芳   237,922人   49ku 住民投票で否15/10→解散 4856
朝霞・志木・和光・新座
(→志木市長の話
  401,374人   61ku 法定協解散15/4 6580
川口、鳩ヶ谷、蕨 3市の法定合併協議会は16年9月30日に解散 解散
松伏、吉川 解散16/9
深谷市と大里郡の5市町村 184,000 200 寄居離脱16/3 解散
児玉郡市(6市町村) 140,000 200 →本庄市と違和感
住民投票結果で解散
700
比企郡8市町村 200,392 316 15年6月法定協→解散 634
→比企郡6町村協議会 滑川町での住民投票で
3町3村の合併に賛成1009、8市町村に賛成3706、合併しない2100
16年8月31日解散
久喜市、幸手市、鷲宮町 16年8月の住民投票で反対票が上回った加須市。投票率は34%。白紙
春日部・宮代・杉戸・庄和
(1市3町合併協議)
10月4日の宮代町議会。宮代・杉戸両町の合併協を設置する補正予算案は1票差で否決。 宮代町の住民投票で白紙
北川辺町、栗橋町 大利根町の住民投票が16年9月26日投票され、即日開票の結果、反対が賛成を上回った。白紙
静岡市+清水市        714.266人 1373ku 日本1広くなった
合併後の不都合も
520
札幌市(昭和の合併) 1,842,654 人 1212ku 全国で5番目の人口 1520
いわき市(1966年合併)   358,000人 1230ku 中核市 291
南アルプス市  71,124 264 6町村合併、4/1新市誕 269
※大きな面積の合併には大きな人口の裏付けがある。7市町村ではさらに薄い人口密度。
※小さな面積同士の合併にはその効率効果に問題は少ない。それにしても解散が多い。
「市町村合併による経済効果の再検討」資料による「人口密度による異なる合併の効果」
横道・仲野(1996)では「一般的に人口規模が大きく面積が小さい市町村ほど効率的な財政運営
が可能となる・・・逆に、人口規模が小さく面積が大きい市町村は、非効率な財政運営を余儀なく
される」と指摘している。
社団法人 日本経済研究センター 吉田博光経済分析部予測研究員(参議院事務局から出向)の報告書2002/2による

合併HP ●小鹿野町町民合併懇談会での質疑応答
西秩父三町村長「合併を考える」講演会
議員と町民の合併フリートーキング 
埼玉県内の合併協議会などの動き
身近な合併話題

今後も意見・資料を追加してゆきます。

 

合併反対についての、あるお手紙への返信
○○さま
お手紙ありがとうございます。
そしてお返事が遅れたことをお詫び申し上げます。
デスクの目の前におき、なかなか手が付けられずにいました。

「どうしてその借金はできたの?」でのゼネコンの話。日本中の議員がうちにもこっちにもと、つながりのある業者や、大きなバックマージンのある企業の引きで、無意味な建設が行われたことによるものだと同感します。軍事費の拡張にも心配があります。
沖縄は学生の頃3ヶ月ほど旅しました。又、家族では6ヶ月滞在したことがあります。美しい海と助け合いの心篤いウチナンチュウ。そして戦争をもっとも憎んでいる人達の島から早く軍事施設は無くさねばいけないと思います。
国民はしっかりと見ているはずですが、多数はそのような人に票が集まり、その結果が今の国の動きになるのだと思います。日本は極限を見ないと変わらないかもしれません。しかし、声がいつか届く日も来ると信じいています。
 合併は私は必要だと思います。ただ、議会でも言ってはいましたが西秩父がまとまることが最前提です。財政の危機は激しく、このままでは赤字団体になって行きます。「秩父がひとつ」の方向へは町長も明快には答えられなかったように、広すぎる問題があります。道で距離を縮めるだけではダメです。文化や環境を守ってゆくには適度な大きさがあると思います。ですから西秩父でこれを守り維持することがいいと思います。ここから先はよほどの得策が有れば住民だってついて行きます。今はそれが見あたらないのです。私の夢はあくまでも夢でありますが、その実現が無理ならそれに近づけるものの考えをすればいいのです。長尾根トンネルが小鹿野の人の希望なのでしょうか?本当のところ解りません。かつて秩父鉄道を拒否した小鹿野のことですから・・・
加茂市は昭和58年をピークに事業者数なども減ってきており、人口は市では少ない3万人程度です。製造業も事業者数で平成3年には504から平成12年で379件に激減してます。市長の決意で今の市政を維持して行ける自信で大きな改革と住民の理解が得られれば良いのですが・・・
合併しても10年後は合併前の交付税より削られることは確かでしょう。しかし、その10年間は特例債を利用して削減効果を上げ、地域整備に当てられます。が、
合併しないと直ちに大きな減額に耐えなければいけません。残念ながらあめとむちです。もしこのまま小鹿野町を続けるなら多くの事業委託を県や大きな団体にお願いしなければいけないこととなります。その形がいいものかどうか?
議会でも答弁のとおり3町村の一番新しい財政状況が出ます。今後は、まずそれが判断材料となるでしょう。両神の独自の生き方が続けられるのかどうか。その意見もしっかり見つめたいと思います。

平成14年9月16日
田島昭泉

ps:この私の手紙の内容は一部私のホームページでも公開したいと思います。常に多くの意見が寄せられておりますので、インターネット上でも論議したいと思います。○○さんだけでなく多くのひとにも同じにお応えしたいと思います。ホームページは、ほぼ毎日更新しておりますので、機会がありましたらご覧下さい。
合併しないと直ちに大きな減額に耐えなければいけません。」は正確には誤りです。むしろ合併すると10年から15年後にもそれなりの(財政需要基準に見合う)交付税減額が待っています。また、合併しなければ1万人以下の団体の交付税は他よりも高い率で減らされます。15/12/25(一般質問の結果7市町村の合併10〜15年後には83億円程の減額がある様です。)
近衛兵だった方と真剣に戦争のこと、沖縄戦のことを語り合ったことを思い出します。
合併を考えると、国の施策に疑問がわきます。年金の問題、公共団体や天下り、少子高齢化対策も欧州に遅れをとっています。
この疑問は誰がはらすのか・・・
住民感情を真っ二つにしてしまった合併。特例債をぶら下げたからこそ大きくなった闘争。
国は大きな責任があり、舵取りを誤った首長の失策は大きい。今後この住民感情をどのように一体化させるのか・・・(16/7/23)
議員フリートーキング(10/25〜11/21)後の考え
秩父地域合併研究会の報告に見る根深い秩父嫌い。


合併についてのメールへのお返事(一部割愛)  15/2/12返答

> 私は、広大な秩父地域ですので、そこに住み、商いをしている事業所が相互にリンク
> しあって営業していけば、経済効果は合併した方があるように思えます。田島さんのご意見を


「相互にリンクしあって営業していく事」の意味をどうとらえるのかですね
@たとえば商工会レベルでは小鹿野は三町村の枠組みで運営され
組合長も商工会の合併に関しては
「西秩父商工会は事故率も一番低く融資も郡内1だ。大きくなると事故率も上がる。
急に広くなることを大変に危惧している。隅々まで目を向けられない。
大きすぎるとビジョンが見えない。」と言ってます。
A事業所はすでに小鹿野が本店でも秩父に支店を置いたり、その逆もあるようですが
境は無くやっているようですね。
B小鹿野の土建屋さんが秩父の公共事業をしたいと言うことであれば
入札参加資格の審査さえ通れば登録可能。
小鹿野も他町村からの工事業者や資財購入も比較的外からも受け入れている。
ただし指名されるかどうかの壁はある。この辺が欲しいとこでしょうか
C元請け下請けという関係は何処でもされていてこれも自治体の境はない。

心配なのはむしろ合併して窓口が秩父ひとつになった時、
その中心に近い事業所や大きな所だけが仕事を取るのではないか。
談合とまでは行かないまでも、競争の流れの大きな波にのまれ
小さなな事業所ははじかれてしまうのではないか。
その心配に答えないといけないと考えますが、いかがでしょう
地域でされる事業は合併して大きくなっても絶対量が増える訳ではないので、仕事が増えることはない。
ただ合併による関連事業だけは発生するので一時的に増えることはあります。
合併特例債も3割が借金。何処まで使えるかは先が見えません。

小鹿野から見れば相当の買い物や業者を秩父市から利用していることで
小鹿野の資金が秩父市の税金になっている事は事実と思います。
この税金から見て地域がひとつになることで還元が如何にか、されれば
縁輪の町村の住民にとっては良いことでしょう。

今の日本の経費削減だけの論理での合併は
 小鹿野→西秩父→秩父→埼玉県西部北部秩父圏→埼玉県がひとつ の流れと(大げさですが)
 埼玉県→北関東州→関東州  の大きな方向も共に考えられるような大きくなるだけの論理です。
一方、顔の見える、声の届く行政としてのあり方から、どのような組織や仕組みが必要かが
日本の中ではまだ未成熟なことが心配です。この点はいかがでしょうか
締め切りせまる中で首長同士のやっと始まりそうな会議。まったく見えてきません
中心たる庁舎をそびえ立てるだけで秩父市は、今まで何をしていたのでしょうか。
私個人的には合併は必要と考えても
何処までが良いのかの歯止めは身近な線にしておきたいと考えざるをえないのです。

森林や水を中心に考えれば地形的にも秩父はひとつ
そこを県や国はどう扱うかによっても、合併は相当左右されることと思います。
県も人口の薄い秩父には使うお金で差を付けていますね
ダムはまったくの下流者のため。浄化槽補助も下流者のため。手間ばかり掛かります。
森林や水の元としての神域秩父。下流の都市部とはまったく違う政策で守って欲しいものです。

事業所の事はさておき、経済効果よりも、何もできなくなる自治体が生まれる日本のあり方と
施設ただ乗りが発生する自治体間の格差の是正と協調をどのようにしたらよいのか
首長もとより 国がまったく考えていないと言いたいですがいかがでしょうか

今回の合併はしておかないと大変だよと言った合併。
それを逆手にとっての広域発展への展望は
心配事を払拭させるほどの希望が見えてこないのが残念です。


メールを頂きました。2003/1/8
「小鹿野も大変な時に来ているようです、ただ悪い所どうしが集まって
 良くなるのでしょうか?」

秩父市も相当に悪くなっているように思います。
財政指数だけ見ても県南と比べても相当な差があります。
秩父郡市が皆悪いと判断しても良いですね。
むしろ、その点は、「3本の矢」。おれやすい矢も3本集まれば折れなくなる。
三人寄れば文殊の知恵。


○○子さんより メールを頂きました。2003/7/14  匿名匿所にしてあります。

合併のことは私の世代は、大切なことでありながら、流れるままという感じです。
西秩父号のチラシはいつも読んでいます。○○仲間のお母さんにそれとなく水を向けたところ、秩父と広域合併をという人が多いです。
でもこれは、情報操作によるものであったり、あまり深く考えてなかったり、○価○会だったり、するようです。
たとえば、秩父市自体が膨大な負債をかかえ、合併によって、その負債を西秩父人が負担することになることは、あまり知られていません。
大きいところとくっつけば、なんとかしてくれるだんべえ。という感じかな。
それと、議員の保身であるという人もいます。けれど、私は、そうは思いません。

秩父の市役所職員に合併したら、教育の機会均等に配慮して,
○○中学にもプールをつくってねって言ったら、「そういう奥のほうは呑気にやっていればいいじゃねえ」と言われました。
この土地を理解する人が、議会に必ずある定数入っていけなければ、
西秩父地区は搾取されるだけで、捨て置かれてしまうという危機感をもちました。

・・・略・・・
それから、○○手当の現況手当が○月いっぱいだったんですけど、
すっかり忘れていたら、役場の方がお電話くださって、「なるべく早くだしてください」って
これはありがたかったです。窓口で手を合わせちゃいましたもん。
これ、組織が大きくなったら、締め切ってますからって、その年は受け付けてもらえないと思います。
・・・略・・・

住民投票は是非必要ですが、・・・略
・・・かってなことばかり書いてごめんなさい。                    ○○子                     
●秩父市自体が膨大な負債 → 282億円。また、下水道事業の残りが、まだ106億円分などもある。
●秩父の一般の方からは「大きく合併すれば領土が広がって気持ちいいじゃない」と言う言葉を聞いたことがあります。市議会では「合併したら支所は1人は残すのか」と大胆な質問の上「状況を見て」の(前)市長の答弁。思いやられます。


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