合併16年目まで黒字

以下が新聞原稿の要約です。この試算の説明は12月12日に議会全員協議会で説明を受けました。
そこには隠された事実がありました。
でもこれはあくまでもシミュレーションのひとつだと言うことです。
秩父地域合併研究会(8町村)が試算
東秩父村を除く秩父郡八町村の助役や合併担当職員で構成する秩父地域合併研究会(会長・町田芳文吉田町助役)はこのほど、「市町村合併問題に係わる調査研究報告書」を、秩父郡町村会(会長・猪野正一吉田町長)の臨時会で提出した。
 合併の枠組みについては、県が例示している秩父郡市九市町村が一つになるものと、九市町村を分割する(株父市と横瀬町と荒川村と大滝村、小鹿野町と吉田町と両神村、皆野町と長瀞町)の計四パターンに、秩父市を除いた二パターンを追加。それぞれの財政推移を試算した。
 その結果、合併十六年目までは、どのパターンでも歳入予測値が歳出予測値を上回る「黒字」という結果が出た。退職者二人につき新採用を一人にとどめるなど人件費の削減効果が大きいものとみられる。
 ただ、合併十六年目の単年度の「黒字」額を比較すると、九市町村合併ならば二十一億六千五百万円となるのに対し、皆野・長瀞町だけの合併では六百万円のみと、パターンによって財政状況に大きなばらつきが出ている。
 また、合併十五年目までは合併特例法による国の支援措置がとられるため、財政面での真価が問われるのは合併十六年目以降。同研究会の試算は十六年目までで、十七年目以降の財政状況については不透明なままだ。
 西秩父三町村の合併研究会が先ごろまとめた中間報告では、西秩父で合併した場合は合併十四年目から「赤字」の財政状況が続くという結果が出ている。しかし、今回の試算では道路整備などの特殊財政事情を考慮したため、異なる結果となったという。
 この報告書は各町村持ち帰って検討。来年二月に予定されている町村会で協議されることになつている
●黒字が出たのは黒字になるように意思が働いたようにも思います。
これは
どのような試算にもあることで、(小鹿野・吉田・両神)三町村研究会での試算も始めは三通りあった。
「厳しい数字で当たれ」となればそうなる。
最終的にはその中で一番厳しいものを小鹿野町では議員に提出した。とのことです。
以上からすれば、首長の考え一つで黒字にも赤字にもシミュレーションが出てくるというものです。

また、秩父市を除いた8町村の枠組みや横瀬町と荒川村と大滝村の枠組み試算があるが、これはまず以て現実性のないものだと思う。
これは
今回の試算は何処の町村も大きな合併はしたくないという意思表示の現れとも見える試算だ。
ならば
人と人との顔が向き合うところでの合併しかないと強く感じました。

この後の全員協議会の流れ 

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