代表 彦久保守弘 連絡先77−1427 事務局 新井 利雄:77−0959 メール
「小鹿野町西秩父三町村合併を実現する会」のサイトをお借りして載せていただいております。
広報創刊 広報第3号 広報第4号 広報第5号 吉田町合併説明会(全10回)
広報第7号 広報9号 4月2日の吉田町臨時議会
合併協議会設置直接請求署名活動が始まりました。
選管の審査により683名が有効と成り、現在は6月21日まで縦覧されております。→6月23日本請求しました。
会報bP9 平成16年8月吉日発行
私たちの郷土を活かせるのは
西秩父の枠組みです。
吉田には宝があります。財産があります。
秩父市になって、遠い中央からこの宝の価値が見えますか?
西秩父にとって吉田町は欠かすことのできない大切な家族です。
小鹿野も両神もその事を良く理解してくれたからこそ、大きな運動がわき起こっているのです。
4市町村では何事も圧倒的な人口比で全てが秩父市中心に決定されます。将来のサービスは遠のき、吉田町からは声が届きません!
西秩父がひとつになって
新しい郷土をつくるのです。
この風土、風景、この郷土は祖先より受け継ぎ、子孫に渡す宝です。
西秩父三町村がひとつになれば大きな力。
そこに住むすべての人が自らの力と知恵と汗で産業を興し、福祉コミュニティを築き上げることです。
それには肩のそろった西秩父合併です。
住民一人一人が力を合わせて、
新しいまちづくりをしましょう。
小鹿野・両神は
吉田町と合併できることを望んでいます。
平成13年に県の検討委員会が多くの分析後に最終的パターンを発表。通勤・通学・商圏、事務組合・保健医療圏等の実態。県民意識調査・市町村長・議員に対する意識調査の結果等を分析し、さらに合併に向けた地域活動・市町村に対するヒアリング・県議会の意見を加えてでた枠組み。それが西秩父三町村です。
「合併はもう決まっている」
は間違いです。
■皆様の意思で方向が決まります。
今は合併が決定したのではなく、知事が4市町村合併の申請を預かっただけの状態です。9月下旬予定の県議会で審議され決まるのです。
ですから、その前に吉田町の意向が変われば合併の方向も変わります。
「協議会の会長は変わらない」
は間違いです。
■現職町長が変わっても4市町村の合併協議会の会長はそのままだから、合併だってそのままで変更はできない主旨のことを高野議長は言ってますが、全くのデタラメです。
協議会の規約の第6条を見て下さい。
秩父合併協議会規約
(会長及び副会長)
第6条 会長及び副会長は、関係市町村の長が協議し、関係市町村の長の中から、次のとおり選任する。
(1) 会長 1人 (2) 副会長 3人
以上のように市町村長から会長が選任されるのです。
会報bP3 平成16年5月17日発行
市民の皆さん 私たちの願いを聞いて下さい。
西秩父三町村(吉田・小鹿野・両神)は
警察行政、商工会、衛生組合など
ほとんどが共同体でやってきました。
■7市町村の協議会が解散しましたが、なんとその20分後に4市町村(秩父・吉田・荒川・大滝)の合併協議会を始めました。住民説明会でもこんな枠組みは聞いた事がありません! 誰が望んでいるのでしょうか?
「西秩父商工会」「西秩父衛生組合」この他にも西秩父の枠では多くのクラブや団体が有りますが、それらはどうなるんでしょうか? 培われた伝統やつながりは消えてしまうのですか?
文化、スポーツ、職域、学域としても西秩父のつながりは、大変大きなものです。二町五ヶ村と言われた時代からの絆は強いのです。お願いです。西秩父で合併させて下さい。
■■小鹿野の町長と肌が合わないからと意地や感情で合併しないで下さい。はじめに西秩父合併を力説していたのは猪野町長さんです。町民の顔を見て下さい。吉田と秩父市の接点は小さいのです。素直に見て下さい。日々のお付き合いは断然西秩父です。住民は西秩父に愛着を持っているのです。その西秩父を分断してまですべき合併でしょうか? 小鹿野方面には巣掛トンネルが抜け、さらに一体化したばかりです。
■■■私たちは合併の法律に則って西秩父の三町村合併協議会設置請求の署名を始めました。住民は西秩父合併ができるまで運動をして行く覚悟です。
市長さん 市議会の皆さん
吉田の住民は西秩父合併を望んでいます。
◇7市町村の任意協議会が昨年8月に実施したアンケート調査でも吉田の住民は西秩父の合併を望んでいるのです。4市町村などは0%です。
◇昨年4月2日発表の秩父JC実施のアンケートでも合併するとしたらどこと合併したいかの質問に対し割合で表すと一位は小鹿野22.9%。二位は両神20.2%。三位は皆野17.4%。四位が秩父市14.7%です。多くの民意は西秩父枠になるのです。
また、他の調査などにおいても、三町村合併を望む声が多数になっているのです。
お願いです。吉田の住民の声を良く聞いて下さい。
◇下の地図を見て下さい。余りに変則的な合併が進もうとしていることにお気づきだと思います。川の流れにも反るような合併に、過半数の住民はいま、声を上げ始めているのです。ごり押しはいずれ壊れます。無理をしないで下さい。
任意協議会でのアンケート結果をもう一度詳しくお伝えします。
吉田・小鹿野・両神 40.1%
吉田・小鹿野 7.7%
7市町村 33.5%
9市町村 2.2%
その他7.3% 無回答9.1%
広報12号 平成16年5月7日発行
西秩父への合併へ署名をお願いします!!
■私たちは合併するなら西秩父の三町村が理想だと考えております。アンケートの結果も大きく西秩父合併です。しかるに吉田町では4市町村(秩父・吉田・荒川・大滝)の合併協議会を始めました。
そこで、当会では合併法にある「合併協議会設置の直接請求」の申請をしたところであります。小鹿野・両神と吉田町が協議会の設置をしていただくための署名活動が始まります。
期限は5月25日前後までですので時間がありません。町民の皆さん、応援してください。皆さんの声を受ける電話も増やしました。お名前と電話番号、住所を知らせてください。ご理解頂き、ご協力下さい。電話一本でとんで行きます。ご意見もお寄せ下さい。
また、署名を集めて下さる方も募集しています。署名を集める方は登録が必要です。是非、ご協力をお願い致します。
■■首長さんや議員同士の感情的な流れで合併をしてもらっては困ります。町長さんも議員さんも住民投票はしないとのことです。この様な状況では、私たち住民が声を出さなければならないのです。
■■■西秩父合併になれば人口は2万人。国からいじめられる小規模自治体ではなくなります。また、企業収益も高く、経済的にも充分やって行ける力を持っています。観光にも秀でた地域です。自然豊かな味のある西秩父を創造しましょう。
広報11号 平成16年4月14日発行
西秩父の絆は町長・議員が絶つのですか?
■7市町村の協議会が解散したその20分後に4市町村(秩父・吉田・荒川・大滝)の合併協議会を始めたとのことです。住民説明会でも聞いた事はありません!
こんな枠組みは誰が望んでいるのでしょうか?
「西秩父商工会」「西秩父衛生組合」「西秩父・・・クラブ」「西秩父・・・会」はどうなるんでしょうか? 培われた伝統やつながりは消えてしまうのですか?
文化、スポーツ、職域、学域としても西秩父のつながりは、大変大きなものです。二町五ヶ村と言われた時代からの絆はここで終止符なのでしょうか?
■■小鹿野の町長と肌が合わないからと意地で合併しないで下さい。町民の顔を見て下さい。吉田と秩父市の接点は小さいのです。素直に見て下さい。日々のお付き合いは断然西秩父です。その西秩父を分断してまですべき合併でしょうか?
吉田から秩父市へは幹線道路もありません。小鹿野方面には巣掛トンネルが抜け、さらに一体化したばかりです。
■■■かねてよりの提案、住民投票で決定しましょう。条例をつくり、町民が投票し、結論を出すのです。こうすれば、公平な結論が出ます。住民投票で決めて下されば町民に未練はありません。
吉田町の議員さん、百年の大系を決める、大事な大事な時期です。住民投票もさせないなどと悲しいことは言わないでください。われわれは行動を起こします。
広報10号 平成16年4月2日発行
町は町長や職員、議員の持ち物ではありません広報9号 4月1日発行
町は町長や職員、議員の持ち物ではありません
ずいぶんと聞かされました。吉田はがんばっているのに、小鹿野が一本杉トンネルから故意にとも思われる様な手を引いたいきさつ。
平成14年には三町村で西秩父の合併のための研究会をしていたけど、小鹿野の執行部の誠意のない応対。
笠原議長が副議長と共に「西秩父の決議」を求めた文書を小鹿野の議会に提出しに行った時、広域派の議員の「吉田は皆野と合併するんじゃないの」とひどい失礼な言葉。
吉田は、三町村合併に反対なのだからと、勝手な判断で小鹿野町長さんにハズサレタ小鹿野の住民投票の枠組み。
すべからく広域合併にしたいための小鹿野の町長や執行部と広域派と言われる議員の吉田への子供のようないやがらせです。
お怒りになるのは、まったく、まったく、ごもっとも。
しかし、町は住民のものです。「声」を反映してくださるのなら納得します。
ここは「忍」の一字で、
住民投票をしてください。
町は合併してしまったら戻れません。町長や議員の選挙とは違います。
小鹿野だって体制が変われば、一部の人の持ち物のようにはなりません。
今は、50年先を見て、もう一度、責任ある選択ができる様に、住民投票をお願い致します。
小鹿野町も臨時議会で正式に
七市町村合併協議会から離脱(3月31日)
小鹿野も変わってきたのです。荒川も秩父市との新枠組みについては慎重になっています。
住民本位の町当局の対応と議員各位のご理解をご期待致します。
理想は西秩父三町村、みごとな桜を咲かせましょう。
吉田はどこへ行くのか?
平成の秩父事件の震源地は小鹿野でした。
小鹿野の人々は、艱難辛苦に耐えて、西秩父三町村合併への扉を開けました。今、波紋は、大きく広がりつつあります。
小鹿野の住民投票の選択肢は、なんとも理解に苦しむものでした。
「七市町村での合併」「両神村との合併」「合併しない」の三つなのです。
吉田町は、三町村合併に反対なのだからと、小鹿野町長さんにハズサレタのです。
西秩父三町村合併を実現する会は、その誤りを懸命に説明しました。
投票の前夜、三町村合併を叫び、大勢の人々が、長蛇の列をつくり大通りを行進しました。
寒い晩でした。杖をついているおばあさん、マフラーを鼻まで巻いた若い衆、
まさに《草の乱》です。
小鹿野を二分するこの投票は、町史に残ります。住民意思の極限の高まり、羨ましいかぎりです。
吉田町の皆さん、西秩父三町村合併の言い出しっぺは吉田町です。合併検討委員会、吉田町町長、町議会の当初の結論はこれでした。そして、それを小鹿野町に持ちかけたのです。笠原前議長が奮闘したのです。僅差で、小鹿野がこれを否定したことが吉田を迷走させました。
三月二十一日の住民投票の結果を受けて、両神村は「パートナーとして選んでくれてありがとう。この上は、三兄弟の残った仲間、吉田を口説こう。」と言っています。小鹿野からも、津波が吉田に押し寄せてきます。
吉田町町長、町議会は、胸を張ってそれを受けるべきです。昨年の七市町村任意協アンケート以来、吉田町民はその意思を示しています。
震源地からの第一報を、投票結果を添えて報告します。住民投票の結果、横瀬町も7市町村法定協からの脱退、荒川村は七市町村賛成が多かったものの法定協から離脱する町村がいくつも出るため、結論は微妙です。
平成十六年三月二十一日は秩父盆地に嵐が吹き抜けました。みごとな桜を咲かせましょう。
◇小鹿野は 7市町村合併が2998票、 43.37% 両神村との合併が 3689票、 53.36%
◇横瀬町は 合併反対に3135票 賛成に1407票 →議会では離脱の方向を確認
◇荒川村は 合併反対が1197票 賛成は2041票 →法定協解散を受けて再検討か
吉田町民の大半が西秩父三町村合併を望んでいる
2003/10
私、彦久保守弘が声を大にして吉田町民の皆様方にお願いをいたします。
今般の合併問題について吉田町は当初「西秩父三町村」と決めたが、9月の議会では「西秩父三町村」を廃案にし、「七市町村」に決定して10月1日より合併法定協議会に進みました。これから、「七市町村」が一つのテーブルに座り、合併に関する事項を協議し、平成17年3月末日までに「七市町村」合併の調印式を実施して(新秩父市)を誕生させようとしていますが、これから合併法定協議会を進めていく途中で「七市町村」の内、一つの町村が離脱・若しくは脱会をすれば合併法定協議会は崩壊し解散をしなければならない。ならば、その要因を記述説明しますと次の事項があげられます。
1、小鹿野町に置ける「西秩父三町村を実現する会」会派により、現・福島町長の解職請求(リコール)活動運動の気運が高まりつつあること
2、横瀬町に置いては、住民投票を実施し決定したい。また、合併法定協議会の中で強引に調印を進めるようでは、即脱会の方針を打ちだしていること
3、荒川村では「七市町村合併」の件で、9月中の議会で議長・副議長が不信任で辞職した。今後はまだまだ波乱含みの状況が続いていること
以上の事項があげられますが、船に例えて見れば「七市町村」号は順風満帆の船出ではない。航海中に必ず沈没をすることが予想されます。
小鹿野町のリコール選挙が来年3月をめどに「西秩父三町村を実現する会」が圧勝することになれば確実に西秩父三町村合併の枠組み案が浮上するのは確実です。
その時、吉田町は小鹿野町及び両神村と一緒に歩むべきである。その理由は住民アンケート調査で西秩父が第1位『40.1%』の希望である。万が一、吉田町が秩父市と合併するような事になれば吉田町民にとって得策でない事は猪野町長さん自身が一番良く知っているはずである。
今こそ『吉田町民の皆様で西秩父三町村合併を指示している人達、或は希望している人達は声高らかに立ち上がって下さい。そして、合併は西秩父三町村と叫び、町長及び議員さんに訴え続ける住民運動をしましょう。』秩父困民党自由民権運動発祥の地・吉田町です。私、彦久保守弘が盾になり奮闘努力をいたします。
西秩父は昔から通称、西谷津と呼ばれ赤平川の流れに沿って両神・小鹿野・吉田の三町村が形成されている地域であり、人・経済・文化・伝統等の交流があり人情溢れる土地柄であるがため合併は西秩父三町村が自然の流れです。
私達の血税及び公共料金はどうなるか、西秩父三町村ならほぼ現行通りです。
七市町村では大幅な値上げになり私達、町村外部の血税は殆ど市・中央部の餌にされるのが大方の見方です。
『大合併より小合併・皆で築こう西秩父』
吉田町「西秩父三町村合併を望む会」 代表 彦久保守弘
小鹿野町の町長さんは魔術師マリックさんですか?
なぜ、西秩父から忽然と吉田町を消してしまうのです。
小鹿野歌舞伎では、親切、にこやかに空席を見つけてくれたのに。
吉田町長は、現在七市町村合併法定協の会長です。しかし、その人でもこのたび開かれた新市概要の町民説明会(全10回)での町長発言
@ 小鹿野町からの問いかけに、七市町村でいくと答えたが、
3月21日後、改めて文書が来たら検討委員会に図る。(第1回説明会)
A 今は七市町村だが、今後の情勢で変わるかも (第6回説明会)
B 小鹿野から公文書で「ニシヤツ三町村と表現してよいか。」と聞いてきた。
「自由にやってください。」と答えた。(第7回説明会)
と質問に答えています。
「協議に応じない吉田町をはずした」そりや聞こえません、福島さん!
そもそも最初に西秩父を打ち出したのは、吉田町です。
それが小鹿野町で紙一重の否決、苦悩の結果、現在に至ったわけです。今、われわれ三町村派の言うことは百も合点、二百も承知なのは実に吉田町幹部ではないでしょうか。
吉田町が協議に応じないなどと悲しい嘘はつかないでください!
たまりかねた両神村さんは、住民投票を中止してしまったではないですか。西秩父はだんご三兄弟、
そろって住民アンケートで西秩父を選んだのです。
フェアプレイでいきましょう。
即刻、投票の選択肢を直してください。
吉田町民はそれを待ってます。
吉田町・合併問題のその後 「住民投票はひっくりけえる」
昨年、7市町村任意合併協アンケートが、3町村そろい踏み、皮肉にも圧倒的多数で西秩父3町村合併希望を打ち出しました。にもかかわらず、吉田町長及び町議会は、いっそうの努力を望む声を尻目に、強引に7市町村合併に突き進みました。以前、小鹿野町の同意が得られなかったので次善の策をとるのだそうです。
ところが、今や、その小鹿野町で西秩父3町村合併の民意が巻き起こり、この3月21日に住民投票が実施されます。日本最後の村を覚悟していた両神村も小鹿野町と同調し住民投票を実施します。その他横瀬町、荒川村も住民投票を同日に実施します。結果は予断を許しません。次善の策を選んだ吉田町長は、小鹿野町において3町村合併の結果が出たら、それを受け入れるのでしょうか。
聞くところによると、猪野吉田町長は、「住民投票はひっくりけえるからこわい。吉田ではやらない。8月に町長選があるので、オレがとおれば7市町村案がとおったことになる。」とおっしゃっているそうです。問わずがたりに、住民投票をすれば西秩父3町村と出ると認めています。
猪野町長さん、吉田町議会議員の皆さん、行政は住民の意思で運営されるのです。民意に逆らった一部の為政者の独断は許されません。
自ら実施したアンケートまで
無視している今の状況は異常です。
そこで、この際、吉田町も3町村に枠組みを変更するか、もしくは、他町村にならい、住民投票すれば一番すっきりするではありませんか。吉田町の将来を決する大事ですぞ。法定協を立ち上げたスピードでやってください。そもそもあのアンケートで西秩父3町村を選んだ人は、鉛筆をなめなめ、「吉田町、小鹿野町、両神村」 と書いたんですよ。7市町村を選べば、丸ひとつつけるだけなのに。
小鹿野町の住民投票の結果により、小鹿野町と両神村から「吉田町よ、参加してくれ。」となったらどうします。あなたの立場もありましょうが、西秩父3町村にはあなたの就任前からの永いつながり、歴史があるのをお忘れになっては困ります。
合併の目的は、経費節約のみではありません。新しく生まれた町や村が、以前よりよくならなければ困ります。痛みを分かち合える人々が集うのが大切です。ましてや、この合併が国から強要されたものなればこそ、です。
法定協は大盤ぶるまい
状況を知らぬと判断を間違いますから、我々は、従来から7市町村法定協を傍聴しています。審議中、各市町村代表の意見表明、質問は極端に少なく、事務局案を 「原案どおり決定します。」 と立て板に水です。気になった点をいくつか挙げてみます。
@ 各市町村の電算システムの統一には多くの手間と莫大な金がかかります。現在5システムが稼動していて、どう統一するか、経費もわかりません。経費の質問があり、ほっとしたら 「調査中です。」「了解しました。」で、原案どおり。
A 水道料金は、各市町村の現行料金を10パーセント引き下げ、不足分を一般会計から補てんするというが、一般会計の実体もあいまいで、どこからいくら出すのか明らかではありません。去る2月5日の第6回法定協では、「引き下げても、また上げざるを得ないよ。」、「引き下げは7町村合併誘導策だ。」と批判の声があがりました。また、水道関係職員を初年度半分退職させるというが、保障はどうなっているのか不明です。
B 給食サービスは、親の負担を現行の7市町村の最低額とし、一食あたりの食材費は、現行の7市町村の最高単価にするそうです。ずいぶん、口あたりのよい話です。不足分は一般会計から補てんするというが、これも第6回法定協で、「安いと栄養が落ちると決め付けるのか。」、「児童数が少ないと単価は割高になるのだ。」、「これも合併誘導策だ。」と批判が出て、事務局が謝罪する始末です。
C 国保税は、合併後新税率に調整する。なお、急激な増加にならぬよう調整するのだそうです。税率が上がりますと予告しています。市となれば上がるのは国保税だけではありません。
D 消防団は、7市町村の現員2153名をそのまま存続させるとのことです。体制は合併後検討、報酬も未定です。消防団員の皆さんにそっぽを向かれたくないからです。
E 合併特例債(7割が国庫から出ます。) 約500億円は、まずトンネル3本(秩父小鹿野間2200m、大滝荒川間2400m、吉田小鹿野間500m)で約165億円かかるそうです。特例債の3割は住民負担です。165億円の3割を合併人口9万9千人で割ると住民一人あたり5万円の負担です。子孫は苦労するでしょう。トンネルだけでこのありさま、しかも人口は減少の一途です。合併特例債にとびついてはいけません。特例債の将来は、借金地獄です。今の日本の姿です。
F 議員定数については、合併後直ちに定数減(30名)をして人件費圧縮を主張する学識経験者意見に対し、議会側が合併後2年間特例在任(104名)を主張し、結論ははるか彼方です。
G 病院、診療所については、収支状況の説明も無く、ただ新市に引き継ぐとのみです。
H 都市計画のマスタープランは、新市において策定する。これも先送りです。
とにかく、とにかく、
一般会計は打ち出の小槌ではありません。
第6回法定協で、多少意見は出たものの原案承認、やたら 「現行のとおり新市に引継ぎ、合併後に調整する」の連続で、各委員さんの苦労もしのばれますが、賢明なる読者の皆さんなら、「これなら、オレでもデキルカモ。」と・・・(新井利雄筆)
市町村合併のさなか、こんな話がある。
埼玉県秩父郡市内の七市町村が合併に関する住民のアンケートをとった。その結果、七市町村のうち、吉田町、小鹿野町、両神村の三町村のアンケートの一位は、古来、西秩父といわれるこの三町村相互の合併だった。一位の回答は、二位の七市町村合併の回答を相当上回り、両者の差がもっともはげしい両神村の場合は27パーセントにも及んだ。
アンケート発表後、吉田町では住民説明会が開催された。その席で、私は、「三町村とも住民の多くは西秩父三町村による合併を望んでおり、七市町村合併の方針は変更されるべきではないか。」と質問した。私の他にも同旨の質問が続いた。
ところが、町当局は、「過去に、吉田町議会は小鹿野町議会に三町村合併案を打診し、回答は僅差で否だった。合併事務の期限も迫り、時間もない。従来どおり七市町村合併案を議会に上程する。」 とのことであった。
これでは、いったい何のためにアンケートをとったのであろうか。その後、三町村の議会は九月末に相次いで七市町村合併案を可決し、十月一日に法定合併協議会を立ち上げてしまった。民意と町行政との分裂という悲しい現実に私は言葉もない。
おりしも、秩父事件の震源地吉田町では事件の井上傳蔵を主人公とする映画製作を町おこしにと後援し、傳蔵の旧家まで乏しい町予算で復元中。秩父事件は民衆の意思の抹殺、公権力の横暴に民衆が反抗した事件だけに、住民の多くは民意を軽視し、整合性のない平成の当局の態度にあっけにとられ、識者の間に批判の火の手があがっている。
朝日新聞「声の欄」寄稿 (埼玉県吉田町 無職 新井利雄 64歳)