秩父郡 小鹿野町 水道問題
小鹿野の水道問題を考える会で発行した2017年12月3日の号では現状の小鹿野浄水場を残した方が安くなると言う内容の広報でした。↓
小鹿野の浄水場を残す考え : ミューズパークを終えて別所浄水場から配水する考え
31億円 : 25億円
精査すると↓
16億円:48億円
確認1 まず、テレビでの取材報道(2017/10/15)では小鹿野の浄水場更新費用は31億円。
それに対しミューズパーク越は25億円で安いとの公の説明。
31億円:25億円
まずこの31:25では31-25=6億円軽減できるのが広域の計画、と言うことになります。
しかし、それ以前では森真太郎後援会報(現小鹿野町町長)の3号(2017/8/1発行)では↓
差額の16億円の削減と言っている点で10億円も食い違っています。
テレビ報道では6億円の削減に縮小されたのは何処がどう違ってきたのか、何が間違っているのかが疑問です。いい加減すぎます。
確認2 考える会広報によればこれにはまやかしがあって、小鹿野の廃止すべき3施設の浄水場では無く7施設すべての更新費用が入っている上に、一方の拡張される別所浄水場の更新費用が入っていないと言う事です。
よって16億円:48億円でミューズパーク越えの方が圧倒的に高いと言う事です。
結果…
16億円:48億円
ここで削減どころか逆転して広域の計画では32億円も増額になってしまいます。3倍です。
広域の他自治体、秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町にとっても経費を過剰に掛けることになるので、厳しい運営をさらに厳しくする内容です。
ミューズパーク越はやらない方が良いと言うことです。
その後12月議会(2017/12/5~7)で猪野武雄議員がこの件の質問をしたが、この件は「検証中」だとの答弁あるのみです。
通告してあって、この数字の答弁ができないことは大きな疑問です。↓
2017年12月議会の報告(議会便り第49号)2018年2月1日発行
検証中と言う事ですが2ヶ月を経て「ちちぶ広域水道だより」ではどうか。
2ヶ月を経た最新の平成30年(2018)2月1日発行の広域水道広報でもこの「3倍の件」は全く答えていません。
なぜ、こんな数字に回答ができないのか?一般市民に説明できないのか?大きな疑問です。
一方入札などを見ると小鹿野地区だけで言うと圧倒的に「日水コン」が落札や随意契約をしています。小鹿野の業者は何処へやら。
明快な住民理解の説明をしないまま工事だけどんどん進める形に見えます。
疑問はこの水道広域化のシミュレーションなどコンサルタントをしたのが「日水コン」だったと伺っています
↓岩田和幸小鹿野町議会議員.の公報を参照下さい
そして、その計画をした通りの工事を自らが受注している点です。
以下小鹿野だけ見てみます。↓
以上のように広域水道の事業に大きな疑問がいくつも残っています。
ちちぶ版ウオーターゲート事件にならなければ良いのですが・・・。
なにより守る会の報告のような小鹿野周辺だけで疑問視される事業費増額の数字で執行された場合、住民の損失32億円は住民訴訟に値する事実となるやも知れません。
横瀬、皆野、長瀞、秩父市、小鹿野と全地域で同じようなことがないか精査されるべき重要な問題です。
◆秩父地域における浄水場の施設能力は全体で71890立法メートル/日(広域水道資料)です。一方、現在使われている水道量は平均41499立法メートル/日です。ですので、差し引き30391立法メートル/日が余力というか売れてないというか、使われていない量になるわけですね。この使われていない量を金額にすると、おおざっぱに30391×365日×180.7円=14147135×180.7円=27億3708万7294.5円 約27億円分の売れない分がある。
少子化に伴い国の無策でさらに人口減少し、地方の少子化は激しくなるでしょう。とにかく足りているのです。事業計画も大幅に縮小することが必要です。
◆2015年6月12日。無理にでもそこで可決させようと18時間を越える小鹿野町の議会。しかし、その中で良く精査もせずに「バスに乗り遅れる」程度の考えで、水道の広域化に賛成をした当時の議員(神田武、黒澤光司、小菅高信、強矢好光、髙橋聡、高根保生、眞下登、皆本富男)にも大きな責任が有る。
①広域市町村組合議会定例会(2016/11/8) 議員の質問「国庫補助金が3分の1出るとの説明であったものが3分の1の65%でしかなかった。説明はウソだったのか?」
に対し執行部の答弁は「お詫びします」であった。これにより広域水道は当初より1億5000万ほどの赤字スタートとなった。
②2017/2/19一般会計からの出資債繰り出しを求められた事。水道事業として一年も経過することなく各自治体に対して一般会計からの出資債繰り出しを求めた。小鹿野には7240万円を求めた。広域全域では5億3430万円。「小鹿野での説明とは違う」という町長の考えから町は出資はしない事となった。町民も納得できない内容である。福島町長が騙されたのか?こんな拠出の予定も知らなかったという福島町長の不注意だったのか?広域の説明は小鹿野町民にも届いていなかった。その後の広報でも出資繰り出しの説明はなされなかった。
◆2018/2/20 先日、広域の議会があったそうです。お聞きしましたら、この水道問題にある「別所浄水場の更新費用をなぜ入れて比較しなかったのか」の答弁は「入れて比較検証をしたい」と言った内容だったらしい。どうして通告してあるものに答弁が「検証します」だけであって数字などの実際の検証がなかったのか。小鹿野町議会昨年12月に同様な質問をした猪野議員への答弁も「検証します」でおしまいだった。ついでに猪野議員が次の議会で再質問をしようとしていたところ、後に「広域の質問は小鹿野議会ではできません」と言う注文がついたようです。なんと小鹿野町の議会で水道の質問ができない。皆さん広域化とはその様なものなのです。遠く離れた広域議会でYesマンが賛成してどんどん進められるのです。
水道問題を考える会の疑問が間違いなのか正しいのかも答えられない。少なくとも別所浄水場の更新費用を入れて検証したいと言う事であれば間違いをひとつ認めたと言う事にはなる。次の答えは誰がしてくれるのだろうか。
そうこうするうちに巨大費用の工事はどんどん進められてゆきますね。
◆2019・10・12 「別所浄水場」が台風19号で配管が被災し秩父市内で断水700戸
検証2020年02月 守る会の水村代表から頂いた資料を検証してみました。
TV報道画面 小鹿野町浄水場更新費用 31億円 : 小鹿野町に配水する費用 25億円 |
↑ これは平成26年に小鹿野町民説明会で配布された統合用の資料。 7つの浄水場の更新費用が書かれています。 7つの合算が30.8億円。約31億円。 この数値はそれぞれが造られた当時の金額を1.4倍し、今の物価に合わせたと言うことらしい。 守る会では、「統合で廃止するのは1小鹿野浄水場.2三山浄水場.5浦島浄水場の3施設なのに、そのまま維持の4施設の更新費用も入れて,合計30,8億円を統合した場合の数値と比較したことになる」というわけです。 統合して節約できるのは廃止する3施設分の16億のはずです。 なるほど・・・ 一方、統合されて、小鹿野方面に水を別所上水所からミューズパークの上にポンプアップし配水しなくてはいけない費用が25億円ですよと説明されていたのですから、 すでに小鹿野16億円より統合25億円の方が高くつくことが資料からわかる。 なるほど・・・。 その25億円にはどの様な費用が示されているかと言えば、 ↓ |
↑ これは統合後に配布された資料12-1。これによると 新ミューズパーク関係 計 17.33319億円 送水管 計 10.04331億円 当初は以上の合計約27億円と示されているのが (TV報道では25億円と報告されたのも?ですが。) そこに別所浄水場整備費 計 3.85874億円が 書き加えられていて 合計 約31億円となりますが 統合②を見れば小鹿野3施設の撤去費用(?)の 計約7億円を加え 統合後は約38億5千万円で、できるとなりますが、 ここで この資料では3施設のみの経費を引こうとして居るのが②-①のところで解ります。 知らないうちに3施設の更新費用が 40.30149+3.46554+3.89664=47.66367 約48億円に膨れているではないですか。 上の表の3施設は16億円じゃないのですかね? 結果この小鹿野分不思議な数値の48億円も引くのだから 差額 16.42843億円安くなると書いてあるわけです。 どうして小鹿野3施設の更新費用が 16億円から48億円に膨れたのか大きな疑問です。 守る会に聞けば小鹿野町に配水する費用に別所浄水場の更新費用が入っておらず、さらに広域化の経費のほうが大きくなって 16億円:48億円 になるそうです。 |
ともかく統合前と統合後の比較数値などの変更が激しく、どこがどう変わり増減したのかもわからない。 細かなことはともかく、大きな数値で見ればおがのの施設をそのままにして、ミューズパーク越えなどしないほうが安いということです。 将来の経費を減らすどころか、巨大な水道の土木設備工事をやりたいがための計画にしか見えません。 |
守る会が言う「おいしい水をいつまでも飲みたい」という単純な願いすら袖にして大きな経費をかける計画は賛同できない。 というのが客観的な見方になります。 |
そんなこんなしていたら、とうとう水道料金改定の報道が新聞紙面に出ました。 |