埋め土問題

(平成13年)2001年 埼玉県秩父郡小鹿野町 しょうせんレポート

今回の申請のあったところは砂光が廃土を積んだ山の隣である。
目の前の現状を良く知っておく必要があるようです。

※ニュース・取材は常に更新しておりますが、不十分の時もあります。内容は最新のものでご判断下さい。また情報の欠如・偏りなどはお申し付け下さい。

S(株)の廃土山の様子
(現在社名は変っている)

ここの隣に埋め土(土地改良)の申請が
農業委員会宛に出てきました。

「農地一時転用しその間に埋め土をする申請」です。
       ↓

長若3区からのながめ:雨等によって下の河川に流出している廃土の状態

長若4区からのながめ:赤平川に廃土が落ち込んでいるのがわかる
対岸からヒューム管を橋にして川を渡って積み上げている。2/28取材 
→さらに2001年4/21廃土山に登ってみました。行って見ると別世界
今回の申請は
  • 事業目的:農地改良 
  • 土地は埋め立て後地権者に返還 :跡地は柿などの植林
  • 地権者は8名、25筆
  • 場所:ショウデン淵=以前赤平川を守る会で埋め立てを中止させた場所である。
  • 公共工事の残土処理が目的:下記記事の荒川村と同じ東京都青梅市からの搬入
  • 申請者は(株)○○
  • 許可後3年間搬入
  • 残土は砕石表土
  • 1日最大361000立米
  • 搬入台数36000台
  • 搬入経路はR299から松井田、豊和を下り鹿人横から
  • 1日に約80台のトラックが来るとのことだが、学童の通学路としても大丈夫なのか?
  • 面積は1万7280u、頭上面積2万6037u=2.6037ha
  • 説明会は近いうちに予定しているが、その範囲で業者と行政で食い違いがある。
以上は(平成13年)2001年3月7日の3月定例会での議員の一般質問による答弁と農業委員会等からの情報です。
3/19 予算審議の時、「申請書類が揃えば受理せざるを得ない」内容の町長答弁であったので、田島昭泉議員は協議事項内容での条件強化を訴えました。
地権者の一人が死亡したため、事前協議(申請前協議)をいったん取り下げたようですが、どの様な出方で再度の申請が出されるのかが心配です。
※搬入台数については3月30日役場で入手の計画書では60000台。
3月31日の説明会時の計画書では44448台。と変更されたようです。
(平成13年)2001年
3/31(土)
長若地区住民対象に事業説明会が開かれます。この通知文書とその様子
事業主: 秩父市○町
(株)○ 代表取締役○○
地主代表: 2区長留M  長留Y  4区般若M

※回覧には規模や事業期間等が記されていなかった。
5/14 赤平川を清流にもどし維持を求める請願」が提出奈倉地区全住民の署名とともに提出
5/25 農業委員会にて、埋め土は不許可に決定
○申請の農地一時転用で、申請地の一部がすでに廃土が捨てられている。これは始末書では済まないほどのことであるとのこと。
※すぐに撤去することが指導されることと思われます。
また、県の管理する河川については、県の姿勢が問われることとなります。

農業振興地域の農地の転用、一時転用については県の許可事務です。
県は当該自治からの意見書を求めそれを参考に許可を出すわけです。
今回の農業委員会の不許可は意見として県に出されました。
約1ヶ月ほど県は検討し、許可不許可を決定します。
県が許可を出す可能性はないものと思われますが
不許可でも申請者側は方向を変えての申請を出す可能性もある。
 現廃土山についての文化厚生常任委員会での現地視察など
その後、転用の申請は取り下げられました。次の申請がまたあるだろうとの事です。
※残土はゴミと同様に常に社会で発生するもの。理想的な処理が理想的法律で対応する事が望ましい。と、言う事を付けそえておきます。
※ニュース・取材は常に更新しておりますが、不十分の時もあります。内容は最新のものでご判断下さい。また情報の欠如・偏りなどはお申し付け下さい。
●横瀬採石問題
●埼玉県内関連記事