小さくても輝く自治体フォーラムに参加

小鹿野町でのフォーラム開催趣旨2009(平成21年)/2/7〜8 とこの様子
★ 矢祭町(2006),白川村(2006),宮崎県綾町(2006),上野村2004


第11回小さくても輝く自治体フォーラム in 長野県下條村

平成20年6月21〜22日


下條村の伊藤村長
「だめだダメだの発想ではなく
僻地ならではのいいものがあるはず!」

下條村の伊藤村長はベストファーザー賞を
受賞したばかり。
村の宣伝塔は下條村出身の
峰竜太さん

地歌舞伎もある。

伊藤村長は
厳しい民間企業に職員を全員研修に出し、スローモーな仕事ぶりを一掃。
最大59人いた職員を34名に削減。(類似団体の53%)
材料支給事業で住民と協働
実質公債費比率は6%と長野県下第2位
町営住宅(若者定住促進住宅)の建設は戸数で178戸に及ぶ。
 家賃は2LDKで36000円。
 家賃収入は年間収入は6800万で約3ヶ月で2棟建設可能。
 約30%が定住してくれている。
 平成7年3985人(1070世帯)→平成20年4176人(1277世帯)と増加
分譲住宅の造成は1期40戸、2期15戸。
中学生までの医療費無料化は平成16年より実施。
保育料10%の引き下げを19,20年度連続実施。
合計特殊出生率は厚生省発表で1.97人(村試算では2.04人)
 若年人口比率は17.1%で長野県下第1位。
 ・・・年260の視察。
武田公子(金沢大学) (能登から考える)
地方制度調査会では合併の検証しているがヒアリング後中断している。
合併のこれ以上の推進については否定的。
道州制は役場と住民の距離や支所の機能不全を見れば疑問。
小木曽村長(長野県根羽村)
地域資源を活かす。
 森林づくり大賞 間伐を毎年500ha
 根羽杉利用の住宅。優良賞
 町民が皆山を持っている。平均5.5ha
住み続けるために
 1社100万円を!と呼びかけた。5社で500万円。水源協力交流へ。
 根羽のヨーグルト1個10円の儲け。豊田スタジアムで60〜80万個を3時間で売る。
 水源の里基金。一口5000円だが入らない日はない。今日も2万円あった。
「ネバーギブアップ宣言」
「ネバーランドへ!」135名がIターン。
分科会
 
岡田知弘(京都大学) 「限界集落」と言う言葉は阿智村では使わない。
限界線を引くことで政策的撤退の根拠にしている。
合併の検証がなされていない。
 合併前の2倍のスピードで人口が減少している。
黒木定蔵村長(宮崎県西米良村)
ワーキングホリデーの活用。農業労働して頂き、収入分を楽しんで使って帰って頂く。
朝風呂会。朝7時から掃除して頂き朝風呂に入ってもらう。
 夕風呂会もできた。若者には1000円支給している。
 結果的には2000万かかる掃除が削減できた。
料理屋に350万円で郷土料理の研究をして頂いた。地元レストランで出す。
平成の桃源郷を目指す。
初めはじっくりやるが・・・あとで一気に行く。
限界集落などとは言わないように
浅和定次町長(福島県大玉長)
8年前より3子目には30万円の祝い金。
15回の妊産婦健診は無料。
スクールバス3子目無料。
中学まで医療費は無料。
合併の検証がされていない。道州制も反対だ。

第10回小さくても輝く自治体フォーラム in 全国町村会館(東京)

平成19年11月24〜25

田中康夫参議院議員(前長野県知事)

効率の良い社会、小さな政府はまさに町村にある。
毎年国の人口は80万人減少している。
 国こそ小さな政府を実現しなくてはいけない。
100万の都市では住民の声をチラシで伝えるのも不可能に近い。
小さいからこそ輝く町村。町村がまさに日本を変える。
小田切徳美講師
合併した市では集落数が膨大になり管理できない。
4つの経済の提案
@第6次産業型経済:付加価値(本格化・成熟化)
A交流産業型経済:高いリピーター率
B地域自然保全型経済:物語で商品が動く
C小さな経済:小さな資金循環
「幸福の経済学」:経済的豊かさと幸福感にはギャップがある。それを埋めるものが人々の政治的参加度である。
内山節講師
「魂」はどこに行くのか。
ふるさとは住む所ではなく思う所となった。
田舎を失った都市は安定的に存続する事ができるだろうか。
都市と農山漁村は異なる文化を持つ社会。
 都市は流動的でそれがエネルギーとなる。
農山漁村は変化しない、あるいは緩やかにしか変化しない。
ヨーロッパ(フランス)では村で人口が増えている。人は人間的な生き方を求めている。@自然と共に暮らしたい。Aかけがえのない人間としていきたい。
判断に困るものは時間を掛けても村で議論し解決する。すぐ対応すべき問題は上部(国、県)ですぐ実施する。

秩父からの参加者(小鹿野、長瀞より)18名。
フォーラムには総計223名(29の町村長)が参加。

沖縄の与那国の浅海さんと

交流会では各町村の挨拶が元気に続いた。
※来年の11回は北海道で、そして、12回は小鹿野で実施される事となる事が公表された。

第8回小さくても輝く自治体フォーラム宮崎綾町大会
平成19年(2007)2月2〜3日

小鹿野町からも5人。同じ秩父郡の長瀞町からも2人参加。全国68の自治体から、首長27名、議会議員60名など総勢452名の参加。

朝は小鹿野6時集合出発
9:30の飛行機で宮崎空港へ

参加者は飛行機を降りるやいなや
15分の有余にチャンポンを流し込む。

綾町へのバスに向かう。

歓迎式典では
大正琴、コーラスなどの披露後、
綾町長の歓迎挨拶。
「綾町は全国にほこる有機農業と照葉樹林のある町。
名工も2名。綾競馬も実施。
プロサッカーの練習地として有名です。」

東国原知事(そのまんま東さん)が歓迎の挨拶
「地方自治は民主主義の学校である。
地方から国を変えるという政治理念で知事になりました。」

保母教授による基調講演
夕張破綻では「エネルギー政策、
リゾートの開発の失敗などには国は触れずに
その責任を市だけに負わせるやり方は
市町村での住民サービスの低下につながる。」

分科会にて京都大学岡田知弘教授
多くのまちづくりの事例を紹介し
地域活性化のヒントを提示。
地方自治再生のためには
住民との協働によって
実践的住民自治の実現が必要。
まちづくりには よそ者、若者、バカ者が必要。

交流会でのオープニングには
民謡で全国大会で優勝した方の
木挽き歌など披露。本物!でした。

交流会での挨拶

鏡開き

泰阜(ヤスオカ)村の松島村長と

“おどけ”の登場でにぎやかに

地元のボランティアによって
交流会は楽しく演出されました。

参加者(左より)吉岡さん、高橋聡小鹿野町議員、田島、岩田和幸元両神村議員、
村田長瀞町議員、大澤長瀞町議員、高根登小鹿野町議員。(2日目の研修を終えて)

綾町見学:昨年までは世界一の吊り橋。
吊り橋は1億1千万。周辺整備には6億4千万。

照葉樹林が美しい。

17億の体育館「綾てるはドーム」。
周辺整備を含めると23億とか・・・
立派な施設にびっくり。

本物センター。地場産の特産物が売っている。

自主視察:秩父一行は宮崎市内見学
海岸沿いはシーガイアと言う名の
豪華なリゾート公園になっていた。

ちなみに
綾町は小鹿野町と同様に鉄道こそ無いものの
県庁所在地の宮崎市や宮崎空港から約1時間圏内。
大変恵まれた環境でうらやましい!
埼玉は海無し県、
当小鹿野町は県庁まで2時間半
空港までは3時間半ですから・・・。

綾町の“綾城”
時の町長は木造3階建ての
違法な建築で許可が出ないものを
意地と理想で建築断行。
その後は合法に・・・!?

新聞のトップに記事。
写真には前列をしめた秩父一行の三氏が写っている。
−−−参加して−−−

白川郷でのフォーラムでも言われていたが
「新型交付税」は人口が少なく、
森林が大きな町村部に不利なものになるとの
分析結果には国への憤りを感じました。
地方の結束が必要だと感じました。

恐れずに実践して学ぶまちづくり。
情報公開で住民にも理解協力を得てのまちづくり。
お金はなくとも知恵を出せ!です。

−−−−−−
3日(土)の夜は長生村村長と宿で遅くまで討論会。
議員2年目で村長に当選。
今は議会対策と合併問題に苦慮している。
首長の生の声を聴くことができたのも
有意義でした。

−−−−−
秩父一行は2泊してゆっくり帰宅しましたが
宮崎での反省会では
まちづくりへの熱い思いに意気投合しました。
お疲れ様。
費用公開:フォーラム参加費(交流会など含む)8100円。鉄道運賃往復約6000円。航空運賃往復約29800円。
宿泊料金2泊13000円。レンタカー2500円。3日分の食事代5000円。合計約6万5千円程度です。
もちろん。全て自費です。(小鹿野町に政務調査費などというものはありませんので・・・

2006/6/24〜25 小さくても輝く自治体フォーラムin白川村


横瀬町、長瀞町の議員さんも含め25名の方が参加。
小鹿野からは14名。

世界遺産白川郷
美しい人の住む里の風景です。

地域発表として小鹿野町の小松氏が
「小さな合併での成果と町の改革」を講演

保母講師による講演


三木町長による講演
歓迎挨拶 白川村村長谷口尚

 全国各地から大勢の皆様方にわが村へお越しくださいまして、ありがとうございます。心からご歓迎を申し上げたいと思います。
 私の村は面積が356平方`b、人口が2000人の村でございます。合掌造り集落が世界遺産に指定されたこともあり、観光客が年間150万人訪れます。今回の合併によりまして、岐阜県は14市99町村から21市21町村になったわけでございます。村は平成14年、ここから83キロb離れている高山市との合併協議会に入っておりましたけれども、いろんな事情により脱会し、自立を歩むことになったわけでございます。

 自治体間題研究所からは白川村の開催話もあった。しかし18年3月まで待たないと合併を拒んだ高山市に対して申し訳ない。なぜなら、し尿やごみの関係、消防の関係も高山市にお願いしております。岐阜県は、平成の大合併は18年3月末に一段落着いたという考え。それで、今回フォーラムの開催を引受けさせていただきました。
 私の村は交通が大変不便です。そういう中、400名近い人にこの村に来ていただき感謝申し上げます。村の民宿組合そして職員一同でもって皆さんの歓迎準備をさせていただきました。
……………………………………………………………………………………………
報告 平成18年豪雪と小規模町村の対応
           長野県栄村長高橋彦芳

 皆さん、こんにちは。前回のフォーラム(矢祭町)の際に、皆さんから豪雪見舞ということで大変多額の浄財をいただきまして、新潟県津南町と長野県栄村を代表して、心から皆さんに御礼を申し上げます。

 客観的雪害と主観的雪害
 この冬の大雪は、気象庁も「平成18年豪雪」という名前をつけたように、大変な豪雪でした。集中的に降りつづきました。12月11日の夜から15日までに3b以上も降ったり、一月中旬まで降り続き、1月12日の積雪深(集落の中)が4b22p。
 死亡が2名、けが人もでました。建物の全壊が8軒、半壊6軒、一部破損は数が多すぎてあまり正確ではないですが、把握したのは40軒ほど。
 最近注目しなければならない雪害は高齢化に伴う被害です。自分では除雪できず、家もミシミシいうなかで、ひと冬心配でたまらない老人家庭がたくさん増えている。こうした雪害を私は「主観的雪害」として対策を打っていかなければならない。

 社会保障として自治体が保障を
 栄村がどんなことをやっているのか。まず、生活道路の除雪、これは、村営の直営班が60.9キロb、企業に委託しているのが21.6キロb。約1億円かかります。そのほかに雪害対策救助員という冬だけの公務員を15名おいております。村長の任命でお年寄りの屋根の除雪をする。申請を出してもらい民生委員会で審査をして支援の可否と有料・無料の判定をします。この冬は、174戸でしたが、村がきちんと責任を持って守っています。2000万ほどの事業費です。今年は特別に豪雪ということで、国等の支援もありました。
 私は、補助金制度から公務員体制になっていかなければならないと思っています。高齢者の生活を保障していく。雪害救助を社会保障に高めるのです。
 今、小泉内閣が進めているのは、社会保障から自由契約へ転換しようとしている。行政は身軽になりなさいと。でも、雪害はそういうことでは防げない。なぜかというと、住民がいくら頼んでも人手がないという場合があります。救助をしたくてもなかなかできない。自分の家の除雪もしなければならない。それで賃金がどんどん上がり、今冬はこれまでの1万1500円が、2万円近くになりました。昼食や酒を出すとか、競争しなければ、わが身を守れないということが起こってくる。
 だから、公務員化し、社会保障としてやる。それには主観的雪害というものをぜひ公共的に認めていかなければならないと思っています。
住民参加で地域の質を高めるまちづくりを約100名が集う

 第一分科会「経済構造の変化と産業振興・地域づくり」 島根大学の保母武彦先生
今日の「経済構造の変化」の特徴として
@川上インフレ川下デフレ、素材型製造業が伸びているのに情報産業が伸びない (原因の一つが中国依存)。
A巨大企業と中小零細企業の格差が目立ってきた。
B地域間格差が非常に広がった。東京だけが伸びて地方が滅びていいのか。
C農林漁業の衰退。中国が農産物の輸入国に転じる、これは将来的な日本と世界の食程問題として重大。
D地方の働き場、とくに若者の働き揚がない。
「産業振興の問題」では、それぞれの地域がしゃにむに産業を興せばよいというのでなく、それぞれの地域の枠を見定める必要がある。急速に減る四五歳以下人口をどうしたら維持できるかという観点から、
@地域人口の計画化、とくに四五歳未満層のU・Tターン対策。
A若者の就業確保計画、農業の土台の上に、農産物加工や都市との交流・観光を発展させる。
B住民が計画段階から気楽に参加できる仕組みを作る。
等々の計画の重要性を指摘。

 香川県三木町のまちづくりの経験
 次いで香川県三木町の石原町長から「三木町地域再生計画 活力ある産業を振興するまちづくり」と題して、当面は第一次下水道計画 (第二次、第三次計画は策定中) を4年間で95億7000万円の予算で進めている体験が語られました。大事業が住民の協力のもとに計画通り進んでいるのは、「顔の見える、温もりのある行政」を意識的に推進し、「住民が誇りを持てる町づくり」 に成功してきたから

 埼玉県小鹿野町の小松征三 秩父の大合併構想に反対して小合併を実現した住民の粘り強い闘い(略)

 質疑応答
 保母先生は「新規就農者を増やすアィデアとしては@その地域がどのような理念を持っているかを明確にする、Aひとつの方向に向かう生き生きした人間関係があると入って来やすい、B技術的には各地に豊富な先例があるが、研修しながら生活できる受け入れ体制の大切さ」と指摘
 「中国をはじめ世界全体の大きな経済構造の変化については、中国をはじめとするBRICSの伸びが著しいので、世界的な食糧問題は必至。日本の農業、農村問題がこれからますます重要になる」
 石原町長は、「住民の声は審議会等を作るだけでなく、町づくりに直接住民が参加できるよう配慮した。具体的には町長室の開放、出前講座や文化会館を通じてあるがままの情報を公開することに努めた」
 最後に保母先生からのまとめとして
@地域の質を高める目標をもつことが重要
A住民参加のためにも集落が一層大切になる。集落点検と集落計画が必要
B過疎を逆手にとって自信を持って進むことが重要

風情ある白川郷
終了後に採択されたアピール文です。
小規模自治体の魅力を高め
 分権の時代にふさわしい自治への挑戦を続けよう

  一第7回「全国小さくても輝く自治体フォーラム」アピール


 政府は「未曾有の財政赤字を解決」するため、「地方の財政的依存」を改めるとして、「自助と自律」の名のもと、地方交付税を「現状より相当下回る水準に抑制」し、市町村財政の規模を今よりさらに圧縮することを企図しています。この「フォーラム」に参加した私たちは、こうした国・地方の関係をめぐる改革が、財政力の弱い小規模市町村に、より深刻なしわよせを及ぼしていることを確認し、強い憤りを感ずるものです。地方分権一括法は、国と地方の関係を「上下。主従」から「対等・平等」なものに改革するとの大義があったにもかかわらず、実際には国の主導で動いていることは大きな問題です。合併に踏み切った自治体からは、合併によって財政が安定すると考えたが、実際にはかえって苦しさが増しているとのとまどいの声も聞こえてきています。交付税改革に対して地方六団体が対案を提示したことは、そうしたこれまでの経過に対して地方の側がどうとらえているかを如実に示しています。
                     ◇
 本「フォーラム」は今回で7回目を数え1全国の小規模自治体に勇気を与え、また小規模という長所を生かした地方自治への積極的な実践を広げることに大きな役割を果たしてきました。本「フォーラム」は、そうした実績の上にさらに次のような成果をあげたことを確認します。
1、国民の十分な議論なく「新型交付税」を提案した国の責任は問題であること。
2、国土の過半をカバーしている農山漁村、小規模自治体に希望を与えるのが政治の役割であること。
3、町村同士の連携、都市と農山漁村の連携が広がっていること。
4、7回まで続いた本「フォーラム」が、日本の小規模自治体の現状と課題を訴えるうえで、ますます大きなアピールカをもってきていること。

 合併した、しないにかかわらず、日本の地方自治はきわめて重要な分岐点に立たされている中で、私たちは本「フォーラム」の成果をさらに広げていくことを確認します。
                     ◇
 本「フォーラム」の開催地、白川村は、新しい市役所から80数キロも離れるという大型合併には加わらず、独自の自立への道を歩み始めています。〔白川村は、何よりも、合掌造り集落という世界遺産を守り続けるコミュニティの力に依拠し、「日本一美しい村をつくらまいか」というキャッチフレーズに象徴されるように、この土地に住むことへの誇りをむらづくりの協働の力に高める努力をしています。
 私たちは、この美しい日本の原風景を守り育てている岐阜県白川村で第7回「全国小さくても輝く自治体フォーラム」を開き、この地域づくりへの誇りと「結」の精神を全国に持ち帰って伝え、明日からのむらづくり、まちづくりに清新の恩いをもって取り組みたいと考えます。
  2006(平成18)年6月25日
        第7回「全国小さくても輝く自治体フォーラム」参加者一同
以上詳しくは一部自治体問題研究所発行の「住民と自治」を参照下さい。

小さくても輝く自治体フォーラムin矢祭町

平成18年(2006)1月14日〜15日 
参加者900名とボランティア300人の参加者

根本矢祭町町長挨拶
「人口7000人の町。職員自らが町民の立場から行政を考えている。職員は全力でやりきる覚悟だ。」
花の左に関口小鹿野町長
小林泉崎村村長

「人口は6900人。
68億円の財政赤字を解消した。
情報公開が大事。
住民が協力してくれる。
金がないほど知恵が出る。
企業誘致10社。宅地100区画売った。
痴呆症予防を始め、6年痴呆を出していない。
職業紹介も100%している。」
岡田京都大学教授

「合併した結果
2倍のスピードの過疎化となった。
合併後借り入れもできない。
市長には会えない。
議員にも声が届かない。
経常収支比率が99.7%になった等
まちづくりとは逆行している自治体がある。」
分科会「住民参画と地域づくり」
高信矢祭町課長

「正月も全て役場は開いてます。
職員の家は出張役場です。
職員の一生懸命の姿で
町民の心も動きました。
まちづくりに町民が参画。
1年で1億節約できたので出産報奨金に
3子目100万、4子目150万、5子目200万。」
斉藤栄村課長 

「設計図書はつくらずに職員共に現場へ
道路改良は村直営方式。
下駄履きヘルパーで隣近所で介護活動。
住民と行政の共同が重要。」
伊藤下條村村長

「人口は4215人。
職員を企業に接客訓練に行かせた。
意識が大きく変わった。
職員の人数は少し増えるとタガがはずれる。
通常業務は37人の職員で行っている。
条例はつくり過ぎない様縛られない様に
住民自らが施行する工事には資材支給事業
人口は増えている。若者定住住宅の建設。100戸。」

阿部金山町総務課長

「情報公開制度は
日本で一番最初に制定。
街並み景観条例で美しい景観
30人の街並み案内人も活躍。
観光地でもないのに訪問客が増えている。」
交流会

松島泰阜村村長 奥に小鹿野のメンバー

小鹿野の参加者15名ははっぴを着て参加。
歌舞伎と花の町をアピール。
交流会ではワインやしゃくし菜漬、
和久井酒蔵の酒を献上。
大変な人気を博した。
多くの交流が宿泊先まで行われた。
根本町長と共に
浜田美瑛町町長 

「日本で一番美しい村連合設立を。
サポーター企業も3社参加。
フランスで最も美しい村運動も勉強」
前田綾町町長

「自然・人情・食糧の3美。
手作り工芸の里事業で
42工房誘致。現代の名工も2人。
自立ネットで共に自立を研究。
心の時代。ソフトの時代。
声が届いて顔が見える範囲がいい」
保母武彦島根大学副学長
「都市だけでは日本は存続できない。
小さな自治体で創意工夫が生まれている。
その生命力が日本には必要だ
自治がいきいきするには顔の見える関係が必要だ。
まちづくりは社会教育です。」



 小鹿野からの参加者15名
(町長、議員9名、職員2名、一般3名)
      記念写真


フォーラムに参加し感じたことは
@職員も住民も意識改革が必要。首長の宣言。職員企業派遣。愛と行動。
A情報公開。町の財政もしっかり告知し住民の理解を得る。
B行政と住民の協働。
C補助金にも縛られない事業展開。
自信を持ってまちづくりにとり組みたいと痛感した2日間でした。
自治体フォーラムの呼びかけ人でもある栄村と中津江村への雪害に対しての義援金箱がありました。田島昭泉も協力させて頂きました。30数万円集まったようですが、引き渡しの時の挨拶で、本日も雪でお一人が亡くなったとのご報告があり、実に深刻な事態であると痛感しました。国の動きがいささか遅かった様に感じます。
なお、この参加費は1泊2日でフォーラム参加時受付に14000円。バスをチャーターし、開場レセプションの時のお土産のワインなどで1万円。途中の昼食費などは各自払いでした。全て自己資金の参加でした。
第4回2004年(H16)11月20−21日 上野村にて
黒澤丈夫上野村村長(90歳 10期目)
2003年の黒澤村長の合併に関する講演はこちら

会場は関係者で一杯でした。
この時の印象は行政職員対象の財政のあり方などの講演が主でしたが
全国各地からの首長の出席など熱気にあふれておりました。