全国小さくても輝く 自治体フォーラム

第12回フォーラム 平成21年 2月7日〜8日 in 埼玉県小鹿野町 →この様子
【呼びかけ】福田首相の突然の辞任以来、世界的な金融危機と同時に、日本政治の先行き不透明な状況が続いています。このことは、「三位一体の改革」や市町村合併など一連の構造改革をすすめてきた政府の方策が、景気の低迷にあえぐ地方とのミゾを埋めきれないまま今日に至っていることをつよく感じさせます。
 今冬以降の政治情勢の行方を予測することは困難ですが、地方制度改革についてみてみれば、道州制プランづくりのほが、総務省の「定住自立圏構想」など、多方面で制度改編の作業が進行しています。また、2年後の2010 (平成22)年には、期限切れを迎える「過疎法」「市町村合併特例法」などの議論の行方も注目されるところです。
 「定住自律圏構想」は、地方の中心都市に投資と行政サービスを集中し、周辺町村は契約によってサービスを委ねるという広域連携の強化策で、中心都市と周辺町村の格差への懸念や、「(小規模町村は)限定された事務のみを処理する簡素な団体」とする「西尾私案」の実態化だとする危惧の声もあがっています。
 こうしたことから、ここしばらくは、地方制度改編の行方から目を離せません。そのことは、全国町村会の山本会長の言を待たずとも、これからの私たちの努力に、日本の地方自治制度の将来がかかっていると申し上げても大げさではないほどの緊迫した状況であることを意味しているのではないでしょうか。
 第12回「フォーラム」は、解散総選挙の可能性が取りざだされ開催を延期しましたが、初めて埼玉県で開催します。農村歌舞伎を後世に伝え、また保健・福祉・医療の連携システムづくりで大きな成果を上げてきた小鹿野町は、今回「フォーラム」の舞台として申し分がありません。この地で私たちは、小規模自治体が各地で生み出してきた成果を相互に交流するとともに、国に向け、その成果とあわせて、これからの地方制度改編に対して、小規模自治体とそこに住む住民の意向を積極的に反映させるよう、さらに声を大にして訴えたいと思います。
 情勢は混とんとしているだけに、私たちの努力がプラスに働く可能性もまた広がっています。第10回「フォーラム」で講演いただいた小田切徳美先生(明治大学教授)は、行政が「現場を見ない」現象を危惧されておられますが、私たちは、足もとの地域がら小規模自治体再生の芽を積み上げていきたいと思います。行政運営に日々苦労されておられるみなさま、それを見守っておられる議員・住民のみなさまのご参加を期待しております。
                          2008(平成20)年11月10日 呼びかけ人一同
 ●呼びかけ人(10月30日現在です。北から)
 宮谷内留雄(北海道蘭越町長)・高畑秀美(北海道西興部村長)・久慈豊(青森県三戸町長)・関和典(青森県西目屋村長)・小材宏晨(秋田県上小阿仁村長)・高橋重美(山形県最上町長)・鈴木洋(山形県金山町長)・梅津輝雄 (宮城県七ヶ宿町長)・古張允(福島県矢祭町長)・菊池基文(福島県塙町長)・大楽勝弘(福島県鮫川村長)・浅和定次(福島県大玉村長)・湯田雄二(福島県下郷町長)・菅野典雄(福島県飯舘村長)・松元宇隆(群賜県上野村長)・関清(群馬県川場村長)・小坂泰久(千葉県酒々井町長)・石井俊雄(千葉県長生村長)・小林三喜男(新潟県津南町長)・平田大六(新潟県関川村長)・島田茂樹(長野県栄村長)・清水澄(長野県原村長)・田中勝巳 (長野県木曽町長)・岡庭一雄(長野県阿智村長)・伊藤喜平(長野県下條村長)・小木曽亮弐(長野県根羽村長)・曽我逸郎(長野県中川村長)・松島貞治(長野県泰阜村長)・菊池幸彦(長野県南牧村長)・大日方茂木(長野県小川村長)・茂木祐司(長野県御代田町長)・谷口尚(岐阜県白川村長)・小川徳喜(岐阜県安八町長)・田代兼二朗(三重県朝日町長)・藤深直広(滋賀県日野町長)・窪田剛久(奈良県山添村長)・嶋田正義(兵庫県福崎町長)・清水ひろ子(兵庫県播磨町長)・花房昭夫(岡山県奈義町長)・榎本武利(鳥取県岩美町長)・石原収(香川県三木町)・岡田好平(香川県土庄町長)・笠松和市(徳島県上勝町長)・上治堂司(高知県馬路村長)・山田憲道 (長崎県小値賀町長)・坂本和昭(大分県九重町長)・工藤義見(大分県日出町長)・前田穣(宮崎県綾町長)・桑畑和男(宮崎県三股町長」・成崎孝孜(宮崎県諸塚村長)・大城勝正(沖縄県伊江村町)/関口和夫「埼玉県小鹿野町)
日 程
2月7日(日程は変更することがあります)
(受付は11:30〜)
12 : 00 〜13:00歓迎行事/小鹿野歌舞伎の上演「絵本太功記十段目尼ケ崎閑居之場」
13:00〜13:15町長あいさつ「花と歌舞伎と名水のまち  保健・福祉・医療連携の小鹿野町」(関口和夫町長)
13 : 15〜14 : 15 記念講演@「『平成の合併』と基礎自治体のあり方」(大森彌・東京大学名誉教授)
14 : 15〜15 : 15記念講演A「地方制度改編のいまと小規模自治体の課題−コミュニティに視点を置いて(名和田是彦・法政大学教授)
15:30〜17:30 分科会(@地域力を高める(助言/岡田知弘・京都大学教授、報告/福島県大玉村長)、A保健・福祉・医療連携システムをつくる(助言/石川満・日本福祉大学教授、報告/小鹿野町・長野県泰阜村)、B基礎講座「財政健全化法と小規模自治体財政の考え方」 (初村尤而・大阪自治研研究員)(@Aは報告と討論、Bは講義が中心です)/終了後、夕食会場ヘバス移動17:50〜19:30 夕食交流会(両神荘)/終了後バスで町  内宿泊施設へ移動
2月8日(日)
7:00〜8:00 朝食/朝食後、各宿舎から会場ヘバス移動
9:00〜10:30 シンポ「少子化に挑戦する」(香川県三木町長ほか/コメンテーター・米田佐代子氏)
10:30〜11:10実践報告/アピール採択/11:30閉会
@参加費7500円(資料費4000円十夕食交流会3500円)
A宿泊費 宿泊費は、右のように施設ごとに違います。
Bお申し込みー
 〈参加と夕食交流会〉自治体問題研究所までファクスでお申込み下さい。
 〈宿泊〉各施設で受け付けます。おたずねは小鹿野町役場総務課・須田修様あて(電話0494-75-1221)
■田島昭泉が参加した以前のフォーラム