正副議長 研修視察

2005/11/21〜22    秩父地域議長会

初日、目的地の途中でのお昼は、長野県飯田市の野沢菜漬け工場でしたが、見学もできると言うことで、観光バスがひっきりなしに止まるほどの盛況でした。
愛知県豊根村の庁舎に着くと、さっそく助役、総務課長より豊根村の木材活用を中心とした事業と田舎体験に着いての説明を受けました。なお、豊根村の人口は隣の富山村(200人)と合併を予定し1600人になるとのことでした。この地域は山が険しく迫る環境で秩父の大滝に匹敵するようなところばかりでした。

村の間伐材を利用した体験居住施設の積み木ハウスには、2年間まで住むことができるそうです。単身用15000円。家族用20000円。村で加工製品化している間伐材のペレットでストーブを焚いていました。体験後定住者も2組ほどできたとの事でした。また、2週間の山村体験事業では今までに5000人が民泊したそうで、東京にはインターンの会もあるそうです。


(昼神温泉泊)
蘭ミュージアム・高森
世界の蘭の原種2000種
研究と鑑賞の空間
長野県高森町の「蘭ミュージアム・高森」の視察は翌日の視察になりました。ここは世界の蘭の原種2000種が栽培され、研究と鑑賞の空間となっています。館の回りには名物のイチダ柿が干してありました。館長の説明では蘭の第一人者唐澤耕司博士が蘭の栽培にはなんとここが最適地との判断をされ、博士の所持する蘭を寄附し建設を訴えたそうです。夏の朝夕の寒暖差、朝日は当たるが西日は当たらない、朝霧が出る、等の条件が好適地なのだそうです。
建設にあたっては町を2分しての町長選挙にもなったが建設推進派の町長が当選し観光・教育・福祉の施設として2002年竣工。昨年は3万人の来場。ここ10日間で150台の観光バスが来ているとのことでした。施設は鑑賞温室と研修室、研究室で構成され、博士級の方が2名。新しい品種の開発やバイオによる栽培依頼も受けているとのことでした。また児童生徒の教育やお年寄りの精神的な憩いの場としても開放され活用されているようでした。






各市町の正副議長
(秩父市・小鹿野・長瀞・皆野・横瀬)
愛知県豊根村も長野県高森町も大きな自治体ではありませんが、地の利を活かし、限度有る条件に対し知恵をしぼって個性有る施策を実施しているようでした。都市部との有効な交流も生まれる山村体験に於いては秩父でも対応できるものがあると感じました。蘭栽培も固有の環境に適したものであって、秩父ならではの花の植栽や栽培、作物等の耕作の充実で個性有る産業が生まれるものと思いました。合わせてそれらが教育や福祉までに反映できるものであることも、参考になりました。なお、自治体を越えての正副議長の交流懇親を行うことができましたことは、地域秩父の一員としての運営に活かされるのではないかと思います。

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