奈倉まちづくり座談会

2003(平成15)5月29日

福島町長、宮下まちづくり政策課長、高橋係長
住民25名

町長説明
合併について
  1. 税政
    1. 交付税は私が始めた頃は20億はあったのが14億になった
    2. 税収は11億あったのが10億になった
    3. 町債の7.5億等をあわせてやっと43億の予算になる
  2. 任意合併協議会
    1. 会議が今日あった。6月1日より施行される。
    2. 役員構成が出来た。専門部会も置かれる。
  3. 三町村合併を実現する会
    1. 5117名だけで署名簿がない
    2. 顔が見えると言っても小鹿野の人の顔だって皆知らない。
    3. 水道料が上がるとか言ってるが10年間で徐々にして行くことだ。
    4. 三町村だけの合併ではすぐに税を上げることになる
  4. 秩父市
    1. 秩父の議員も「もう中央にはお金をかけないでも良い」と言っている
    2. 今度の市長はやってくれる。企画庁の起業実績のある人とも懇意だ
    3. 西武線複線化を要望してくれると言ってくれた
    4. 荒川の水を飲んでいるのは8割が都民だ。都知事にも相談をしてくれる。
  5. 上野村
    1. 固定資産税が上がる不交付団体だから「合併しない」といえる。
  6. 140号バイパス
    1. 大滝までの完成を目指したい。
    2. 道の駅もPFI(注)で良いものを誘致したい
  7. 長尾根トンネル
    1. 私も1年間池袋に行く子供を送ったが、出来れば東京に近くなる
    2. 芝桜でも渋滞になったが、渋滞にも対応できる
注:PFI事業とは、
  「Privat Finance Initiative」の略。
    ・公共事業で行っていた社会資本整備を民間の考え、
     計画、資金を活かして効率的に実施する事業。
合併 住民質問
  1. 秩父市と同じ給与になったのでは意味がない。
  2. 民間では収益が1割減れば給料だって1割減る
    • 人事院勧告でも下げた数値が出てくるだろう。(町長)
    • 給料を上げてもらうなどの考えはない(課長)
  3. 特例債は極力使わない考えで行って欲しい
  4. 空き施設を活用して新たな施設はつくらぬ計画を
    • 出来るだけそうしたい
  5. 140号バイパス、これが出来れば小鹿野が中心になる
    • 道の駅も視察してきた。良いものが出来ればここで人が降りてくれる
  6. 長尾根トンネルは秩父市側との高低差もあるので、松井田に抜いて、枝で140号に載せればいい。
  7. トンネルを造って行くほど急がないし、役場や学校が遠くなるのは困る。
  8. 住民投票はしないのか
    • 必要なら投票条例ぐらいはつくるがすぐと言ってもこまる(町長)
    • 住民投票をして小鹿野だけ取り残されたら大変だ(町長)
  9. 三町村合併を実現する会の入会は頼まれれば書かなきゃと言うことで困るとの意見が下小鹿野区長会で出た。
  10. 横瀬の人に聞くとお荷物になるところとはくっつきたくないと言っていた。
    • 秩父市から合併しようと言ってくれるのはチャンスだ。(町長)
以上は要約ですが、ニュアンスの違いはお許し下さい。意見を挟まず明記しました。
以下は奈倉文庫に載ったこの日の様子です。
 5月29日奈倉会館に於いて午後7時半よりまちづくり座談会が開催されました。奈倉の耕地からは、25名が参加し、町からは、福島町長と町づくり政策課の宮下課長と高橋さんにおいで項きました。
 最初は、区長の挨拶で開会しました。はじめに町長からは、合併に関する経過報告と考え方を説明いただきました。小鹿野町としては、昨年の8月に 西秩父三町村の合併に関する研究会を発足させ、同年9月秩父市と東秩父村を除く8町村で研究会を発足させました。本年2月10日に秩父市を含めた9市町村で合併準備会を発足しました。その後皆野、長瀞町が抜け、現在は7市町村で話し合いを進めた上、本日5月29日に任意の合併協議会の総会を行い6月1日をもって7市町村の合併協議会を発足されることが決定しました。案として会長には、吉田町猪野町長、副会長には残りの6市町村長があたることになりました。

 現在国では700兆円を越える国際(借金)が有り、地方交付税が減額され、このまま合併しないで居ると小鹿野町は数年後には破綻してしまいます。7市町村で合併すればとりあえず地方交付税が向こう10年間保証される見込みがあり、また特例債で多くの借り入れが出来、長尾根トンネルや一本杉トンネルが造れると言う説明がありました。
 奈倉の住民からは、合併後は、新しいものは作らず既存の施設の活用をする、職員の人員半減給与の減額、また職員は減らさず給与の減額等の意見がありました。住民投票の質問については、条例を作る方向で考えているとの町長の答えがありました。若い人からは、合併特例債による将来の借金に対する不安等の意見もありました。合併の是非は、今後の合併協議会の話し合いに持ち越されています。またその後、奈倉からの要望を出して終了しました。
表記中の「10年間保証される見込みがあり」は、どんな枠組みの合併でも10年間は保証される事が合併特例法で決められております。

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