第6話 世界の日の出(ネパール:ナガルコット)

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  4月17日 朝5時半 標高2800m 山は花弁となり、ロータス(蓮の花)の中心にいるような、神神しい空気。光が雲間から、すじの様に伸び、僕たちを包み込む。「この世の始まりだ!」思わず言葉が出た。

 宿賃の安い、マウンテン・エベレスト・ロッジに移る。(25Re)ここには男主人の他に、ドゥワイとクマールという、英語ペラペラの下働きの男の子がいる。ドゥワイは八つぐらいの年で、遠く親元を離れて働きにきている。いつもニコニコとして、御主人のジーパンを洗ったり、食事のまかない、食器洗い、部屋の掃除、お使いとよく働く。四つ程年上のクマールにも使われて、見ていると可愛そう。今の日本の子供は幸せだ。スケッチに歩き、土地の子に花の名前を聞いたり、眺めの良いところで昼寝したり、とても幸せな1日。6時25分日没。赤く染めた空には星もきらめき出し、遠くカトマンズの街もキラキラと広い光の池となった。夕食は蝋燭を囲んで(電気は無い)御主人とクマールも一緒に、食事。ドゥワイは、おかわりや水を運んで食堂の隅で、みんなが食べ終わるのを見ていた。夜は台所の石の床の上で寝るらしい。ドゥワイがんばれ!内緒で折り紙やボールペンをあげたら、幼い子供の顔に戻って、大喜びしていた。ドゥワイ君は日本語を知りたがっていたので代わりにネパール語を教えてもらった。ドゥワイ君

 4月18日 昨日のように日の出を見た。筆舌に尽くし難い、神神しい情景だ。

 ロッジのみんなとお別れして、バスに乗る。途中麻袋の荷物の山に、車内ほこりだらけ。気分が悪くなる。ストーンハウス・ロッジに着き、部屋に戻ると裕子は38度の熱でダウン。夕食はネパール製のラーメンにピアッツ(玉葱)、パァルン(法蓮草)を入れて、食べたら美味しかった。外は雷雨になった。

TCとは旅行小切手  パイサ(1Re=100P)

ナガルコットからのながめナガルコットからのながめ
段々畑が面白い






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