以下このシンポジウムに参加しての聞き書き要約です。
1部特別講演 牡蠣養殖業 畠山重篤先生 (牡蠣の森を慕う会代表) |
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海の人が木を植える(平成元年より)→反響があった。小学校や中学校の教科書にも載っている。 →深い意味があった。神道とは何かまでたどり着く。 汽水域とは 広島牡蠣最大産地:太田川がそそいでいる。 石巻:北上川が注いでいる。下流が気仙沼。ちりめんじゃこの捕れるところ。 筑後川下流の有明海:日本の海苔の4割40億枚生産。 牡蠣はホタテの貝殻のあいだに種を付けて海の中にぶら下げるだけで育つ。 プランクトンを食べる。 1sの鰹(カツオ) 体重の10倍の10sの鰯(イワシ:海の米と言われている)を食べる 10sの鰯は100sのオキアミ(動物プランクトン)を食べる その動物プランクトンは1000sの植物プランクトンを食べる 汽水域に発生する植物プランクトンが重要→いい植物プランクトンのためにはどうするか 山に木を植えた。 植物プランクトンは光合成をする。地球の7割が海。海に大森林がある。 北海道でニシンが捕れなくなってきた。 川の流れがあるところには昆布がある。鉄分を体に入れないとリンや窒素が取り入れられない。 水産、海の学者では山のことを研究している人が居ない。 水産の先生達は海の中だけの問題にしていた。 北海道に化学と生物をしていた学者がおられた。 山がしっかりしていないとダメだと実感 鉄はかつて海に溶けていた。海に酸素があふれ、鉄は酸化し15億年掛けて沈んでいった。 しかし川には鉄が残っている。 汽水域まで鉄を運ぶ事ができる仕組み。 腐葉土の中に雨が通り鉄が水に溶ける。酸素がなければ鉄は水に溶ける。 腐葉土の中でフルボサンができ、フルボサンは酸素より先に鉄と化合する。 鉄は汽水域まで運ばれる。 京大の山、川、海の三学者が訪ねてきました。フィールド科学研究所を立ち上げたい。 森里海連関学(堅い言葉だが)立ち上がった。 日本は3万本の川が海へ流れている。 海の森と陸の森に恵まれた国 自然界の中で森は母そのものだ。 「ははその森」 魚付き保安林という制度がある。昔の人は森と海のつながりを知っていました。 |
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2部 パネルディスカッション | 秩父農林振興センター所長:小室正人 秩父神社宮司:薗田 稔 百年の森づくりの会長:内藤勝久 牡蠣養殖業:畠山重篤 |
秩父農林振興センター 小室所長 「魚付き保安林」は明治にできました。 戦後植えた人工林の手入れが入っていない。3〜5分の1にしないといけない。 間伐が必要な物、県で2万ヘクタールある。20年掛かる。今は年3000へヘクタールできてはいる。 年8〜10億の予算。県4兆円の内のわずかだ。 森林業545人従事。100〜200人の常時労働が必要だ。 森林を持っている人は33000人いる。89人が50町歩持っている。 木を持っているだけでは食えない。 県民700万人、500円。35億円の森林環境税 |
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百年の森づくりの会 内藤会長 7年前より活動。651名の会員。1000本のブナを植えた。 「ブナの森をつくろう!」 ← 「水をはぐくむ山への恩返し」 「緑のダムを造る」検挙に啓蒙活動。森を守ることは国家最優先のことだ。 源流から下流へと100年の森づくりが始まればいいと考えています。 武甲山でも100年の森をどうでしょう |
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秩父神社宮司・京都大学名誉教授 薗田先生 山の森、海の森。そして「心の森」へ |
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森のことをスペインではママと呼んでいた。正にははその森だった。 縦割り行政ではダメだ。 樹種は多様がいい。単一は不自然。 |
戻る その他の視察研修 畠山氏の著書「日本汽水気候」(文藝春秋刊)も参考にして下さい。
■環境フォーラム「四万十川に学ぶ」や老樹巨木を守るシンポジウムのメモも参考にして下さい。