原発問題を学ぶ集い

講師関根一昭先生(秩父市女性福祉会館 平成23年5月22日14時〜)(関根先生の本 「高校生のための原発の基礎知識」も参考に)

秩父高原牧場で500ベクレルが出た。
政府は初めはレベル4と言っていたがチェルノブイリと同じ7へと評価されてしまった。
放射性物質が63京ベクレル!か
一気に爆発して放射能を出したチェルノブイリに対し、福島は徐々に出し続けるスローモーションだ。

石橋克彦氏(神戸大学都市安全研究センター)論文では●外部電源が止まりディーゼルエンジンが動かず、バッテリーも機能しない。●水蒸気爆発が起こり格納容器や原子炉建屋が破壊される。●4基全てが同時に事故を起こすこともあり得る。
と全て予想していた。

◇国会でも吉井英勝議員によって2006/3/及び2010/5にその危険性を質問していた。●津波の引き波で冷却水が取水できなくなり崩壊熱除去ができずに炉心溶融とか水素爆発が起きうる。●大規模地震によってバックアップ電源の送電鶏頭が破壊され、冷却水を循環させるポンプ機能が失われる。と予測質問。

岡村行信氏(産業技術総合研究所の活断層・地震研究センター長)が2009年の審議会でも指摘。●平安時代の869年に起きた貞観津波に夜土砂が、宮城県石巻市から福島第一原発近くの浪江町まで分布している。海岸から最大で3〜4qまで入り込み同原発を襲う危険性。
この時、東電は「十分な情報がない。」として地震想定引き上げに難色を示し、設計制に余裕があると主張。津波想定は先送りされた。
政府文部科学省は4月26日に「1年後までの積算線量マップ」を公開
現状のままでは広範囲の住民が戻れないのは間違いない(野口邦和日大講師)

以下の数字は覚えて下さい。
1μシーベルトは100万分の1シーベルト
胸部xせんは1回50μシーベルト
年間許容は値は1000μシーベルト(=1ミリシーベルト)
CTスキャンは6900μシーベルト(6.9ミリシーベルト)

埼玉県環境放射能水準(3月14〜18日)のグラフを見ると
3月15日1〜12時と12時〜18時辺りに1.2μシーベルトのピークがある。
また、放射性ヨウ素は3月19日に64ベクレルだったのが3月22日には22159ベクレルと約350倍になった時がある。
放射性セシウムは25日に17ベクレル、22日に1560ベクレルで約90倍だった。
3月29日〜30日での埼玉県内土壌分析結果は

放射性セシウム 3/29-30
熊谷市 16ベクレル
秩父市 109ベクレル
久喜市 82ベクレル
鶴ヶ島市 検出せず

避難地区の中学生が政府説明の時「大量に放射能を浴びました。子供が産めないかも知れない。どうしてもっと速く避難を言ってくれなかったのか!?」と

■あと14基も原発を造ろうとしている。14基×8000億円=11兆2000億円です。

この予算で11兆2000億円でできる代替発電
基数 万kw 原発何基分か
洋上風力発電 2万9000基 5800万kw 原発45基分
太陽発電 370万台 1500万kw 原発12基分 半額補助でやるならば倍の24基分造れる。
地熱発電 280基 1700万kw 原発13基分 昼夜関係ないのがメリットです。
マイクロ水力発電 750万基分 3000万kw 原発23基分 小さな川の流れでできる。秩父には至る所で出来ます。

ベクレルはおおよそですが50で割ればシーベルトになります。換算してみて下さい。
ストロンチウムは原発に近いところで浴びる。骨に吸収され白血病になる可能性。
どうして避難地区の人は、原発に近いのに避難準備をしていなかったのか大きな疑問です。皆が着の身着のまま逃げてきたと言っている。危険性をひとつもうたってこなかったから・・・。責任は?どうしてこうなったのかをしっかり追求して欲しい。
東電は労働者の思想差別をしてきた。けしからん事です。
原発はトイレ泣きマンションと言われたがまさにきれいにする技術もなく造ってしまい運転を始めてしまった。

安谷川で3月23日に12〜20ベクレル/リットルだった。
水道水は不検出。これは少しはあったと言うことか?
被災前と同じなら0.06μシーベルト。これが基準です。
茶葉、シイタケ、たけのこなど放射能を吸収しやすいと言われてます。気をつけて下さい。

◆秩父では基準値の23倍のヨウ素が降りそそいでいた!?

4月22日採取 放射性ヨウ素 セシウム しかし半減期8日のヨウ素では発生時の3月15日に戻した時
どの程度の線量だったか?関根先生の逆算
では・・・!
熊谷市 90ベクレル/kg(基準の1.29倍 420(1.40倍) 2400ベクレル/kg(34倍)
東秩父村 60(0.86倍) 340(1.13倍) 1600(23倍)
鶴ヶ島市 30(0.43倍) 230(0.77倍) 800(11倍)

※現実としては3月21日に熊谷市の露地栽培のほうれん草で1900bq/kgのヨウ素が検出されている。秩父では検査されていないので数値がないが・・・!?


浜岡原発 3つの断層の間にぴったり入っている。中部電力は「真上ではない」という。浜岡で今回のような事故があれば埼玉も半分が避難地域になった。東京神奈川はほとんど全地域。千葉も半分以上。人口は2000万人から3000万人。避難する場所などなかった。
以上要約
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この日、私のガイガーカウンター数値は
14:05で0.47μだった。あとは0.06〜0.13程度の推移だったが・・・ かなりの大雨だった。
関根先生に見せると「この様に皆が調べてくれればホットスポットも見つけられるしいいですね」と。「しかし基準より高いですね」とご心配。
小鹿野の放射線量
やはり気になるのが3月15日に秩父にもやってきたヨウ素ですね。関根先生の試算からすれば小鹿野当たりも軽く1000ベクレルは超えていたでしょうか?そしてもっともいやなのがそれを吸ってしまっていないかと言うことです。半減期が8日とは言え1/2×1/2×1/2×・・・とやっていっても0にはならない。子や孫にどの様な影響があったか心配はつきない。

原発問題まとめ


六ヶ所村ラプソディー

六ヶ所村ラプソディー」試写会にて
日 時:2007年5月19日(土)午後1時〜3時上映 3時10分〜3時40分関根先生お話
関根一昭先生
場 所:秩父市立図書館二階(視聴覚室) にて
内 容:「六ヶ所村ラプソディー」の試写会  (2006年/カラー/スタンダード/119分  監督 鎌仲ひとみ 製作・配給:グループ現代)  →斑目委員長とは
秩父皆野高校教諭関根一昭先生から、原子力発電についての基礎的な話をしていただきました。
関根先生は、原爆や原子力エネルギーについての本を書かれ、また原爆ドームの模型づくりで日本だけでなく世界を回って活動されている方です。 また秩父ユネスコ協会(現在は準備会)の立ち上げメンバーでもあります。


関根先生には12月19日(日)の日曜地学ハイキングでもお世話になりました。皆野高校にて放散虫の観察もできました。