放射能の確認された灰の扱い

測定を始めた2012年3月にはビックリする放射線量の「灰」が出てきた。約7700ベクレル。これをどうするのか?広域のゴミ処理施設の放射能汚染されたものの処理は3.11以前では100Bq/Kgだったが、日本中からあふれる汚染物の処理に困った国の事情で一気に8000Bq/Kgになった。施設に直にもって行けば8000Bq/Kgまでの灰などの放射性物質は引き取ってくれる。


さて、2016年4月 セシウム合計175Bq/Kgという野焼きの灰が出た。さてその処理は?野焼きを楽しんでもいいか?

セシウムは揮発性重金属ではありますが煙に飛散し外部に出ている量は1%以下と言われています。
焼却施設ではバグフィルターがあればそれを除去できるとも言われています。
今回のセシウムは1Kgあたり175Bq。
1Kg分の灰が出るのに燃やす木材は150~200Kgぐらいでしょうか。
その揮発分1%のセシウム量は1.7ベクレル。
20Kgの薪を燃やしたとして全量で0.17ベクレルと言うところでしょうか。
全部の煙を1人ですって0.17ベクレル。
ゼロではありませんが煙をそんなに吸わない様にすれば火遊びはまぁまぁ我慢できるかと思います。しかし、毎日火遊びとなるとどうしようかなぁです。
さらに、セシウムの沸点は641℃。気化する温度が低いですね。
一方、薪の発火点は250℃。野焼きの燃焼温度は約250~350℃。だからほとんど気化しないと考えられます。温度の高い薪ストーブのような効率のいいものでも内部は500℃程度。
公共の焼却施設では850-950℃の燃焼温度。だからバグフィルターが必要ですね。
現在の国の基準では肥料としての灰等は400bq/kgまで畑に撒けます。しかしその取り扱いは慎重にしたいですね。灰を巻き上げて肺の中に放射能を吸い込んだんでは内部被曝です。
灰は二重の水分を通さない丈夫な袋につめて深く埋める。8000bq以下ならゴミ処理センターで処理して身辺から遠ざけることが賢明でしょう。