2003(平成15年)12月議会 一般質問

12月8〜9日 第1日目午後   質疑応答はこちら→

壇上質問

議長に許しを得ましたので、壇上での質問をさせて頂きます。
 合併問題も全国の自治体で様々な様相を呈しているようです。
最近では「住民投票」を実施する自治体も多く8月に実施された住民投票は10件。9月に実施された住民投票は8件。
 10月には18団体が実施。そのうち是非と枠組みや法定協設置の是非を問うものが14件で、「賛成」「反対」が拮抗したそうです。合併の是非のみを問うものでは「反対」が多数を占めたとのことです。
 11月には15件実施されたそうです。そのうち、法定協への加入の是非や合併についての賛否を問うものは14件、合併の枠組みを問うものは1件。賛否を問うもののうち、合併に賛成の結果となったのは9件、合併に反対、単独自立の結果となったのは5件とのことです。どこも結果をふまえて新たな歩みを始めています。
 思えば、昨年の12月。吉田町議会がいの一番で「西秩父合併」の議決をしました。しかし、年も明けると、議決に反して広域合併の協議会の予定を組んでしまいました。両神もどんな合併を望んでいるのかの意見も出ないうちに、また、小鹿野が「西秩父合併」の議決審議の前にそんな動きになってしまったのです。
 そして今の合併協議会は呉越同舟ならば良いが、本当の協力もできずにいる状況です。それは住民の思いが同じ船に乗っていないからです。協議会が実施したアンケート結果をも無視して進めた法定協は住民の同意を得ていないわけです。
 もっとも当町も町が実施の「住民投票」でその合併が問われるわけですが、大きな合併か、小さな合併か、合併しないのか。できる限りの公平な情報を開示、提供して頂き、住民の皆さんに判断を下して頂きたいと思います。
 そこで質問の
1,合併問題について
 @ 7市町村合併後の交付税の減額と、その対策としてのリストラはどの程度のものか?
 A 7市町村合併で特例債の使い道としてどのような希望が出され、総額でいくらになるのか?満額利用することでどのような負担が生じ、その維持経費などはどの程度ふくらむのか。
 B 西秩父三町村合併ではどの程度の交付税が減額されるのか。
を、うかがいます。


次に、この季節になると1〜2度は雪のために千束峠では交通の支障が出るという点での質問です。タイヤの対策を怠ってしまった数人の車によって道が塞がれてしまうのですが、民間にもその啓蒙と同時に県での対策はどのようになっているのかを伺いたいと思います。
2,千束峠の除雪体制はどのようになっていますか。

次に、町のお金は有効に投資されなくてはいけません。入札が町民にどれだけ経費負担をもたらすかは、落札価格や入札の方法にも現れるものと思います。そこで質問の
3,町の入札について
 @ ここ数年の落札率はどうですか
 A 落札率は適当な数字といえますか
 B 町の指名は適切に行われているか

次は「ようばけ」についてです。すでに2度3度の質問をしてきましたが、国内でも有数の大きな地層の見えるようばけは、「大地の歴史の窓」とも言われ、石っ子賢治と言われた宮沢賢治も訪ねた地でもあります。年間に多くの学校やその児童生徒も訪れております。荒れた廃屋の景観は子供達ににもいい影響は与えません。まず綺麗にすることができずには宝の持ち腐れです。そして、一時は県の担当部長も来て公園整備への一考がなされた経緯も含め、再度ここで、県レベルの財産としても認識して頂かないといけないと思いましたので、質問させて頂きます。
4,ようばけについて
 @ ようばけの前の廃屋は環境条例を適用して撤去すべき対象ではないですか?
 A ようばけは町指定の天然記念物ですが県レベルの指定は受けられないのですか。また、環境を大切にしながら学習公園としての開発を進めるべきと思うがいかがか?

最後に映画「草の乱」は何十年ものあいだ映画化が望まれていていた物が「秩父事件120周年」によって映画化の再燃。そして神山監督のもと映画のロケが始まりました。役者の緒方直人さんや林隆三さんも近くの食堂に訪れたりしているようです。私も子供達とエキストラの出演をさせて頂きました。映画の制作の実情や監督の厳しい声に振れることはいい勉強にもなりましたし、この地から自由民権運動が起こったという事実を再認識し、誇りに思う物です。来年秋には上映され、その封切りが楽しみであります。その余波として、多くの学者や観光客がこの西秩父を訪ねてくることと思います。ここで質問の
5,映画「草の乱」について
 @ 小鹿野町はどのように対応してきているのですか。
 A 「草の乱」を基軸に観光・学習のルート開拓や産業への拡充は図れないか
以上で壇上での質問を終わりにします。


質問→答弁 再質問→答弁

質問
若者が集い人々が希望を持てる活力ある町づくりのために

「合併問題について」

@ 7市町村合併後の交付税の減額と、その対策としてのリストラはどの程度のものですか?(交付税とは?)
 A 7市町村合併で特例債の使い道としてどのような希望が出され、総額でいくらになるのですか?
   満額利用することでどのような負担が生じ、その維持経費などはどの程度ふくらむのですか。
 B 西秩父三町村合併ではどの程度の交付税が減額されるのですか。

まちづくり政策課長 答弁
田島議員さんの合併問題についての1点目から3点目の質問についてお答えいたします。
はじめに、段階補正と交付税総額のことについて、若干話が細かくなりますが、説明させていただきます。段階補正とは簡単に言えば経費の割高性に注目し、各団体の人口等の規模に応じて需要額の補正いわゆる割増を行っているものです。この基準となる標準値は、各需要額ごとに設定され、標準団体として仮の標準的な経費を算定し、それぞれの費目ごとに各団体の数値を比較し、補正をかけていくというものであり、実際の算定は国において決められた細かな算式にあてはめて算出していくという方法をとっております。したがいまして、各団体における段階補正に係る算入額についても、いくら入っているかについては各団体において細かな算式の逆算等を行い、積算しなければ算定できません。また、合併後の新市、あるいは新町としての交付税の算定も今後の財政計画を立てる段階で試算しないと出てまいりません。そうした意味で質問の1点目と3点目の交付税全体での比較といったものは、現段階ではまだ無理であろうかと思っております。ただ、議員さんの質問の中でも使われております、小規模市町村に対する段階縮減額そのものについては、既に14年度から16年度については、国の決定に基づき実施されておるところであり、その数値目安についても公表もされておりますので、参考までに申し上げれば、人口4,000人前後の団体については、単年度で1,800万円、人口8,000人から20,000人前後の団体については、1,700万円、30,000人前後の団体で1,000万円となっております。実際の影響額は交付税算定の単位費用等他の要素の変化にも連動しますので、単純にはこの数値そのものとは一致いたしませんが、あえてこれを単純に各町村にあてはめてみますと、小鹿野、吉田、横瀬、荒川が3年間でそれぞれ5,100万円程度、両神が5,400万円程度、大滝が2,500万円程度になろうかと予想できます。ちなみに、小鹿野町の状況を実際の算定台帳から計算してみたところ、削減が実施済みの14、15年度の2カ年で約4,500万円が削減されております。国においては今後もこの段階補正の見直しを進めていくようでありますので、小規模町村にとっては、今後さらに厳しい状況になっていくものと思っております。また、段階補正そのものは、経費の割高を少しでも補正しようとしているものでありますので、小規模町村の方が多く交付税がもらえるということで考えるのではなく、行政経費が標準団体より多くかかっているという点に着目する必要があり、行政規模の適正化が図られれば、人件費をはじめ行政経費の合理化につながり、その結果段階補正で手当されている分も吸収されるということではないかと考えており、制度もそのように構築されておる訳であります。つまり、段階補正のことだけを考えるならば、小さいままいた方がいいことになってしまいますが、ただ今申し上げたように、逆に割高の経費がかかっていることや、その手当額も今後縮小されていくこと、現実に交付税総額の縮小の影響を小規模市町村ほど多く受け、財政運営がより厳しくなっている現状を考えると、ひとつの交付税算定要素の表面的な部分にとらわれすぎると大局を見誤ることにもなりかねないと思っております。
2点目のことについては、現時点では、具体的な事業等の調整はできておりませんので、総額でいくら位になるか申し上げることはできませんが、法定協議会の設置に伴い、現在各市町村の主要プロジェクトの取りまとめの作業に入っております。今後新市まちづくり計画作成基本方針をもとに、また、協議会委員さんからの提言も加味し、対象事業の検討、調整を図っていくことになっておりますので、今後明らかになってくるものであります。また、満額利用することでどのような負担が生じ、その維持経費はどの程度かについてでありますが、7市町村が合併した場合の全体事業費は453億円で430億円が合併特例債で充当されることになりますが、この場合20年償還3年据え置き、利率2.5%で借り入れを行ったとすると、後年度の元利償還金は561億9千万円程度となり、このうち70%にあたる393億3千万円が交付税で保障されるため、実質的な負担は168億6千万円となり、1年度あたりの負担額は8億4千万円となります。ただし、実際は1年度で全額借り入れすることはありませんので、1年度あたりの負担額は現実にはこの額より減少することになろうかと思います。なお、維持経費については道路とか箱物とか、人をはりつける必要があるものなのかどうかといった作る施設の内容にもよって決まってまいりますので、一概には申し上げられないと思います。以上、答弁といたします。
83億円の減?
再質問需要額がはっきりしないと算定もできない。今の中ではできないとのこと。法定協の資料として7市町村と類型都市と言うことで並列に表示してあったが、これを見ますと、現在の7市町村では全体で125億の交付税が入っている。類型都市では42億と言うこと。15年後には83億が減額される。私たちはあの資料からその様に見るわけだが、83億という数字、現実をどのように見たらよいのか
 これは事務局長の方で作ったものです。一般的な同程度の自治体での数字です。参考になると思う。というのは、交付税はひとつの小さい自治体で余計かかっているものが交付税がはずされる。都市10万人規模の類似では段階補正がいっさい平均化されてしまいますので、落ちて参ります。あくまでも類型ですので、参考にはなるのですが、人口が中心ではございますが、いわゆる面積、これも対評価もてもいる。実際秩父地方に置き換えたときには近い数字になろうかどうか、もう少し経たないとはっきりはしない。現況、人口、面積、就業形態も見ておりますので、多少違うが、これに近いものにならざるを得ないと考えています。
再質問 特例債400から500億使わせてもらえる。しかし、15年後には83億とは言わないまでも交付税が減らされる。それは、10年で特例債の元が減らされるようなもの。合併は50年先と言われるが、15年先には真っ暗闇ではないですか?そのためのリストラというのはどのような考えなのか、矛盾点を感じるのです。これをやるなら支所はいらないと言わなきゃならない。それぐらい減らすぐらいの話をしないとできないんじゃないか。ましてや今は、皆さんの声を聞いてほとんどの機能を残して総合支所方式とするそうですが、15年先に維持できるんでしょうか? 
答 
短期的な10年15年なベースを考えるとこんな減り方はしません。というのは、合併特例債を発行しますと70%が返ってきます。類似団体というのは合併特例債というものが入っておりませんので、起債の額は増えますが交付税の額も多く入って参ります。特例期間の短いスパンで考えればそんなには極端にはならない。総合支所方式、当然余剰人員を強制的に退職させることはできませんが、おしなべて減ってゆくのは当然です。サービスを低下させることなく減らしてゆく事ですが、その時々に住民のみなさまの判断がなされるわけです。
再質問 特例法では10年保証され、その後の5年間でだんだん減ってゆくわけで、そう言ったことは解っているのですが、国が示しているのは交付税は人口比率で小さな団体は余計上向きに大きく払っているのでと言うわけだと思うが、初めの御答弁ではまるで罪悪なんだと言ったイメージで受け取っているようですが、小さな団体が日本の足腰を支えているんです。東京、埼玉都心でもやはり人口が多いしこちらからも移るでしょう。その人口は田舎から行き、又戻る人もいる。大きな意味では日本の大きな環境を守っている。国に言いたくなるが、ここで言ってもしょうがないですが、大変なんだから交付税を減らします、だけならイイが、特例債という飴をぶら下げて、いっぺんに使われて大丈夫なのかという思いもある。もし国のためを考えるならば、特例債などを使えないし、無理矢理に大きくするような合併や、大きな人減らしは、日本全体が衰退してしてしまう。そう考える訳ですが。先日の法定協では「今の段階で、事務局の方でも皆様方市町村で持ち上げられた主要プロジェクト、いわゆる何をして欲しいかと言ったものは出された以上はやるが、ほんとに必要なものだけしてください」と言っておりました。その検討はどの程度進んでいるんですか 
答 先ほどの答弁の関係で、小さい町村が罪悪だとは思っておりませんので、それはそれなりの事でありますし、国の制度上の話をしたのでご理解をお願い致します。それと、今の特例債のこと、額があれば全部使えばいいやとは思っていません。当然できるもので必要なものでやるべき。先に額がありきではない。枠の中で各町村が上げて、各町村レベルでの、具体的な話になり、需用費のことになると思います。ある程度のルールを持って協議をしてゆかないと問題が出てくると思います。プロジェクトは現段階での各町村の課題でして、全部やるのは無理なことです。453億を超えます。今後詰めをするわけです。

再質問 資料が出ていることでしか見ていませんが、いくつか教えていただきたいと思います。秩父市と吉田町から出ているプロジェクトの中の西武線以北延伸と出ていますが、以西ではないですね。どこへ向かっている要望なのですか。以西ならこっちだが・・・大野原とか?
秩父市さん確かに書いてあります。具体的な調整はまだなので、各町村がどういった意味で出したのかここで見る限り、延伸すると言うことかなと、秩父市さんの意向も聞いていないので、具体的な協議は行っておりません。真意は分かりませんが、この通りだと思う。
再質問 そのようなどこまで考えているのかも解っていないで、このままどんどん進めてゆくんですか。少なくともどこまで延ばしたいかぐらい出ていると思ったが・・・では、吉田町、神流町間のトンネルに関してはいくらぐらいの数字が出ているのですか?
ですから、繰り返しになりますが、各市町村が具体的に協議したものではなく、町村レベルで上げたものであって、事業費も精査されていません。そう言ったものが一人歩きしている。新聞にも載ってしまった。今後具体的にルールを作って協議されてゆく。
再質問 大滝トンネルも聞きたかった。が、12月に入ってもその程度なのかと思いますね。では、小鹿野から出た物は答えられますね。小鹿坂トンネル と長尾根トンネルは同じものと解釈して良いのか?
同一のものとして理解している。
再質問 町長の考える長尾根トンネル?はどこからでてどこに抜けるものか?
町長答弁 140号のアクセスを考慮してと言うことで、ある人に言わせると当然県や国でやるのだからイイよと、わたしはそうでなくてやはり、千束峠の難所を解消するようにしたいと、・・・そう言えば議員の皆さんにはどこをどう掘ってと言うことは解ってもらえると思う。一本しか抜けないならどうした方がいいと言うことで、まだまだ話し合いをする中で検討いしてゆきたい。
再質問 65億と言われているものも下から抜くと、さらに大きな金額になるのだと推察できるのですが。小鹿野から秩父への通勤者650人。秩父から小鹿野への通勤者850人。計1500人。1600人とも言われている。トンネルで往復約10キロ短縮で、ガソリンにすると約100円ぐらい。365日で約5500万円。これを65億で見ると119年。昼間も見て倍の人数と考えても60年。こうゆう対効果というものは産業的にも、二酸化炭素の排出減もあるが、どのような効果があるとそちらでは試算されているのか?
金額的試算は行っていない。行政として住民の足、利便性、交通ルートの確保としてお金には換算できない便利さと恩恵は被ってくると思う。最近ではとても投資はできない状況ですけど、こういった合併の機会ですので声を上げてゆくのは積極的にしてゆきたい。
質問 是非とも対効果。それに見合うものであるかは国でも国道作るのにも調べると思うので、出してもらいたい。欲しいのは誰だって欲しいのだけど、国のお金税金を使って見合うかどうかは大事なことです。

2,千束峠の除雪体制はどのようになっていますか。

技監答弁
 田島議員さんの 2 千束峠の除雪体制について答弁させていただきます。
一般国道299号につきましては、小鹿野町中央部を東西に縦断し、交通の動脈を形成しておる主要な路線となっております。また、千束峠区間徒おきましては、小鹿野町民の通勤・通学道路として非常に重要な区間となっております。ただいま、ご質問のありました除雪体制でございますが、現在、秩父県土整備事務所におきましては、一般国道2路繚、主要地方道10路線、一般県道24路線、合計36‘路線、約400kmの道路を管理しております。これらの道路の除雪作業並びに、凍結防止作業でございますが、まず除雪作業を実施します除雪の基準につきましては、積雪が10cm以上になった場合に実施していると伺っております。なお、除雪作業は、降雪時には行わず、雪が止んだ後に行うと言う事でございます。また、凍結防止作業につきましては、急カーブ・急坂区間についてエンカルを散布していると伺っております。この外に、秩父県土整備事務所におきましては、交通量、交通渋滞、事故等の情報を基に、独自に積雪が5〜6cm位でも実施しておるということです。なお、一般国道140号並びに一般国道299号につきましては、秩父県土整備事務所管内におきましても、主要な路線であり、交通量も多く、除雪の要望が多いなど、他の路線と異なりますので、通勤・通学に支障が無いように、その時間までに、除雪を行うよう努力していると伺っております。しかしながら現実には、道路上に乗り捨てていく車等が多く、これらにより交通渋滞が発生し、なかなか除雪が完了しないのが実状と伺っております。なお、昨年度に道路中央のセンターライン上に設置されておりましたチャーターバーを撤去致しましたので、今後、除雪がスムーズに行われるかと思います。
いずれにいたしましても、千束峠区間につきましては、町民の利用が多い重要な区間として、認識しておりますので、今後も降雪等の場合には、できるだけ早く、丁寧に除雪を行ってもらうよう、要望をしていきたいと考えでおります。以上で、答弁とさせていただきます。
再質問 千束峠の除雪対策。町長も難所だと先ほど言われましたが、ここは、5〜10センチでも除雪する対象になっていますか?
基本的には10センチなんです。しかし、140,299は交通量が多いですし、状況や事故の頻度も見てやっていると言うことです。

再質問 県のことだが、町長も難所だと言っているんですから1センチでもやってもらうように言ってもらわないと・・・町長!初めから首を横に振ってもらっては困りますよ。そうに思わないのですか?わたしは難所だと言うのであれば東北でやっているようにちょっとそこだけ屋根を架ければ、雪には問題が無くなる。難所ではなくなるんですよ。町長どうですか?
町長答弁 そこだけ架けると言うことも考えられるが、それは至難の業ではないかと思う。将来を考えてトンネルを抜きたい。
質問 ほんとに数人の軽く考えたノーマルタイヤの運転者が原因で道が止まってしまうので、この辺の啓蒙もしていっていただきたい。


3,町の入札について
 @ ここ数年の落札率はどうですか
 A 落札率は適当な数字といえますか
 B 町の指名は適切に行われているか


総務課長 答弁
1番、田島昭泉議員さんの3点目についてお答えいたします。
まず、落札率のことについてでありますが、平成13年度から落札率を調査したところ、工事の種類により若干の差がありますが、概ね95%から98%位の間で落札しております。落札率は適当な数字といえるかとのことですが、いろいろな見方があると思いますが現在まで工事について特に問題なく完了しており、又近隣の市町村の落札率と比較して見ても、極端な相違は見られないので、適当ではないかと思っております。
なお、本年6月から一部事業を除き予定価格等については事前公表を実施しておりますが、これは、公正公平に入札を実施し、適正な価格により契約を行うことが目的であり特に談合が行われないよう制度を変えたところであります。これからも、さらに適正な入札が行われるように、いろいろな視点で入札制度に検討を加えていくことも必要であると考えておりますのでご理解をいただきたいと思います。
次に、町の指名は適切に行われているかとのことについてですが、議員ご承知のことと思いますが、指名に関することについてはいろいろな規定が定められております、従ってこれらに基づき、指名委員会で指名をしているということでありますので基本的には問題ないと考えております。又、原則的には地元業者優先の考えでおりますが、厳しい財政不況の中、事業も減少してきている状況もありますので、業者の方も非常に厳しいものがあると推察されます。このような状況の下公平公正な指名に一層配慮していきたいと思いますのでご理解をいただきたいと思います。

再質問 入札についてですが、近頃新聞でも見るに制度を改めたことで90%、80%となったようなことです。2割というと厳しいし、調節も難しいのでしょう。一般競争がいいのか指名がいいのかと言うこともある。近隣とも同じだという95%、98%はほんとに正しい数字ですか?
 正しいかどうかは難しい。バランスもある。客観的一方的な見方をするに妥当ではないかと思う。
再質問 その辺から推察するに談合は行われていないと見るわけですが、ほんとに競争して、町も公開制を導入したとのことで今後を期待したいと思います。さて、県での指名は得点制、点数ですね。業者能力を見るのに経営事項審査結果通知書でAランクBランクとかある。町が指名するときにはランク付けというのはあるのか
 指名のシステムですが、格付けをさせていただいています。土木では800点以上はA級。さらにB級。C級は660点未満のもの。
再質問 ABCですね。
 ABCとその他は随意契約のもので130万以下です。
再質問 ランクに入っていれば必ず指名されるのですか?
 基準についてはA級は1000万以上の工事.B級は500万以上、C級は130万以上で発注させていただいている。
再質問 必ず指名されると言うことでいいのですね?
  基本的にはそうですが、A級は6社以上、B級は5社以上、C級は4社以上。そうした中で回数、契約実績において公平に指名されている。
再質問 後で資料としてみられるのですか? 
 実績は広報等でも見られます。事後見られると言うことになっています。
質問 ランク付けでの指名が正しく履行されているというのであれば結構です。

自然も人もすくすく育つ環境づくり・21世紀の文化・教育のために
4,ようばけについて
 @ ようばけの前の廃屋は環境条例を適用して撤去すべき対象ではないですか?


生活環境課長 答弁答弁
1番 田島昭泉議員の4点目の「ようばけについて」のご質問のうち、@の「ようばけの前の廃屋は環境条例を適用して撤去すべき対象ではないですか?」のご質問にお答え致します。21世紀は、「環境の時代」と言われてきましたが、経済活動の影響やライフスタイルの変化等社会経済情勢の変動の中で、ごみの不法投棄や河川の汚濁、地球規模での温暖化問題等、私たちを取り巻く環境問題は、より身近な問題として益々深刻化している現状でありますが、こうした背景等をもとに、本年3月に「小鹿野町生活環境条例」を制定し、当町においても住民の生活環境の社会的秩序の確保、環境の保全を通して快適な町づくりを進めようとするものであります。この条例の施行については、広報等を活用し、周知等を図る中で、平成15年7月から施行したところであります。現在のところ、ごみの焼却や河川の汚染等で何らかの連絡があった場合は、その都度対応し、指導しておりますが、大きな問題は起こっていない現状であります。
 ご質問の「ようばけの前の廃屋は環境条例を適用して撤去すべき対象ではないですか?」でありますが、この条例の目的は「自然環境・生活環境の保全、町や町民・事業者の責務を明快にし、さらにこうした施策を総合的に推進する。このことにより健康や安全で快適な生活の確保を図る」という大きな目的となっております。
 こうした中で、当該施設については、個人名義の建物であり、所有者の責務において、対応して頂く意外に考えられませんので、ご理解頂きたいと存じます。以上で答弁と致します。
再質問 あの廃屋はわたしは目の前に見ていかんともしがたい。ちなみに廃屋の中では黒く焦げている。床が抜けるほどですが焼けた後があるのです。又、バイクで若者が何人も行く。そしてそこでたばこを吸ってゆく。廃屋の陰で車の中で自殺者もいた。状況はご存じですか?
 特に確認はしておりません。
再質問 見つかりづらい陰の部分です。町長!打開策を練る気持ちはないですか?
町長答弁 他人のものですから把握はしきっておりませんけど町なり警察なり関係事務所の連携を持って対応してゆきたいと思います。
質問 廃屋がないだけでもスポットとしてはさらにいいところになるのです。昨年3月には寄居中学校196名。杉戸町広島中学校155名とか、5月には寄居中学校215名など。学芸大学付属小金井中学校で160人。本庄高校地学部。久喜小学校、上戸田スポーツ少年団、ボーイスカウト杉並11区の団体、さいたま市国大セミナーの皆さん。以上のように昨年だけでもぞろぞろ来ていただいている。

 A ようばけは町指定の天然記念物ですが県レベルの指定は受けられないのですか。
また、環境を大切にしながら学習公園としての開発を進めるべきと思うがいかがか?


社会教育課長 答弁
田島昭泉議員のようばけについての質問A「ようばけは、町指定の天然記念物ですが、県レベルの指定は受けられないのですか。また、環境を大切にしながら学習公園としての開発を進めるべきと思うがいかがか?」のご質問についてお答えします。
御案内のとおりこ ようばけは、今から約1,500万年前の新生代第三紀の代表的な地質見学地としてこ早くから知られており、町では昭和37年9月に天然記念物に指定し、保護を進めています。昭和52年3月には全域が県の自然環境保全地域の指定を受け、文化財の指定と合わせて開発行為の制限がなされています。「ようばけ」の地質学的価値は幅400m高さ約100mに及ぶ露頭が広がり約1,500万年前の海底に砂と泥が交互に堆積して形成された地層が大規模に観察できる場所であることがあげられます。一般に秩父盆地全域にこの地層が広がっていますが「ようばけ」は、太古の土地の動きを間近に見られる場所としては最適の場所といえます。古く大正5年9月に盛岡高等農林学校の地質巡検で訪れた宮沢賢治の例があり、地質学を学ぶ者にとっては一度は訪れる場所として広く親しまれておるところでございます。
県の天然記念物の指定にあたっては、基準が設けられており、それによれば「地質鉱物のうち、学術上貴重で県の自然を記念するもの」で岩石、鉱物、化石の産出状態、地層の整合及び不整合、地震断層、その他様々な地質現象が対象となっています。「ようばけ」は、町の天然記念物に指定されて40年を経過し、その価値は変化することなく現在に受け継がれています。県の天然記念物にしたいという考えは、教育委員会でも持っておりますが、県の文化財保護審議会での選定を待たなければならず、現時点では県関係への働きかけを継続して行っていく考えでおります。
次に、学習公園についてですが、町では全国に知られたようばけを記念し、その価値を広く紹介するため「おがの化石館」を平成5年に開設し、ようばけへの道標、現地説明版の設置を行っています。また、小鹿野賢治の会により「ようばけ」にちなんだ宮沢賢治の歌碑も建立されています。先ほども申し上げましたが「ようばけ」は 太古の大地の動きを間近に観察できる最適な場所ですから、より見学しやすいように、案内板などの維持管理をして行きたいと考えております。以上で答弁とさせていただきます。
再質問  学術上貴重なものであれば県の天然記念物にもなるとのことですので、県への働きかけをしていただいて、大事なものとして基準を上げていただければと思う。県も見てくれるようになる。今まで働きかけはしてこられましたか?
大勢来ていただいている見地から、県に出向いたときには担当者含めて声をかけてきております。

再質問 文書なりでの働きかけはないのですか
現段階では文書を持っての働きかけはありません。
再質問 町長、是非、この日本の宝だと思って、働きかけていただきたいですが。
町長答弁 教育委員会の管轄ではありますが、意向を重視しながら対応したいと考えます。

質問 ようばけは化石を見つけるにしても、単純に川原で遊ぶスポットとしても非常に良いところです。観光資源としても有効です。教育という立場からも価値のあるところ。これからも残してゆき、活用、宣伝できるように、努力していただきたい。

5,映画「草の乱」について
 @ 映画「草の乱」がロケ中ですが、小鹿野町はどのように対応してきているのですか。


産業観光課長 答弁
 田島昭泉議員さんの映画「草の乱」についての内 1点目の映画「草の乱」がロケ中ですが、小鹿野町はどのように対応してきているのですか。のご質問にお答えいたします。
秩父事件120周年記念映画「草の乱」製作につきましては、「映画草の乱製作委員会」が製作するもので、協力団体に「秩父事件研究顕彰協議会」、後援に「埼玉県及び秩父地域の各市町村と寄居町」がなり、撮影拠点を吉田町の元気村に置き本格的な製作活動が始まっているところであります。当町へ、エキストラの募集、撮影の際、俳優及びエキストラの支度場所等の協力依頼がありました。エキストラの募集につきましては、区長さんにお願いし、全町回覧で募集を実施いたしました。また、支度場所については、小鹿野小学校体育館、柔剣道場、上郷生活改善センター等の貸出しをするとともに、その他要請があるごとに対応して参ったところであります。
続きまして、2点目の「草の乱」を基軸に観光、学習のルート開拓や産業への拡充は図れないかのご質問にお答えいたします。
秩父事件につきましては、多くの方々が長年にわたり調査、研究をし、出版物も数多く発刊され、顕彰されておりますが、秩父事件は近代国家確立を進める日本における大きな出来事であり、当地域からも多くの人が参加し、苦悩された歴史があります本事件は、文化、歴史、教育の面から後世に正しく伝えなければならないものであります。案内板、パンフレット等の作成に当たっては、文化財、教育関係とも十分な打合せを行い、また、吉田町を中心とした広域ネットワークも必要不可欠でありますので、この映画の反響等を踏まえ、対応を図って参りたいと存じます。以上答弁といたします。

再質問 草の乱についてですが、協力の流れは安心しました。小鹿野はロケ地としては多いはずですが新聞出るのも秩父市と吉田町だけ、エキストラの募集も支度場所としても提供をしているとのこと。制作費4億5000万。この金額があっという間に集まったとのことです。国内でもこの地域でもかなりの感心がある。そう見て取れるわけです。今後も応援してください。ロケ地に関しては何カ所ぐらいか?
 小鹿野町では7カ所。代表的なものでは32番法性寺、常磐屋、旧三田川の役場出張所です。
再質問 8月には三田川支所で住民投票の用意をしていましたら、監督の一行が下見に来ていました。はじまるなぁと実感しました。人材協力はどのようにしてますか?
 連絡調整。エキストラの日程調整についてはできないとお断りしました。
再質問 吉田は年内民宿が一杯だとのことです。撮影や見に来る人やエキストラの人も結構いるようです。小鹿野では宿泊等の問い合わせなどはなかったのですか?
 団体で、2,3視察があった。
再質問 さらに一丸となって応援していただければ、良かったかなとは思った。全くしていないとの心配があったのだが、いくらか安心はしました。吉田ではすでにホームページでは撮影場所ガイドマップも公開され、外からの人も回ってみるとかしている。おまんじゅうや、日本酒「草の乱」も商魂たくましく出されているようです。小回りの利く対応で味のある地域が出せるかと思います。
 どんな小さな自治体でも大事な事を扱っている。住民投票が待っているが、これからは情報も正々堂々と公平に公開していただきたいと、お願いしまして、一般質問を終わります。

この内容を後援会会報「りんく」で発行