田島しょうせん後援会報
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2003/12月
田島昭泉後援会発行
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平成15年12月議会での一般質問のご報告を致します。
若者が集い人々が希望を持てる活力ある町づくりのために
合併問題
7市町村が合併した後の交付税はどれだけ減るのか?また、西秩父三町村合併と比較してどうかをまず質問しました。
しかし、答弁では「今後の財政計画を立てる段階で試算しないと数値も出ない。比較も現段階ではまだ無理」との答弁でした。ここで合併協議会の資料から、現在の7市町村全体では125億円の交付税が入っている。しかし、人口の同じ類型都市では交付税は42億円。15年後には83億が減額されると見ていいのかを再質問しました。答弁では「参考になる。現況をみて多少違うが、これに近いものにならざるを得ない」との答弁でした。
では、その対策としてのリストラはどの程度のものか?。支所はいらないと言わなければならない。それぐらい減らす話でないとできないのではないか?総合支所方式とするそうだが、15年先でも維持できるのかをうかがいました。
答弁では「特例期間(15年)の短いスパンで考えれば減額はそんなには極端にはならない。しかし、人員もおしなべて減ってゆくのは当然です」とのことです。
総合支所でも結局は一様に人が減る。
小さな団体が日本の足腰を支えています。大きな意味では田舎が日本の大きな環境を守っている。もし国のためを考えるならば、特例債などを満額使えないし、無理矢理に大きくするような合併や、極端な人減らしは、日本全体が衰退してしてしまう恐れあり! |
次に7市町村合併で特例債の使い道としての要望は総額でいくらになるのかを質問しましたが、「現時点では、総額でいくら位になるか申し上げることはできません。全部やるのは無理なことです。全体事業費453億を超えます」との答弁。ただ、「7市町村が合併した場合430億円が合併特例債で充当され、実質的な負担は168億6千万円」とのことです。
ここで主要プロジェクト(合併時事業)として、秩父市と吉田町から出ている要望の西武線以北延伸。以西なら西秩父方面ですが、これはどこへ延ばす要望なのかをうかがいました。答弁では「秩父市の意向も聞いていないので、具体的な協議は行っておりません。以北だと思う」とのこと。さらに、吉田町と神流町間のトンネルに関してはいくらぐらいですか?の問いにも「各市町村が具体的に協議したものではない。事業費も精査されていません」との答弁。大滝トンネル等、目白押しの要望の事を聞きたかったのですが、12月に入ってもその程度しか解らない状況です。ここで町長の考える長尾根トンネルはどこへ抜ける構想かを質問。町長は「千束峠の難所を解消するようにしたい」すなわち松井田当たりに出てくるトンネルを考えている答弁でした。65億と言われているものも松井田から抜くと、さらに大きな金額になると推察できるのです。たとえば小鹿野・秩父間の通勤者1600人。トンネルで往復約10キロ短縮で、ガソリンにすると約100円ぐらい。365日で約5500万円。これを65億で見ると119年。昼間も倍の人数を考えて60年でペイできる。これをどう見るかは別として、私ができる試算はこれぐらいです。ここで「トンネルによって、経済効果等、どの様な対効果があると試算されているか」を問いましたが、「金額的試算は行っていない。」との答弁でした。(合併問題は以上です。)
重要な事をどこまで考えているのかも、事業費も未だに全く出てきていない現況
リストラとしての合併は何を目指すのか?便利なら誰でも何でも欲しいが、日本が大変と言われている時期に、今までと同じ大型建設(ゼネコン型)主導の間違いを、また繰り返すのでしょうか?特例債の使い道は十分注視と配慮が必要です。特例債は3割が自治体負担。7割は国の負担です。 |
特例債と交付税 合併の規模も特例債の使い方も塩梅が非常に重要です。
特例債の使い道として法定協で出された主要プロジェクト(合併時事業)は議会で付された物ではありません。合併するなら小鹿野は何を要望するのか、西秩父では何が必要かが、議会で全く審議されていないところに大きな疑問が残ります。
地方交付税とは、本来地方税として集められるべき税の一部をいったん国税として集め、すべての県や市町村が必要な財源を確保できるように、すべての県や市町村の間で再配分する制度です。すべての県や市町村が、ひとしくかつ適切な水準で自主的に行政サービスを行うために必要な経費について、国税の一定割合をその総額として、国が交付します。
さて、合併の規模によって、どのように交付税が減って行くのでしょうか?
■7市町村合併での現在の交付税が125億から42億円への減(約3分の1)です。(一般質問参照)
(このうち西秩父の人口比21%で見ると42×0.21=9億円です。)
▲西秩父三町村合併では現在の43億から20億への減(約2分の1)です。 |
■7市町村で125億
(うち西秩父43億)
▲西秩父で43億 |
■7市町村で42億へ
(うち西秩父9億)
▲西秩父で20億へ |
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交付税比較は7市町村は「法定協 資料の類型都市」
西秩父3町村は同人口の児玉町の 資料より
※減額はあくまでも推測です。 |
その他の一般質問を質疑応答で報告します。
千束峠の除雪体制はどのようになっていますか。
答弁 現在、秩父県土整備事務所におきましては、積雪が10cm以上になった場合で、作業は雪が止んだ後に行います。交通量、交通渋滞、事故等の情報を基に、独自に積雪が5〜6cm位でも実施もしているということです。なお、昨年度に道路中央のチャーターバーを撤去致しましたので除雪がスムーズに行われるかと思います。今後も降雪等の場合には、できるだけ早く、丁寧に除雪を行ってもらうよう、要望をしていきたいと考えでおります。
再質問 千束峠の除雪対策。町長も難所だとおっしゃっているんですから、東北でやっているように屋根を架ければ、難所ではなくなると思いますが、町長いかがですか?
町長答弁 そこだけ架けると言うことも考えられるが、それは至難の業ではないかと思う。
(田島昭泉追記2016年1月:ずっと見てきているが毎年雪が降り通行不能となるのが千束峠。もはや除雪力をさらに上げることが重要と感じている。)
入札について
@ここ数年の落札率はどうですかA落札率は適当な数字といえますかB町の指名は適切に行われていますか
答弁 概ね95%から98%位の間で落札しております。現在まで工事について特に問題なく完了しており、又近隣の市町村の落札率と比較して見ても、極端な相違は見られないので、適当ではないかと思っております。なお、本年6月から一部事業を除き予定価格等については事前公表を実施しておりますが、これは、公正公平に入札を実施し、適正な価格により契約を行うことが目的であります。
町の指名は指名委員会で指名をし、基本的には問題ないと考えております。又、原則的には地元業者優先の考えでおります。厳しい財政不況の中、公平公正な指名に一層配慮していきたいと思います。
再質問 県での指名は得点制、点数ですね。業者能力を見るのに経営事項審査結果通知書でAランクBランク等がある。町が指名するときにはランク付けというのはあるのですか
答弁 格付けをさせていただいています。土木では800点以上はA級。さらにB級。C級は660点未満のものです。ABCとその他は随意契約のもので130万以下です。
再質問 ランクに入っていれば必ず指名されるのですか?
答弁 基準についてはA級は1000万以上の工事B級は500万以上、C級は130万以上で発注させていただいている。
再質問 必ず指名されると言うことでいいのですね?
答弁 基本的にはそうですが、A級は6社以上、B級は5社以上、C級は4社以上。そうした中で回数、契約実績において公平に指名されている。
自然も人もすくすく育つ環境づくり・21世紀の文化・教育のために
うばけについて
ようばけの前の廃屋は環境条例を適用して撤去すべき対象ではないですか?
答弁 当該施設は、個人名義の建物であり、所有者の責務において、対応して頂く意外に考えられませんので、ご理解頂きたいと存じます。
再質問 廃屋の中では床が黒く焦げ焼けた後があるのです。廃屋の陰で自殺者もいた。状況はご存じですか?
答弁 特に確認はしておりません。
再質問 廃屋は陰の部分です。町長!打開策を練る気持ちはないですか?
町長答弁 他人のものですから把握はできておりませんけど町なり警察なり関係事務所の連携を持って対応してゆきたいと思います。
質問 廃屋がないだけでもスポットとしてはさらにいいところになるのです。昨年3月には寄居中学校196名。杉戸町広島中学校155名とか、5月には寄居中学校215名など。学芸大学付属小金井中学校で160人。本庄高校地学部。久喜小学校、上戸田スポーツ少年団、ボーイスカウト杉並の団体、さいたま市国大セミナーの皆さん等、昨年だけでもぞろぞろ来ていただいている。●県レベルの指定は受けられないのですか。また、学習公園としての開発を進めるべきと思うがいかがか?
答弁 「ようばけ」は、太古の土地の動きを間近に見られる場所としては最適の場所といえます。県の天然記念物の指定にあたっては、「学術上貴重で県の自然を記念するもの」で岩石、鉱物、化石の産出状態、地層の整合及び不整合、地震断層、その他様々な地質現象が対象となっています。現時点では県関係への働きかけを継続して行っていく考えでおります。また、より見学しやすいように、案内板などの維持管理をして行きたいと考えております。
再質問 大事なものとして基準を上げていただければ県も見てくれるようになる。町長、是非、日本の宝だと思って、働きかけていただきたいのですが。
町長答弁 教育委員会の管轄ではありますが、意向を重視しながら対応したいと考えます。
(※2016/1月田島昭泉追記:●ジオパークという構想と運動がみのり、3月には「ようばけ」等含め国の天然記念物指定となった。おめでとう!)
画「草の乱」について
映画「草の乱」がロケ中ですが、小鹿野町はどのように対応してきているのですか。
答弁 協力団体に「秩父事件研究顕彰協議会」、後援に「埼玉県及び秩父地域の各市町村と寄居町」がなり、撮影拠点を吉田町の元気村に置き本格的な製作活動が行われた。当町へ、エキストラの募集、撮影の際の俳優及びエキストラの支度場所等の協力依頼があり、その他要請があるごとに対応して参りました。案内板、パンフレット等の作成に当たっては、文化財、教育関係とも十分な打合せを行い、また、吉田町を中心とした広域ネットワークも必要不可欠ですので、この映画の反響等を踏まえ、対応を図って参りたい。
再質問 制作費4億5000万。この金額がすぐに集まったとのことです。国内でも地域でもかなりの感心がある。今後もしっかり応援し、活用して頂きたい。ロケ地は何カ所ぐらいか?
答弁 小鹿野町では7カ所。代表的なものでは32番法性寺、常磐屋、旧三田川の役場出張所です。
再質問 吉田は年内民宿が一杯だとのことです。すでにホームページでは撮影場所ガイドマップも公開され、外からの人も回って見るとかしている。撮影を見に来る人やエキストラの人も結構いるようです。小鹿野では宿泊等の問い合わせなどはなかったのですか?
答弁 団体で、2,3視察があった。
(以上は90分の要約です
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