平成13年3月定例議会 答弁書

1.IT推進について
1番、田島昭泉議員のご質問の1点目IT推進について(l)から(4)
まで順次お答えいたします。
 まず、ブロードバンド(高速通信)、ADSLとプロバイダーの誘致についてということでありますが、これについてはあらゆる機会を捉え県に要望していきたいと考えております。
 次に、パソコン購入補助金についてでありますが、国や、県においてIT関連の予算は当然計上されておりますが、個人が購入することに対しての補助金はありません。しかし(4)の答弁となりますが、1T関連事業として小鹿野町は県の補助金を利用した、一般の人を対象とした講座用のパソコン20台を購入したり、学校の校内LANの施設整備を行っております。
 さらに、来年度は県の補助金を利用した一般人の講座を開く所要の経費を計上しております。
 このように、将来のネツト社会に積極的に対応すべきだという考え方は持ちたいと思っております。
 次に答弁が前後しましたが、町民メール登録制度についてでありますが、将来的には研究する必要があるとは思いますが、現状では、職員体制あるいはメールを持った者の状況把握ができていないこととから困難だと思っております。

2.町内活性化について
 l番、田島昭泉議員さんの町内活性化についてのl点目、2点日の質問についてお答えします。
 始めに1点目商店街について、商店衛の活性化にはそのアクセスが大切。商店衝道路は車社会に対応した駐車場などと、歩行者が安心して歩ける道づくりが必要であると考えるがどうがの質問にお答えします。
 商店街活性化の取り組みとして、現在植樹のライトアップ・ポケットパーク造り、ポイントカードの導入、古い衛並みを活かした景観整備、ベンチの整備等行っています。駐車場につさましては、各町内ごとに4カ所に設置してありますが、まだ充分とは言えない状況にあります。
 引き続き用地の確保など難しい面がありますが、商業者ここの設置努力をお願いする中で、駐車場の増進を進めてゆきたいと思います。
 また、歩行者が安全に歩ける歩道の確保は必要ですが、道路の幅員・電柱街路灯・側溝の関係から完全な分離は難しいのが現状です。

 2点目歌舞伎の町について、歌舞伎の町として定着した小鹿野は、観光客等には祭りの時だけでなく普段もその雰囲気を体感できるものが必要と考
えるがいかがかの、@西秩父総合センターの歌舞伎資料館につ、ての質問にお答えします。
 現在の西秩父総合センターは2階に教育委員会学校教育課が入り展示資料室、及び貸出資料コーナ一を設け、2階は合角ダム建設に伴い発掘した埋蔵文化財の復元作業及び資料収納に利用しており、貴重な埋蔵文化財が所侠しと多数ならび縄文時代からの長い歴史が感じられる不思議な空間となっております。
 西秩父総合センターを歌舞伎資料館として位置づけ整備するご提案ですが見て、体験し歌舞伎を知る一つの場所としてはよろしいかと思われますが、資料展示施没の必要性等を考慮するとともに、関係団体、関係者と協議するなかでよりよい方法を考えていきたいと思います。
 次に、商店街道路に面した商店等での歌舞伎にちなんだ物の展示については町、商工会、バンビサ一ビス共同組合では商店衛の活性化を図るため、商店街の環境整備、個別店舖の整備、町の伝統文化歴史資源・町並み資源の活用等商店街活性化の取り組みを積極的に行っています。
 また平成13年度事業として、歌舞伎の町おがのをアピールし観光客の増加を図る目的で、中心市衛地活性化事業としてバンビサービスで計画している歌舞伎看板の設置事業を支援してまいります。
 次に町内散歩ルートの設置と演出については小鹿野町の伝統・文化・歴史資源は有形・無形に係わらす、町の大きな財産であり、地域の人々の誇りでもあります。このような資源は小鹿野の観光を作り上げるうえで重要な要素でもあります。小鹿野町も歌舞伎の町として定着してきておりますがご指摘のとおり祭等以外は、アピールするものが少ないのが現状です。
 市衝地を歩くとまだ、古い建物が数多く残っており、神社仏閣・細い路地など歴史を感じる家並みとなっております。
 今、バンビサービスで計画中の歌舞伎看板の設置と合わせて、これをコース設定し、案内板等を整備することにより観光入り込み客の増加が計れればと考えます。バイパス沿いの大型店の看板参考
 また、歌舞伎にちなんだ歌舞伎グッズ、歌舞伎土産等の開発促進については現在歌舞伎にちなんだ歌舞伎グッズとしては、手拭い、のれん、Tシャツ、トレ一ナー等オリジナル商品として夢鹿蔵で現在販売しております。引き続き商工会やバンビサ一ビス等に協力をいただきグッズや土産品の開発を行って行きたいと存じます。

(3)スポーツ振興
 中学バスケットの県体進出、ミニバスケットも実力と人気があり充実してきた。気軽にバスケットのできるコートを街角に設置してはどうか。(スリーオンスリ一コ一ト)についてお答えします。
 中学バスケットボールの県大会への出場、また、小鹿野町スポーツ少年団ミニバスケットボールクラブの活躍等、選手、指導者をはじめとする関係者皆様方の日頃の努力に心から敬意を表する次第あります。
 ご質問の内容はこうしたバスケットボールの人気と実力に合わせ、町内活性化対策として、街角にバスケットボールコートを設置してはどうかとのご提案でございますが、より多くの町民がスポーツに親じみ、健康増進のため、あるいは地域の交流の場として活用できるということであればいスボーツの振興策としても有効な手段であると考えるところでございます。こうした観点から本町におきましては設置場所は違いますが,間明平運動場、及び下小鹿野運動場にバスケットゴールを設置しだれでも気軽にできるスポーツとしてその普及をはかってきたところであります。
 現在、国においては、スポーツ振興法に基づく基本計画を策定し、その政策目標のひとつとして、「成人の週1回以上のスポーツ実施率が2人にl人、つまり50パーセントにすること」を目標に施策の推進を図っているところであります。
 こうした状況に鑑み、本町においても平成13年度中には町のスポーツ振興計画を策定することとしておりますが、ご提案いただいているバスケットボールコート設置につきましても新しいタイプのスポーツとして、街角といった特殊な環境のなかに適当な空間を確保することができるか、また、その活用方法等について検討してまいりたいと存じますので、さらなるご指導をお願いして答弁とさせていただきます。

芸術文化の村づくりについて
(1)絵のある病院
 町立病院も新しくなる機会に芸術文化を活かし、芸術(絵画):のもつ癒しの効果を取り入れて、病院に潤いをもたせてはいかがについて
(2)芸術文化の村づくり事業の成果と状況、今後の対応について。
 1番田島昭泉議員さんのご質問の3点目、芸術文化の村づくりについてのご質問に芸術文化の村づくり事業の担当が総務課でありますので、始めに総合的に答弁をさせていただき、病院関係の個々の問題等については、再質問により病院の事務長から答弁をさせていただきます。
 ご承知のとおり、芸術文化の村づくり事業は、昭和59年にスタートし、当時、過疎化の進行をくい止める対策と、同時に同年オープンした小鹿野文化センターを拠点として展開されつつあった新しい文化・芸術を求める動きとを結びつけようとした事業であります。当時、町に転入していた芸術家の活動やその助言にもヒントを得ながら、農家の空き家を芸術家や文化人に、住まいや仕事場として使ってもらうことにより、まちおこしを行おうとしたものであります。
 田島議員さんにおかれましても、この事業の先駆けとして、昭和58年3月に東京刺から転入され本事業の推進に、現在まで積極的に取り組んでいただいているところでありますが、他にも、画家、陶芸家、彫刻家、コピーライター等、多くの芸術家の皆さんが転入し、現在も幅広い芸術活動を展開しているところであります。
 ご質問の、町立病院も新しくなる機会に芸術文化を活かし、芸術(絵画)のもつ癒しの効果を取り入れて、病院に潤いをもたせてはいかがか。とのことですが、町では、町内で活動している芸術家の皆さんの作品の発表の場として、毎年、小鹿野の春祭りと同時に開催される「美の回廊」「美術展」等に補助金を支出するととに、小鹿野文化センターのロビー、西秩父総合センターの町民ギャラリー等で、絵画などを中心とした展示会を開催していただいております。
 また、町内の歯科医院においても、待合室に絵画を展示し、患者さんに鑑賞していただき、好評を得いるとのお話もお聞きしております。
 こうした現状を踏まえ、ご提言の町立病院に絵画などを展示することについて町立病院の展示スペース、作品の盗難等の対策、作品の調達方法等も含め、今後、病院側で芸術家の皆さんの意見等をお聞きする中で、実施可能かどうかを含めて検討して参りたいと思います。
 次に、2点目の、芸術文化の村づくり事業の効果と状況、今後の対応について、お答え致します。
 「芸術文化のむらづくり事業」が始まって16年が経過致しましたが、当時の入居者で何人かの転出者もおりますが、はぼ全員が地域に定着しており、入居した農家はアトリエ専用にし、町内に住宅を建てたケースもあります。
 創作活勤の分野でも、陶芸家が、この土地の土を使った焼物を開拓し、これを町営施設等の落成記念品として採用したり、町内の喫茶店でコーヒカップを使用したり、また、デザイナーが、町の観光ポスター制作に活躍するなど、実務レベルで芸術家・文化人の技匠が活躍され、町おこしの一翼を担っていただいております。
 また、芸術家と一般住民との間にある意識の乖離を是正し、地域全体の交流を図るため、平成3年に「小野画衆国展」が企画され、小鹿神社の春祭りに併せて盛大に開催され、町内外にアピールできたことは、大きな成果があったと認識しているところであります。また、同時に同展の事努局という形で参画した町職員がイベント運営のノウハウを覚え、この経験が以後の観光事業の展開等に大きな力となっていることも成果の一つであると認識しております。
 こうした事業の情報発進をしたことから、現在も農山村の空き家に対する照会は月に2、3件ありますが、紹介のできる空き家はほとんど無い状況であり、行政でできる範囲もおのずと限定されますので、今後は、民間活力の利用の検討、更なる芸術家の皆さんの自主的活動の展開等を期待するところでありますので、今後とも田島議員さんには、よろしくご指導いただきますようお願い中し上げ、答弁とさせていただきます。

 @地域性のある教有
地域を大切に考え、知ることは、義務教育の中で大切な分野だと思う。民間起用の総合学習の授業や自然教室の取り組み状況はいかがか。
 A学校教育アンケート
 子供、家庭から見た学校のあり方や要望をアンケートによって把握し、学校教育に活かせないか。
 1点目地域性のある教育についての質間にお答えいたします。
 始めに、地域を大切に考え、知ることは義務教育の中で大切なことであり、総合学習や自然教室の取り組みの状況はいかがかとのご質問でございますが、少子化、核家族化、高度情報化など子どもたちを取り巻く社会の変化に伴い、家庭や地域社会の教育力が低下していると言われる中、ご指摘のとおりく地域や郷土に積極的にかかわり、考えること、地域や郷土について理解を深めることは、学校教育の中で、たいへん重要なことであると捉えております。
 町といたしましては本年度、「総合的な学習の時間推進事業」を行い各学校の教育課程に総合的な学習の時間を位置づけ、地域の人々に学校においでいただいたり、地域の教材を取り入れたりして、体験的な学習などを充実させ、地域を生かした特色有る教育の推進につとめております。
 また、小学校では、名栗少年自然の家、小川少年自然の家を活用し、自然のふれあい、集団生活を体験させる宿泊学習にも取り組んでおります。
 2点目の、子ども、家庭から視た学校のあり方や要望をアンケートによって把握し、学校教育に活かせないかとのご質問ですが、学校が、子どもたちや保護者、地域の人々から信頼され、魅力あるものとなるためには、家庭や地域と連携・協力し、一体となった教育を推進することが求められていると考えております。特に、児童生徒や保護者の要望等を把握して、学校教育に活かしていくことは、「真に開かれた学校」を実現し、家庭や地域から信頼される学校づくりをするために、大変重要であると考えております。各学校では、保護者会や学級懇談会などの機会に、要望を把握したり、意見交換を行ったりし、学校教育の改善と充実に努めていますが、今後はご提案いただきました学校教育アンケートの実施なども検討してまいりたいと存じます。