りんく 第14号  

平成17年(2005)4月  田島しょうせん後援会発行

3月議会報告  ご報告すべき案件を拾って・・・

 広域市町村圏組合の規約改正議案について

■広域議員の 定数 が新市で過半数!?
 広域議員定数の改正案は合計定数を22名とし、秩父市12名、町村の横瀬、皆野、長瀞、小鹿野、両神をそれぞれ2名とするものです。これは過半数を秩父市が占める議員構成となります。このことは一自治体で物事が決定されて行き、議会制民主主義を逸脱するものです。定数22名の大里広域では人口が16万人の熊谷市ですら7名です。各町村では単独過半数にならないようにとの意見は一致しています。
■広域予算の 負担金 が小鹿野は大きく増額!?
 新年度の広域市町村圏組合の特別負担金を除く負担金合計額は約30億円で、前年度と比べると約2300万円の減です。 しかし、その負担金になると、新秩父市は約1億円の単独での減額で、他町村は全て大きく増額。小鹿野はこの財政難に1998万2千円も増額され3億4586万2千円になります。合併していない町村に負担が増大するような計算で、特に消防費については財政需要額という自治体の規模によって大きくなるとその額が小さくなる計算のままとなっています。

 さて、以上のように、定数、負担金の他に理事会をなくするなどの条項について、私は反対させていただきました。新秩父市を組合に入れる条項には全く反対するものではありません。この点は他町村でも同様な考えで否決がなされたとのことです。小鹿野では賛成多数で可決されました。
 ちなみに、この議案は理事会でもはっきりまとまらず、定数や負担金など別々に議案として出すようにと言う意見の中、しかるべき合意無く出されたような背景があるようです。今後は6ヶ月のみなし(現状の規約運用)期間の中で理事(首長)には前向きに妥協点が見つかるまで協議して頂くことです。なお、議長会でも管理者と首長に正常な住民サービスができるように要請したとのことです。

 (当初、私が小鹿野の全員協議会で提案した議員定数についての案は、秩父市を6名とし、他町村は2名ずつの計16名。小鹿野はこの意見で賛成が取れていたのですが・・・)詳しい数字などは→広域問題のページ

朝日新聞(3/19)でも 【 管理者の設楽皆野町長は「議会で審議するうちに不備な点が出てきた。合併特例法の見なし規定を活用し、6カ月以内に再調整して、住民に迷惑をかけないよう努力する」と話している。】とのことなので、しっかりと妥協点を見つけて頂きたい。
なお、掲示板にも書き込みしましたが、下記も参考にして下さい。
【秩父市長立候補予定者の久喜邦康さんにうかがいましたところ
「定数を多く取ろうといった考えや組合から特定の町村を追い出すなどと言うようなことも全く考えていない。町村と一つになって協調してやって行く事はごく当たり前です。たとえばゴミ処理ひとつとっても、これを単独で秩父市でやるとなると、もっと大きな負担を市民が負うことになります。郡市12万人で支えているからこそ、このコストでできるのです。」と言っておりました。】

自然も人もすくすく育つ環境づくり
 埋め土問題 
 平成14年度に向こう3年間約6万立米に及ぶ長若地区への埋め土の申請がされました。当時の説明では1日60~80台のトラックが長若地区を通り現場へ搬入されるとのことです。下小鹿野の住民からも反対の請願も出され、私も反対の立場で活動しました。この申請を町が不許可したことにより、業者から告訴されていましたが、3月に敗訴となりました。町長は当初控訴するとのことでしたが、議会の要請で弁護士を呼び詳しく内容を聴取。裁判では平成10年に施行された手続き条例に不備があった。よって裁判は申請前に戻ってこの手続き条例の不備を構築して、その後許可・不許可を判断せよというもので、議会ではそれに従って行くことが取るべき道だと言うことになりました。私は当然不許可にして、小鹿野の環境を守って頂きたいと考えます。
 防災無線について 
 12月の質問でもご案内のように防災無線の整備が始まります。しかし屋内でどう聞こえるかに疑問が残りました。屋内受信機は予算審議の時の質問では一台で4万円もするというのです。屋内に設置したい人にとっては高額です。たかが受信機(ラジオ)にその様な価格は業者の言い値であるということでよく検討するように意見しました。予算は約2億2千万で町内に74基の屋外支局塔等が配備されます。
21世紀の文化・教育のために
 幼保一体化・保育園建設について 
 現在の小鹿野幼稚園と一体化するように0~5歳児までの保育室と多目的保育室の他に子育て支援センターも入った保育園の建設が計画されています。幼保で同じ給食を提供し、一時保育にも対応。職員室は幼稚園側を利用します。約2億5千万円の予算です。
 ・子育て支援センターとは、子供達の育成やその安全安心を確保するための適切なサービスを案内し提供できる子育て相談窓口であり、子育てサークルや地域住民の交流や情報提供のネットワークの拠点にもなります。次世代を育成するためにも重要な空間となります。

◇広域市町村圏組合関連のその他の話題
火葬場はどうなる?
 昨年の10月、広域市町村圏組合の管理者に秩父市、吉田町、大滝村、荒川村の市町村長の4名から提出された依頼がありました。『火葬場及び葬祭場を新秩父市で建設したい。建設には特例債を使いたい』との内容です。
 新しい火葬場が安く秩父にできるのはいいことだが・・・①広域市町村圏組合での計画で以前に計算して出した建設費約23億に対し25億という数字はどのような規模拡大があるのか。すなわち焼き場はいいとして、葬祭場の大規模な建設は民間のセレモニーホールが増えてきている中で妥当ではない。窯だけなら1基2~3億円で5基造っても15億程度で済むはず。②町村部での不利益にならないような運営上の契約に不安がある。理想は広域市町村圏での運営。③他町村の足並みをみて行く必要があるのではないか。と、思います。
 2月22日の小鹿野全員協議会では再度①の意見を伝えました。結果として新秩父市で特例債を利用しての建設は入り口としては全議員が了承。しかし、民間を圧迫しないように意見を言える協議可能な中で進めていただく様に町長にも議長にも伝えました。

♥田島昭泉後援会収支報告
16年度分の収支報告を県選管に提出しましたのでその金額をご報告します。収入は寄付が176,500円と田島昭泉の個人負担が381,992円で
合計558,492円です。
支出は機関誌発行の306,807円と組織活動費、調査研究費等を含め
合計558,492円です。