マイケルムーア監督の映画「シッコ」見てきました! アメリカの民間に任せっぱなしの保険がどうなるのかがよくわかりました。
日本もアメリカの要求で国保まで至上主義の民間に開放されかねないからです。そのアメリカの現実をみてください。
アメリカンドリームなどと言って
全てが何でも夢があると思っていたら大間違い!!!
アメリカでは医療については民間の保険があるだけで日本のような皆が入っている国民健康保険がない事は知ってはいた。
しかしその民間保険の実情はあまりにもひどいものだしアメリカという国の有り様はあまりに悲しい事がわかった。
この民間の保険にはアメリカ国民の60%しか入っていない。
高齢者と貧困層への公的な保険を入れても4700万の人が無保険だ。
たとえ加入していても保険の契約にはかなりの量で対応できない病気があったり、ひどいのはかさむ治療に対しては拒否してくる事だ。
指を2本切断してしまった人に対して中指は6万ドル(600万円)、薬指は1万2千ドル(120万円)と言われ、経済的な理由で薬指だけ付けてもらった労働者。
なに不自由なく暮らしていた中年夫婦もひとつの病気から保険がきく範囲も拒否され少なく、最後には家を売る程までに医療費がかさみ子供達の家に転がり込む様子。
何よりも医者は保険会社から雇われているようなものであって、医療を拒否できればできるほど保険を使わせずに良い医者だと報酬をもらえる仕組みになっていたりと、実に考えられないほどだ。
9,11で対応した消防士やボランティアで作業した方で肺に障害が出ても国はそれに対し補償もなく冷たい。吸引薬が1万2000円ほどもする薬をやっとの事で買いながら吸っていた方はキューバに行くとそれがたった6円で買える事にショックを受けていた。あまりにも民間保険と医療・医薬サイドが儲けるだけの制度になってしまっていると言う事だ。
なんと9,11関係でつかまっているテロ囚人は完全医療の下で暮らしている事が9,11被災者にとっても悲劇。
今あらためて日本の国保が崩れてきている事を認識しなくてはいけないと思う。介護保険、後期高齢者保険と新たな制度ができてきめ細かいサービスになるのかと言えば、むしろきめ細かくサービスは拒み、お金はしっかりと回収するという制度になってはいないだろうか?!
アメリカの強い民間保険企業が議員に多額の献金をして、ロビィーストが働き掛けて日本の国保も民間で吸い取ろうと要望を日本へ毎年出させている。既にアメリカの要求によって小泉純一郎首相は官から民へと郵便貯金や簡保を崩させた。はやくには傷害保険など、多くのアメリカの保険会社がひしめいている現状だ。
なんとコミックの「ZERO」(贋作の名手が世を問う作品)の第10巻では「#63 シューネルの地球儀」でまさにこのアメリカの保険制度の漏れた親子の悲劇と当時のクリントン政権では皆保険を創設しようとしていた事実が題材にされています。残念ながらアメリカは未だに皆保険はありません。
2008/03/27 後期高齢者保険が4月より始まります。→後期高齢者健康保険廃止の意見書を可決 2008/6月議会
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