秩父地域任意合併協議会へ参加のための分担金
補正予算審議

平成15年6月19日 6月議会第2日

任意合併協議会への分担金(補正予算)での田島昭泉の審議(質問)の要約
 
(田島)まず枠組み自身のことでお伺いします。
     町長の元に届いている「西秩父」の枠組みで合併して欲しいといった文書はいくつ届いているのですか? 
(まちづくり)西秩父三町村の合併を実現する会と広域合併推進の工友会です。
(田島)他には西秩父商工会、西秩父経済懇話会、吉田町議会があり、西秩父三町村の合併を実現する会と同じく西秩父の要請文書類です。
     このような声の中、なぜひとつを考えるのか、西秩父の枠の協議会は?
(町長) 経過からご理解して欲しい。三町村も研究していた。8町村から2月に9市町村。その後7市町村となったわけですから
(田島)県のクラスター分析図も参考にされているでしょうか
(まちづくり)とりあえずこんなパターンが考えられるでしょうと示したものである。別途も考えられる。
(田島)県の検討委員会が7回も会議を開いている。とりあえずなんてものではない。いい加減なものではない。
    通学圏、通勤圏、商圏、事務組合、首長・議員意識調査などで全て合致したものを示しているのです。
   なぜもっと参考にしないのか。
    比企郡も深谷と熊谷も、児玉郡も他もほぼ同じになってきた。
    地元ではアンケートもしていない。大きな枠組みでの合併の大きな論拠を
(町長)研究段階で8町村でやったときに首長合意の上でなった。

(田島)この合併枠組みでは
効率は良くなるのですか
(まちづくり)7つものもがひとつになるので行政経費節約になる。人件費も大きくなればなるほど節約になる。
(田島)人口密度により効率も異なる。参議院事務局から出向の予測調査研究員の調査した3月の報告書があります。
    全自治体3227団体を分析プールして出したものです。
   大きすぎると非効率な財政運営を余儀なくされると指摘する資料です。
    ただ大きければいいのですか。

(町長)2つより3つ、3つより4つ。7つの方が効率がいいと考える。削減効果も現れる。
【ただ大きいのがよい論であって、もっとなぜこのそれぞれの自治体があるのかを考えないといけないと感じました。田島】

(田島)「小鹿野はだめだ」と連発しているだけでだめにしてしまった、責任はどこにあるのか?
    秩父市長は「西武線の複線化の要望もすると言ってるし、企業庁にいた人へのパイプがあるので心強い」とか「都知事と話してくれる」とか
    まして「今度の市長はやってくれる」の発言は、前の市長はどうだったのかはともかく、
他力本願ではないのか?
(町長)そう思われるのであればそうでしょうが、一生懸命やって行きたい。
(田島)奈倉での席で「140号バイパスが伸びたらPFIで道の駅も作りたい。」とのことでした。私も是非やってもらいたいと思う。いかがですか。
(町長)その夢はある。合併協議会でも取り入れてみたい。バイパスで通り過ぎてゆかないように秩父地域にもおりてもらえる様にやりたい。
(田島)奈倉での座談会で「
バイパスが出来て道の駅が出来れば小鹿野が秩父の中心になる
    その住民の意見に対して町長も「そうですね、道の駅も視察してきた、良いものが出来ればここでおりてくれる。」とおっしゃいました。
    三町村では出来ないことですか?合併してもしなくても道の構想もあるし。できるのではないですか。
(町長)やはり秩父地域が協力してやってゆく。
    合併しなくても全体で協力して秩父地域のためにもやってゆくのがよいと考えます。
このほかの審議質問
神田議員「まだやりもしない内に負けたらどうするとの二またかけるような考えはだめだ」などありました。 
高根議員「今までもしてきたが住民に答えてもいない。さらにどんな調査をするのか」
豊田議員「西秩父の合併は砂上の楼閣と言われた。栗原候補の演説に秩父の若者も東京に向かっている。それを憂いていた。」
加藤議員「お願いします。住民の声を聞いて下さい。法定に間に合う様に」
高橋幸助議員「何のビジョンも夢もない合併ではないのか」
嶌田議員「明るさがない。前途に光明があると言うことを聞きたい。」
小菅議員「吉田町でも西秩父派の人もこの議案は賛成している。常識的に通っている。スピーディにやっていただきたい。私は住民投票は必要ないと思うが、住民投票はどういうものだと理解をしていただいて平成16年度ですればよい。」 
反対者討論(要約) 田島昭泉 
国道140号のバイパスができ、道の駅が出来れば小鹿野が秩父の中心になる。
県のシミュレーションとして通学圏、通勤圏、商圏、事務組合、首長・議員意識調査などを分析して出したクラスター分析での「西秩父」の枠組みも信用に値する。
参議院事務局から出向の予測調査研究員の調査した3月の報告書でも人口密度が無くて大きな合併は非効率な財政運営を余儀なくされるとのこと。
JCのアンケートでも吉田、両神は西秩父の枠に向いている。要請要望も出ているのが「西秩父」です。
吉田は8月中ならハンドルを切ると言い、両神の首長の思いも西秩父がいいとのこと。
以前大きな合併の例として出された庄内平野も今は3つ。理性的に協議している。
住民投票を実施して住民の声を聞くこと。JCのアンケートでも合併の方法としては住民投票が一番で町長と議会の判断での支持はない。
まして法定協の解散にでもなれば、職員の徒労になるし、合併に間に合わなくなる。
将来ビジョンも長瀞・皆野も加わるのか加えないのかも解らない。
住民投票で枠組みがしっかり決まれば、議員はその方向で全力投球すればよい。
以上により、この補正予算には反対します。
この後
賛成討論が小池議員「昔から馬には乗ってみろ、人には添うてみろとも言う。不安な心を見透かした様に、身ぐるみをはがす様な言動は避けるべきだ」
反対討論は高根議員「公正公平になされない状態での合併だ。弱者に対してさらに負荷を負う様な合併は避けなくてはいけない」
採決
7:7の可否同数となり、高橋正一議長裁決で可決されました。

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