ツリーハウス作成体験授業

これは秩父の3人のアーティストが子供達との交流を通じ、ひとつの遊び場を創造する体験授業です。

3人とは
ダニーネフセタイ:通称ダニーさん 木工家具作家
黒澤有一:通称クロちゃん   陶芸家
田島しょうせん:通称しょうせんさん  画家
3人の共通点とは《自力で自宅を造った》こと:ダニーさんはログハウス、黒澤さんは枕木ハウス、しょうせんさんはツーバイフォー。
どんなことができるのかなぁ?ツリーハウス、アート鑑賞授業・・・子供達の創造力を伸ばす3人のミッション

サンプル1
2005年8月18−19日(2日間)
埼玉県秩父郡長瀞町「たけのこ保育園、学童」

栗の木のまわりに「ツリーハウス」を造ります。
第1日目:学童のみんなへ計画の説明。
−−−夢−−−

みんなで材料をはこびます。
−−−協力−−−

4本の柱の所を掘ります。
−−−根性−−−

柱が立ちます。
−−−感動−−−

梁、手すり丸太の穴あけ加工。
目の前でドリルがまわります。
−−−すっげぇ−−−

壁材をサンドペーパーで磨きます。
−−−つるっつるぅ−−−

良く磨けていますかぁ?

梁が取り付けられました。

4本の柱と梁がつながります。
みんなしっかり持っていてよ!
−−−よっしゃぁ−−−

床板をはってゆきます。
あれれ、手伝ってくれる子と遊んでいる子が・・・

上に登りたいなぁ

一階の壁はりです。

今日はここまでできました。

第2日目:壁にみんなが絵を描きます。
上では手すりを付けています。

みんなが決めたテーマは
「海」 「虫」 「空」 「花」

「虫」チームの絵が完成間近です。

つな渡りロープ
ターザンロープもできて完成しました。

参考 この後※さくらんぼ保育園で幼児用の本格的ツリーハウス建設

「芸術鑑賞授業」

サンプル2
秩父吉田小学校での鑑賞授業   2002/11/19 小6の児童45名 計90分
黒澤さん(陶)
  • 小学校の時、作品を職員室に飾ってくれたのが嬉しくて、ものづくりの気持ちがふくらんだ。
  • 手作りの雰囲気を出すために手は傷が付くけど石や砂が入った粘土にしている。
  • 造ることから売ることまで自分一人の責任でやれる。
ダニーさん(家具)
  • 「安全で丈夫で美しい」を大事にしている
  • 注文の作品はお客さんの希望で、他は自分の自由に造ったものまである。
  • 作品を沢山見て、造る時は頭の中。あとは試行錯誤。図面は簡単なものしか描かない。
  • 大きな作品の残りの木で小物を造り、残りでアクセサリーさらに残りは薪ストーブへ、その灰は黒澤さんの釉薬になる。自然の材料は無限ではない、大切です。
タジマさん(画家)
  • 不思議に思ったり綺麗だと感じたものを大切に
  • 簡単なことからはじめ、その積み重ねから自分の世界が生まれる。「私ってなんだろう」の答が少し見えてくる。
  • 生活を楽しむことは大切。なんでも自分でやってみる。
3人の共通点

サンプル3
秩父上吉田小学校で美術鑑賞授業  2003/11/26(水) 1:30〜2:45 2:50〜3:35 (計90分)

 黒澤有一 陶芸家
このお皿は夜空(宇宙)です。

 自然の中にいることは大事なことです。自然の緑色が好きです。自分で良いなと思うことが大事。
 この土地の粘土を探して焼いた。水が漏れる。→植木鉢にした。植物が自然に生えているように
 疑問や好奇心「どうしてだろう」が大切。
 うまくなるひけつは?「楽しいと思う気持ち」「あきらめないこと」
 どこから造る気持ちがでるのですか?「粘土がこうしてくれと話してくれる」「粘土が教えてくれる」
 焼き物はイモムシがさなぎになって蝶になるような楽しさがある。(焼くと変化する)
 いくつ造ったか?「1日に300造ったこともある。沢山造れることも大切。
 使いやすいのは?「好みがある。重くても慣れると好きになる。決められない」
 人に迷惑にならないもの。ケガをさせないもの。それ以外は自由です。

 ダニー・ネフセタイ 家具・木工作家
貝に食害され捨てられた木も時計にすればいい模様になる。

 フォークダンスの「マイム・マイム」は「水・水」でイスラエルの歌です。水が大切な国です。
 アフリカで450年前にパドックという木を日本人が切ったら中が空洞なのでいらないと。そんな捨てられた木を大切に使いたい。
 キズの有る木でもうちでは大切に使います。自然の木にはキズがあるものです。
 木をどう大事に使うか。長く使うためにしっかり造る。ほぞ、みぞで釘は使わない。 
 仕事は木工、趣味も木工。時計は針が動いていれば回りが自由で全て活かせる。
 さらに小さなものはアクセサリーにもなる。
 どうにもならない木くずは友人の畑の肥料になる。
 木っ端も薪ストーブで灰になり、灰は黒沢さんちにあげる。(釉薬になる)
 設計図は? 絵(図面)は書かない。頭の中に描く。楽しくやっています。
                    ダニーさんのHP

 タジマしょうせん 画家
絵は心の姿です。
 日々人生で何が残せるか。苦しい時に毎日、絵日記を描いてみた。
 沢山の出会いや感動が絵になり、うれしくなった。
 子供の時の遊びや感動が今の絵にもつながっている。
 芸術ではないが、鉄の残材で小物を造ったり、昆虫採集からのヒントで作品も生まれた。
 旅が好きで、自転車で日本中回ったが、寺で見た羅漢さんが好きになり陶芸でおじいさん(羅漢)もいっぱい造った。年を取っても楽しくいたい希望が作品にもなる。
 三角が出てくるけどどうしてですか?  心の中に安定した形が欲しい時、この形が出てきたんです。ピラミッドも不思議だね。
 どうして、和紙なのですか?  いい質問ですね!丸めてもシワにならない。どこに持って行っても描ける。
 どうやって蝶の作品は造るのですか?  虫が好きで、よく観察することです。あとは和紙に色を塗り形を作っていく。
3人の共通項 
 自然が好きだ。自分で家を造った。黒沢さんは枕木の家。ダニーさんはログハウス。田島さんはツーバイフォー。
3人に質問 
いつ頃から今の仕事をしようと思ったのですか?
  20才前後。いろんな経験をして仕事もして、やっとここにたどり着いた。(田)
  海外を1年旅した。イスラエルに戻り、また日本に来た。そこでこの仕事に出会った。(ダニー)
  なりたい仕事が動物の飼育師、植木職人、陶芸だった。どれもしてみてたどり着いた。(黒)。
大変だと思ったことは?
  自分1人で造って、営業して、売らないといけない。自己管理が大変です。(黒)
  苦しいことも楽しんじゃっているので、あまり気にしない。(田)  ・・・・・・・ 
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