詩人 kenji mizumura 小鹿野町下小鹿野462
2020年4月発刊 詩集 「いのちの種」(定価1000円)
2025/2/1 授かったいのち
罪 水村健治 | ||
昭和八年二月二十日 ひとりのやさしい青年が 警察署の中で 特別高等警察官の拷問で殺された 治安維持法といつ狂気の中で 日本人が日本人を殺した |
死体をひきとりにきた 母親は絶叫した |
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青年のいのちを奪っただけでな< 彼の愛し芝ちのすべてを奪つた 彼を愛した 父、母、恋人、姉妹弟、友人の 愛のすべてを奪った |
治安維持法には 拷問して殺していいとは どこにも書かれてない 手を下した警察官は 虐殺犯として逮捕されるべきだった |
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寒中、裸にされ 拷問は、三時問にも及んだ 釘か錐が打ち込まれ 肉がえくれた跡が無数にあり 喉仏、指の骨が折られ 両足が充血して赤黒<ふくれあがり 今にも割れそつだつた |
海外ドつマ「升U事フォイル」 第二次大戦時、英独戦闘中 いかに戦時化であろうと 「罪は罪」と軍部との軋蝶に屈せず 殺人犯を追った刑事がいた |
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↗ | 〈資料〉 日経新聞「愛の顛末」 梯久美子著 小林多喜二編 |
まあるい地球まあるい地球なのに こぼれない海まあるい地球なのに こぼれない人間 まあるい地球なのに こぼれない夢 まあるい地球なのに こぼれない愛 2000.1.1 |
テロとアメリカシロヒトリ・キリギリス譚
また始まったね
地球人の争いが
そこを通らなければ
次へ行けないのだろうか
わたしたちの仲間の
星のところまでやってきて
自分たちの星の姿を見ている
地球人もいるのだから
もう少し地球のことは地球人にまかせてみよう
しかしあまりにも悲惨な光景だ
木や虫たちが反乱を起こさなければよいが
2012/5.15 詩集「気づいてあげられずに」より
人が消えた町
バスが来て
人間たちを
連れて行ってしまった
何処へ行ってしまったのだろう
こんな美しい町から
人が消えた
賑やかだった公園から
人が消えた
田畑にも
牛舎にも
人影は見えない
学校や会社や
商店街にも
人の声は聞こえない
シーンと
静まりかえった町
みつばちや
草花
玉ネギや
庭の木々
何も知らされず
家族の帰りを
待っている
詩集 「気づいてあげられずに」 2012年5月発刊
2010/2/11~22 さいたま市 あるぴいの銀花ギャラリーにて
「朝寝ぼう」 朝寝ぼうをしていると 朝一番の気持ちのいい 宇宙の大気を吸いそこね 暑い陽射しの中の草とりとなる 朝寝ぼうをしていると 未だ花の落ちきらぬ 幼いきゅうりの つゆだまを見そこね 暑い陽射しの中の種蒔きとなる 朝寝ぼうをしていると 物語を含んだ涼しげな カナカナの声を聞きそこね 暑い陽射しの中のさく切りとなる |
「春を待つ」 暖をとれる人間は しばし生命を 暖めることができる 野に生きるものは 吹き荒れる凍風から 必死で身を守る 冬を楽しむ人間は 鍋を囲んだり 音楽を聴いたり こごえる心を 暖めることができる 野に生きるものは 春の記憶をひもとき 必死で暖める 厳しい冬を越えたものほど ほんとうの春の喜びを 知るかも知れない |
2009年1月 詩と書
きっとある あなたの居場所あなたはそんなところにいなくていい あなたを苦しめる そんなところにいなくていい あなたを情けなくさせる そんなところにいなくていい そんなところで 根性なんて育たないさ そんなところで やさしさなんて育たないさ ひとまずそこから 離れて・・・ きっとある いのち喜ぶ あなたの居場所。 |
2007/6 「4人展」にて →2008年 この詩は宮城和歌夫さんが曲を付けてCDになっています。 ![]() |
[居場所]♪作詞:水村健治 作曲:宮城和歌夫 あまりにもつらくて苦しい時、ひとまずそこから離れて下さい。 きっとあります あなたの居場所が・・・ |
「土のふところ」 |
土は、自分の意見を押し付けたりしない それぞれの草木が生きたいように生きているのを喜んでいる 土は、自分の色を押し付けたりしない それぞれの花が自分の好きな色で咲くのを喜んでいる 土は、選り好みをしない 風に運ばれてきた種 鳥が運んできた種 人間が蒔いた種 それぞれが それぞれのやり方で 根をおろし 生き始めることを 喜んでいる |
水の胎内でこの水は 生命のもとになったり 洗い水になったり この水は 酒になったり 小便になったり この水は お湯になったり 氷になったり この水は 愛の涙になったり 悲しみの涙になったり この水は すべてを生かしたり すべてを殺したり この水は 日々の生活と生命に 深くかかわりながら 恩着せがましくもなく ごく自然に この地球に存在している |
2003(平成15年)小鹿野広報2月号記載 |
土ん子
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1986詩画集「土くれ」より![]() 版画は小菅光夫作 |
*-*-*-*-*水村健治略歴*-*-*-*-* 1943 東京都神田神保町に生まれる 1966 日本大学法学部卒業 荒川区の公立学校事務職員となる 読書会に入り、詩を書き始める 1970 北海道帯広郊外大正町の畑作農家にて農業実習 1972 広島県迫谷牧場にて農業実習 1973 ダッシュ株式会社秩父研究所に入社 1974 農業研究団体、日本ミチューリン会員になる 1977 小鹿野奈倉にて百姓になる 1978 奈倉文庫の創設に参加 1979 ガリ版詩集「つちくれ」を出す 1981 奈倉文庫新聞「なぐらぶんこ」の編集にたずさわる 1984 秩父市内「迷夢」にて詩の個展 1985 「詩と民話を語る会」創設に参加 1986.11.1 詩画集「土くれ」発刊(詩:水村健治・版画:小菅光夫) 1988.4 月刊「詩と思想」に詩が載る 1997 文芸誌「風車」創刊より参加 1998.8 詩と民話を語る会 会誌3号 1998~2002 奈倉文庫運営委員長 2004.2 文庫新聞300号 記念誌はガリ版で製作 2007 CD「居場所」出版 作詞:水村健治 作曲・唄:宮城和歌夫 2009 文庫30周年の編集に加わる 2010.2 「呼吸する言葉・心の版画 水村健治・高橋清一」にて詩の発表 アルピーノ銀花(さいたま市) 2011.4 奈倉展 特別展「水村健治展」 2012.5 詩集「気づいてあげられずに」出版 2017.11 オジサンタの会お宝ラリー展にて自宅開放個展 2020 詩集「いのちの種」刊行 オジサンタの会での活動 since2014 その他「文芸秩父」「風車」「詩と民話を語る会」「医療生協さいたま西秩父支部だより」等の紙誌にて詩の発表。全国紙「季刊銀花」「詩と思想」にも詩が掲載される。秩父地域中心に詩の朗読会、個展など行い現在に至る。 |
扉の言の葉 | |
春への序奏 | |
ほぐれる心 | |
枯れ葉 |
ミズケン絵画 80才になって描き始めて、今では毎日描いています。ご紹介します
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