未象の庭+


ギャラリー七面坂途中
荒川区西日暮里3-14-6





田島昭泉(Tajima Syosen)
タイトル 鎮魂
コンセプト 陶製手榴弾のお話を聞いた時、懐かしくもよみがえった少年時代。
偶然にも私は川越の南古谷に住んでいて、校区にこの工場跡地があった。
廃屋のある敷地の中に探検してつかんだ丸いかたまり。あれがそうだったなと。
渡された破片。使われず廃棄された手榴弾だからこそ、その存在の意義を戦争で奪われし命への鎮魂と言う形に成就させたかった。
思い出せば平和でしかなかった少年時代に手にしたあのかたまりは、今そのものに平和とは何かと訴えかける存在です。
プロフィール 1957年生まれ。1982年の初個展「絵日記曼陀羅巻」以後20回の個展と40回のグループ展。
作品は主に和紙に水彩画と版画。時に陶と鉄などを扱う。
1983年より秩父の小鹿野町で田舎暮らしを続けている。

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紙粘土にドウサ処理。彩色後グロスバーニッシュ処理しています。
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武器は敵だろうと味方だろうと人を殺すもの。
私が生まれ育った土地の一角にその武器を作る工場があった。
手榴弾の破片を手にして、その事をあらためて実感して恐ろしさに感慨した。
平和を受け継ぐことの大切さと忍び寄る黒雲を払う重要さを意識できました。
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ありがとうございます。合掌。

この作品展にお誘い下さり、素材「陶の手榴弾」の破片を提供して下さった荻野哲哉さんに感謝申し上げます。
合わせて個性有る作家に皆さんと共演できましたことをうれしく思います。
ありがとう御座いました。


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