野生キノコから基準値超nの放射性セシウム

横瀬で採取された野生キノコから基準値超の放射性セシウム 販売自粛で流通せず

埼玉新聞 9月28日(金)23時15分配信

 県は28日、横瀬町で採取された野生キノコの一種「ウズハツ」から国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を上回る240ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。県内の野生キノコから基準値を超える放射性セシウムが検出されたのは初めて。県は同日、同町とちちぶ農協に対し、同町産の全ての野生キノコの出荷と販売の自粛を要請した。ウズハツは流通していないという。

 県森づくり課によると、8月下旬から12月中旬まで実施する住民の持ち込みによる野生キノコの検体検査で判明。基準値を超えたウズハツは同町の雑木林で9月26日に採取された。これまでのところ、生産管理されている原木シイタケからは基準値を超えるシイタケは検出されていない。

 県は同日、同町の農林産物直売所や土産物店、飲食店、旅館、近隣市町村と農協に対し、県の調査結果が出てから野生キノコを扱うように指示した。

 昨年(当時の国の暫定規制値は1キログラム当たり500ベクレル)、100ベクレルを上回った野生シイタケは皆野町から1検体、横瀬町から2検体検出されている。県は「県のホームページなどを参考にキノコ狩りを」と呼び掛けている。