女性一座が伝統の歌舞伎披露
NHK放送(2016/10/3朝)
埼玉県小鹿野町で1日の夜、全国でも珍しい女性だけの一座による歌舞伎が披露されました。
小鹿野町では、江戸時代に、地元出身の歌舞伎役者が伝えた歌舞伎が、「小鹿野歌舞伎」として今も受け継がれています。
1日の夜、奈倉地区の神社で開かれた秋祭りで役者が全員女性の一座が、源義経の都落ちを題材に武将の悲哀などを描いた「義経千本桜」を演じました。
歌舞伎独特の化粧をし、手作りの衣装を身に付けた役者たちは、ならず者の息子が、最後には自分を犠牲にして親の恩人を助けた場面などを披露しました。
女性役者たちの堂々としたせりふ回しや見得を切るなど熱のこもった芝居に会場から盛んに拍手が送られていました。
「奈倉女歌舞伎の会」の田村静江会長(78)は、「メンバーの高齢化が進んでいますが、受け継いだ伝統を絶やさないよう継承に努めたい」と話していました。 10月02日
東京新聞2016/10/3朝刊
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