キバネツノトンボ 埼玉県レッドデータブック2018 絶滅危惧種ⅠA類(CR) 環境省(2015) - ツノトンボ科 〔和 名〕 キバネツノトンボ 〔学 名〕 Libelloides ramburi (M'Lachlan)
【主な生息環境】 埼玉県における自然状態での主な生息環境は大きく2つに分けられる。一つは「河川沿 いの河原及びその周辺部の背の低い草地」で、もう一つは「森林内が土砂崩れなどで崩 壊し、一時的に生じた背の低い草地~ススキ原」である。“撹乱地”という点で2つの 環境は共通である。成虫は5~6月に発生する。 【県内での生息状況】 熊谷市、深谷市、上里町、滑川町、鳩山町、長瀞町、秩父市、小鹿野町で記録がある。 背の低い草地環境は、多くの場合、何らかの人為的行為が講じられることで維持継続し ている場合が多い。本来自然植生は、遷移によって森林化してしまうからである。河川 増水で遷移が進行しにくい河川敷などを除くと、キバネツノトンボが継続して発生でき る環境は固定的でなく、このような撹乱地が今後増えるとは考えにくいことからも、発 生地はより限定されていくと考えられる。 【 特 記 事 項 】 本種は移動性が高いと思われ、発生地でない場所を拡散飛翔中の個体が見つかる事が予 想される。このため、伐採後の一時的な広い荒れ地・草地での発生などにも注意を払っ ておく必要がある。(埼玉県レッドデータブック動物編2018(第4版)より)
この画像は長瀞自然史博物館の資料展示です。
このキバネツノトンボが水トピアにいたのです。
↓水トピアで見つけた個体
2019年採集
さて水トピア2にはじめから生息して居たあの虫はコオイムシなのか?、オオコオイムシなのか?・・・
(水トピアのはオオコオイムシのようです。20200627千葉の学生さん判断)
コオイムシ 埼玉県(2018) CR 環境省(2015) NT コオイムシ科 〔和 名〕 コオイムシ 〔学 名〕 Appasus japonicus Vuillefroy
【主な生息環境】 平野部から低山帯の水田や池沼などに生息する。近縁種オオコオイムシ A. major と比較 すると、本種の方が水深が深く開放水面を有するような水域を好む傾向がある。
【県内での生息状況】 かつては低地帯から低山帯まで広く分布していたと考えられるが、低地帯では久喜市 (大熊,…1989)と越谷市(中川,…2015)の記録が知られるのみ。ただ、後者の記録は学校
プールから発見された1頭の記録であり、その由来は不明。台地・丘陵帯から低山帯ま で局地的ながら生息地があり、近年では秩父地方から数ヶ所の生息地が報告されている
(岩田・岩田,…2008;…岩田,…2012:…岩田・岩田,…2016)。 【 特 記 事 項 】 過去の記録にはオオコオイムシとの誤同定によるものが散見される(苅部・高桑,…
1994)。両種は体長や体色で識別することは難しく、外部形態を詳細に観察する必要が ある。(埼玉県レッドデータブック動物編2018(第4版)より)
キイトトンボ 埼玉県(2018) NT2 環境省(2015) - 科名 イトトンボ科 〔和 名〕 キイトトンボ 指定状況 -〔学 名〕 Ceriagrion melanurum Selys 【形 態】 全長31~48mm、後翅長15~26mm。翅は透明で、腹部は成熟したオスは鮮黄色、メ スは黄緑色になる。 【 国 内 分 布 】 本州、四国、九州、南西諸島 【主な生息環境】 抽水植物が繁茂する明るい池沼に生息する。 【県内での生息状況】 かつては低地帯から低山帯にかけての池沼や水田で普通種であった。現在では、大宮台 地以東の既知産地は数ヶ所が残るのみだが,丘陵帯から低山帯にかけては安定した産地 が点在している。
水トピアでは普通に生息して居ます。赤平川に近いので近隣にも生息。
サワガニ 埼玉県(2018) NT2 環境省(2014) - 〔目名・科名〕 エビ目サワガニ科 〔和 名〕 サワガニ 〔学 名〕 Geothelphusa dehaani (White) 【形 態】 殻幅2cm程度。体色は赤・青・紫・褐色など変化に富み、地域により異なる。甲は前 方にひらく、甲面は平滑で、胃、心両域の溝以外は平滑である。額は前縁が横に真すぐ に切断された形で中央に痕跡的な切れ込みがある。 【 国 内 分 布 】 本州、四国、九州(南部)、南西諸島 【主な生息環境】 河川の中下流域で湧泉がある場所や河川やその支川等に分布している。 【県内での生息状況】 本種は荒川水系の荒川、赤平川、入間川、越辺川、都幾川、槻川、高麗川、新河岸川、 利根川水系の小山川,神流川などとその流域の支派川などに分布している。新河岸川流 域の支派川では、湧泉が残っている場所で確認されているが、生息数は少ない。その他 の生息地でも食用のための乱獲や河川改修工事、台風や豪雨に伴う河川の土砂崩壊等に より個体数は減少している。本種は雑食性で歩行力があり、河川から細流や湧泉、さら に水辺から離れた湿り気のある場所にも生息する。 【 特 記 事 項 】 日本産カニ類のなかで、唯一、淡水にだけ生息する。
【凡例】評価区分と指定状況 EX:Extinct…絶滅… EW:Extinct…in…the…Wild…野生絶滅
CR+EN:絶滅危惧Ⅰ類… CR:Critically…Endangered…絶滅危惧ⅠA類 EN:Endangered…絶滅危惧ⅠB類…
VU:Vulnerable…絶滅危惧Ⅱ類 NT:Near…Threatened…準絶滅危惧…
NT1…準絶滅危惧1型… NT2…準絶滅危惧2型 DD:Data…Deficient…情報不足…… LP:Threatened…Local…
水トピアでは自然発生してくれました。2019
イチョウウキゴケ学名:Ricciocarpos natans分類:タイ綱 ゼニゴケ目 ウキゴケ科 埼玉県VU 環境省カテゴリ:準絶滅危惧(NT)