2002(平成14年)9月議会
以下が議事録の全内容です。
◎町政に対する一般質問
〇議長(小菅高信君) 日程第1、町政に対する一般質問を行います。
前日に引き続き、通告順に登壇願います。
◇ 田 島 昭 泉 君
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君、登壇願います。
〔1番 田島昭泉君登壇〕
〇1番(田島昭泉君) おはようございます。議長に許しを得ましたので、壇上での質問を始めたいと思います。
財政問題に端を発する合併問題は、国を挙げての大事業として日本各地で協議が進んでいる状況と理解しているわけです。県がまとめた合併パターンからすれば、西秩父と秩父は一つという形があるわけです。特例債の出る平成17年の期限までに果たしてどこまで協議が進むかが心配の点でもあります。するしないはともかく、取り返しのつかないことにならないように議員も執行部も研究しているところであります。どちらにしても、大きな覚悟は必要です。逆に、将来の西秩父や秩父地域を夢を持って創造することも大変に大事なことであります。守りに入るのではなく、夢に向かって進む物の考え方も必要だと感じます。
前置きは短くしまして、現実問題としてどのような状況かをお尋ねしたいと思います。
1、若者が集い人々が希望を持てる活力ある町づくりのために。合併問題として、
@、町の合併研究会、町民合併懇談会、三町村四役会議での合併の方向性、可能性を伺いたいと思います。
A、長尾根トンネルは町民の希望なのか、また幾らでできるのか。
秩父もしくは西秩父での広域行政について。
@、ごみ処理、消防、衛生組合などのように広域でできることはないか。
A、プールや温泉施設などの広域で同料金の利用はできないか。
B、町立病院の西秩父共同経営や負担割りはできないか。
次に、人間の環境は空気、そして水、そういったものが大変なものの最上部にあるわけですが、きれいな水を下に届けたい、そういう気持ちとは裏腹に、浄化槽の設置や維持には大変な苦労があるわけです。どのような状況かをお尋ねします。また、休耕地は見た目にも、防災上にも悪しき環境となっています。その活用への配慮が今後どれだけできるのか、伺いたいと思います。さらに、河川敷に接した下小鹿野の砂利洗浄業者の状況を伺いたいと思います。
質問として、2、自然も人もすくすく育つ環境づくり。合併浄化槽について。
@、設置状況はどうか。管理や維持費の一世帯の負担はどの程度か。
B、水源秩父の世帯当たりの水道や下水処理負担は県内都市部や他県と比較していかがか。
C、法定検査の実施率はいかがですか。これは、小鹿野や県レベルではどうでしょうか。
そして、休耕地対策。
@、どのような休耕地がどれだけあり、それが賃貸可能かを把握しているかどうか。
A、利用希望者やあっせんにもわかりやすいマップをつくって活用してはどうか。次に、砂利洗浄業者の状況については、@、汚泥砂再処理プラントの稼働状況はどうか。
A、敷地の増水時の流出と復元の繰り返しの影響と対策はということで質問したいと思います。
最後に、インターネットを含む環境が日増しに進歩する中で、小鹿野町はいかに出おくれずに対応し、将来の若者と地域の情報網の整備に当たるかを伺いたいと思います。
3、21世紀の文化・教育のために。IT推進について、
@、町内中心部のADSL化に伴い、文化センターにはインターネット常時接続のパソコン設置でIT啓蒙ができないか。
A、今考える防災害情報は、防災無線か有線活用の防災放送なのか。また、有線利用ADSL化の副産物としてのストリーミング放送は、無線設備よりも普及しやすく、幅広い活用が期待できるのではないか。
以上が壇上からの質問であります。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君の質問に対する答弁を求めます。
まちづくり政策課長、宮下光雄君。
〔まちづくり政策課長 宮下光雄君登壇〕
〇まちづくり政策課長(宮下光雄君) 田島議員さんの質問の1番目、若者が集い人々が希望を持てる活力ある町づくりのために及び3番目の21世紀の文化・教育のためにについて、順次お答えいたします。
初めに、合併問題についての現在の状況等についてでございますけれども、西秩父三町村につきましては、去る7月2日に開かれました四役会議において、研究会設置について合意がなされ、これまで2回の会議がなされたところでございます。また、秩父郡八町村の研究会も設置が決まり、第1回の会議が今月4日に持たれたところでございます。西秩父研究会の設置目的は、三町村及び秩父郡市の合併問題にかかわる検討協議を行うとしており、三町村の現状及び将来分析を中心に、今後の合併の方向性を検討、協議していこうというものであり、枠組みを西秩父三町村に限定したものではございません。また、八町村の研究会につきましては、当面町村レベルでのスタートとなりましたが、この研究会においても、目的は秩父地域の合併にかかわる研究としており、とりあえず財政状況等の分析を行い、八町村が同じテーブルに着いて、秩父市を含めた地域の今後の方向性を見出していくために設置されたものでございます。
三町村の研究会については、本町の助役が会長となり、事務局を当町に置いて資料の作成、協議を既に行っております。この資料につきましては、議会に対しましても、時期等調整させていただいた上で説明させていただきたいと考えております。細部については、資料等を調製した上で申し上げたいと思いますが、現段階における感じを申し上げれば、非常に厳しい状況であると言わざるを得ない結果となっておることだけは申し上げておきたいと存じます。
次に、長尾根トンネルにつきましての町民の希望についてでございますが、この点につきましては、9月号の広報でお知らせいたしました主な意見としても、このことについて掲載してございますけれども、アンケートの自由意見の中でもその要望が出されており、町としても対象事業の重点項目の一つにはなるだろうと考えております。また、幾らでできるかにつきましては、延長や構造も特定されていない現段階では積算することも難しいところでございますが、何十億という単位にはなろうかと存じます。
さらに、財政危機に対する合併以外の対策はないかということについてでありますが、この点につきましては、懇談会の説明においても申し上げましたが、現在の地方公共団体全体の歳入構造の中における交付税制度の変更、国、県を通じた補助負担金の整理、縮小の動きの中にありましては、もはや通常の経費節減等の努力によっては対応できない状況であることは、これまでも機会をとらえて説明させていただいてきたところでございます。あえて申し上げれば、税等の住民負担を上げさせていただくとか、町民の生活にも関連する分野での歳出カット、つまりサービス水準の引き下げ等が考えられますが、それは避けなければならないということで、合併を検討せざるを得ないということを申し上げておりますので、その点をご理解いただきたいと存じます。
2点目の広域行政につきましては、広報5月号でも取り上げたとおり、広域行政は現在もそれなりに機能してございますが、やはり市町村とは別の組織化、責任の不明確化等の問題点も指摘されており、統合し、一市町村の事務として処理できれば、より効率的だと考えております。また、施設の同一料金化については、理屈としては可能な話かと存じますが、他町村との調整等簡単にもできない面もあり、合併協議の中で調整していくことが効果的かと考えております。
町立病院の問題につきましては、過去の経過等もあり、共同経営も含め、現時点では難しいことかと考えております。
最後に、IT推進関係の1点目の文化センターに常時接続のパソコン設置ができないかということでございますけれども、このことにつきましては需要動向及び現在ロビーに設置されている端末の利用が可能かも含めて検討してまいりたいと存じます。
次に、防災災害情報につきましては、本年度より事業化されました新山村振興事業において、防災無線整備事業として実施することになっております。その内容等につきましては、必要あれば再質問等により担当課より答弁いたしたいと存じますけれども、現在の状況では、平成16年度事業着手の予定となっておるところでございます。また、農協有線の関係につきましては、有線自体のADSL化等の動向を見きわめながら、対応してまいりたいと存じます。
以上、答弁といたします。
〇議長(小菅高信君) 生活環境課長、森允武君。
〔生活環境課長 森 允武君登壇〕
〇生活環境課長(森 允武君) 1番、田島昭泉議員さんの2、自然も人もすくすく育つ環境づくりのご質問のうち、合併浄化槽について及び砂利洗浄業者の現状についてお答えいたします。
初めに、合併浄化槽についてお答えいたします。ご案内のとおり、西秩父三町村では、住民の快適な生活環境をつくることとともに、河川の水質保全を図るため、埼玉県の特定地域の指定を受け、平成13年度から市町村設置型の高性能合併処理浄化槽整備事業に取り組むこととし、この設置管理の全般を西秩父衛生組合業務として位置づけ、三町村で連携を保ちつつ、浄化槽施設の普及を進めているところでございます。
まず、設置状況についてのお尋ねですが、平成13年度における小鹿野町の設置基数は89基、平成14年度8月末現在では69基となっております。
次に、1世帯当たりの維持管理費については、施設の引き渡しから1カ年未満のため、正確な計数はつかめませんが、一番負担額の多い家庭でおおむね4万円程度と思われます。
次に、水道料金については、小鹿野町が10立米当たり950円、秩父市が10立米当たり1,150円、県南水道、さいたま市ですが、で10立米当たり1,112円となっております。また、下水道料金では、秩父市で20立米当たり1,575円、秩北衛生組合、皆野町で20立米当たり2,100円、さいたま市で20立米当たり1,260円となっており、それぞれを比較しても小鹿野町民の負担が特に大きいとは考えられないところであります。さらに、法定検査の実施率については、設置後6カ月の水質検査である法第7条検査では、町が92.3%、県が21.1%、全国平均で72.9%となっており、設置から1カ年ごとの水質検査である法第11条検査では、町が9.8%、県が3.3%、全国平均で13.9%となっております。
次に、砂利洗浄業者の現状についてお答えいたします。初めに、再処理プラントについてでありますが、3月議会の答弁の中で、5月から6月に稼働する予定でありますと申し上げましたが、今春砂利業者の発注先の山梨県の鉄工所が倒産したため、6月初めの情報ではプラントは現在債権者に押さえられた状況にあるとのことであります。その後厚木市のメインバンクが倒産したため、振出手形の回収に追われており、厳しい経済状況下、当面の設備投資は控えたいとのお話を伺っているところであります。
また、河川敷地の復元等については、7月の台風通過後に県土木事務所担当者と同行し、砂利洗浄業者への指導を行いましたが、今後は隣接地を借用し、河川境界より内側で事業が行えるよう努めますとのことでございます。
以上、答弁とさせていただきます。
〇議長(小菅高信君) 産業観光課長、茂木茂利君。
〔産業観光課長 茂木茂利君登壇〕
〇産業観光課長(茂木茂利君) 1番、田島昭泉議員さんの、自然も人もすくすく育つ環境づくりのうち、休耕地対策の1点目、どのような休耕地がどれだけあり、それが賃貸可能かを把握しているか、また利用料はどの程度かの質問にお答えいたします。
農業従事者の高齢化及び後継者不足等で休耕地が増加傾向にあるため、当町では平成13年度小鹿野町農業等に関する農家意向調査を全農家を対象に実施いたしました。1,517戸中964戸の農家から回答をいただきました。この調査の集計結果によりますと、遊休農地は田21ヘクタール、畑82ヘクタール、樹園地1.6ヘクタール、桑園12ヘクタール、その他4ヘクタールでありました。また、遊休農地の解消法の質問では、現状のままで置くと答えた農家が全体の45%を占め、農地として貸したいと答えた農家はわずか5%にすぎませんでした。利用料につきましては、市民農園等で1区画100平米当たり3,000円ぐらいと聞いております。
2点目の利用希望者やあっせんにもわかりやすいマップをつくって活用したらどうかにお答えいたします。市民農園整備法に基づき、農業を実践したい消費者に市民農園を提供する新しい農業形態として、遊休農地の解消と活力ある農業の発展に資するため、貸し農園の整備等も含め検討していきたいと考えております。
以上、答弁といたします。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) ご答弁いただきましたので、再質問に移りたいと思います。
一番最初、合併問題なのですが、さきに昨日も合併問題いろいろご質問があり、私の質問とダブっている点もあり、またさらに私もダブった質問をするかもしれませんが、ご答弁をお願いしたいと思います。昨日の町長のご答弁の中で、12万人が一つがいいとはっきり言っていただいて、また相手があることなので、その先は進めるに当たっては大変なことだろうというような内容だったと思いますが、まず町の合併研究会、この中でどのような、この庁舎の中、職員のメンバーで構成されていると思うのですが、研修会を行ったりしているわけでしょうけれども、その中で、例えば事務実施、すり合わせ、そういったようなことを含めて、どのような困難があるか、また難しさがあるのか、そういったようなことをちょっと教えていただければと思うのですが。
〇議長(小菅高信君) まちづくり政策課長、宮下光雄君。
〇まちづくり政策課長(宮下光雄君) 庁舎内では、もう昨年4月から立ち上げて、研究しておりまして、昨年12月、町長の方に中間報告として上げておるということは、いろんな機会をとらえて申し上げておりますけれども、この中で問題となりますのは、一庁舎、小鹿野町だけの中で検討しておりますので、具体的なほかの町村とのすり合わせがやはりできないと、具体的な。そういった意味で、やはり同じテーブルに着いて、持っている情報を出し合って、より将来を見据えたものが検討できるような形にしていきたいということでございます。ですから、庁舎内では、それぞれ町の現状等については検討しておりますけれども、やはり合併となると相手もあることですので、相手の状況等もやりたいと。一緒のテーブルに着いて協議を始めることがまず第一段階だということで行って、去る西秩父研究会もやっとできました。それで、秩父郡のもできました。これから具体的な議論が煮詰まっていくことになろうかと考えております。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) もちろん一つのまちだけで動くものではないので、実際には三町村四役会議というのも発足していただいたというわけなのですが、その中でもう2回会議をされていると。まずは、その三町村四役会議の中での雰囲気というのを、この間全員協議会の中で助役の方からご説明がありました。その中で、大変温度差があるといったようなことでした。その温度差というものをどのようにこれから解決していくのか、そういったようなものをお伺いしたいと思うのですが。
〇議長(小菅高信君) 町長、福島弘文君。
〇町長(福島弘文君) 四役会議は、毎年やっておるものでございます。そういう中で、今年たまたま私たちの小鹿野町が当番でやりました。そのときには、テーマとしては、市町村合併についてのテーマで皆さんと話し合いました。その結果、今までも答弁しているように、やはりある町村によっては全然まだ進んでいない、そういう状況でございまして、本当にこれでいいのかということと、ただいまの町村だけで研究していってもということも、今宮下課長の方から答弁がございました。やはり同じテーブルに着いて、いろいろ研究していくことが今後の当地域、また秩父地域の発展につながるのではないかと、そういうようなことで今回7月2日に四役会議をやりまして、三町村の研究会を立ち上げ、三町村でもう今2回研究会等をやっているということが現状でございます。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) なかなか会議の内容というか、そういったどういう進行状況、会話、そういったものが今のところ私たちの方には見えてこないわけなのですが、例えばもう積極的に、ちょっと資料として町長の方にも配ったのですけれども、これは朝霞、志木、和光市、新座市の方のタイムテーブルです。平成17年3月を想定して、これぐらい詰まった状況、タイムテーブルでないともう進められないだろうと。そこから見ますと、平成14年度の中には、もう市民意識調査、そして都市将来像、そういったものも組み込まれています。恐らくこういったスケジュールでやっていかないと、もうできないのだということだと思います。こういったスケジュールといったようなものは、例えば単独で小鹿野町がつくっているとか、三町村で考えようとか、そういったようなことというのはないのでしょうか。
〇議長(小菅高信君) まちづくり政策課長、宮下光雄君。
〇まちづくり政策課長(宮下光雄君) 今担当の方からちょっと答弁させていただきますけれども、今西秩父三町村の2回開かれたということで、議員さんも承知だと思いますけれども、その中で話し合われていることが、今具体的に申し上げますと、それぞれの財政状況をそれぞれ持ち寄りまして、それで今後10年、15年、合併した後の状況も考えなくてはいけないということで、とりあえず第一段階の数字が出ました。それで、その数値をまだもう一度現状に合わせた形で修正しようという形で、もう一回修正する機会が残っておりますけれども、とりあえず第一段階の数値的なものは出ました。それで、日程等につきましても、今議員さんおっしゃるように、もうある程度先が見えてきているという段階で、やはり全体的な日程でいくと、こういった日程でやらないとどうかという話し合いもしております。そうした中で、そういったようなことも踏まえまして、この点につきましては、先ほどちょっと壇上で答弁させていただきましたけれども、24日に全員協議会が開かれるというふうに聞いておりますので、その席でお時間をいただきまして、その西秩父三町村で話し合われた現在の状況、それについては資料等をお示しいたしまして、説明させていただきたいと思っております。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 9月4日に三町村の財政状況もわかるということで、先ほどもご答弁いただいた中で、厳しい状況だということを言っていただきました。それに対して、現実的に出てきた数字に対して、例えば両神の方ではどのような今言葉が出ているのでしょうか。
〇議長(小菅高信君) まちづくり政策課長、宮下光雄君。
〇まちづくり政策課長(宮下光雄君) 事務レベルの話でございますけれども、私ども事務レベルといたしましては、その出てきた数値を各町村の首長さんにぜひ上げてくださいと。そうしたことで、首長さんが判断する材料は最低でも首長さんに上げていただいて、判断する材料として提供していただきたいということで、助役、担当課長の会議でございましたけれども、そういったことは各町村にお願いしてございます。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 今三町村ということでお話ししているわけなのですけれども、私は合併のあり方、大変これはスケジュールはない中なのですが、何としても、町長もこの地域を先々考えてということで、私はまず歯っ欠け状態で物事が進むことがないように、これは大変なご尽力が要ると思うのですが、何とかその状況を把握して、理解してもらうという形で、一枚岩になりながら、例えば三町村で終わったとしても、また一つになったとしても、まず一枚岩にこの西秩父が一つにならなくてはいけないと、そういうふうに感じているものなのです。私も広報紙で出させていただきましたが、一番私は外から来た人間で、その以前の歴史とか、そういったものは活字で見るしかないのですが、私は住んでみて、雰囲気として非常に西秩父というものはまとまりやすい雰囲気を持っている、私はそういうふうに感じるのですが、実際のところどうなのか、その辺両神さんと一緒に歩むことができれば、その先も進めるのではないかと、そういうふうに感じるものです。
三町村でのそのパターンというのはお伺いしましたので、次に、新聞にも出ていたのですけれども、先日助役さんにも全員協議会で説明いただきました町村研究会、これ秩父市を外した研究会の意図はというようなことで、その点もう少し詳しくお話ししていただければと思うのですが。
〇議長(小菅高信君) 町長、福島弘文君。
〇町長(福島弘文君) この八町村の研究会をつくった経緯というのは、過日も、今までもお話をしているので、ご存じのとおりだと思うのですけれども、私たちも町村長で合併の視察に行きました。そういうような状況の中で、やはり今議員が言われるように、本当に今この地域というのは、なかなか財政的にも大変厳しい地域でございます。そういう中で、各国から県に流れてくることというのは、どこの県でも同じだと思うのです。そういう中で、私たち秩父郡市の、市は行かなかったのですけれども、郡の首長たちが、今のような状況で本当にこれでいいのだろうかということで、急遽臨時の町村会を8月28日に開き、やはりこういうことではいけないということで、八町村でとりあえず研究会をつくっていこうということで、つくったものでございます。そういう中で、第1回目を9月4日に研究会を始めたという経緯でございます。これからそういう中で、どうしてもパターンごとの研究、それから九市町村のシミュレーション等はもうやってありますけれども、そういう中で、どうしても秩父市も三つのパターンの中に入っているわけです。三つになる方式の中にも。ですから、そこは最終的には避けて、いつまでも外しておくということはできないだろうと私個人では思っておりますし、今後もそういうふうに進めていかなければいけないと、秩父市をも交えた話し合いもしていかなければいけないと、そのように考えております。
内容等については、うちの方の三町村でつくっているメンバー的に、助役、それから合併担当の課長、それから総務課長と、そういうような構成でございますから、その第1回目の内容等については、また出席した助役等にも聞いていただければわかると思いますけれども、そういうような経緯でつくらさせていただいたということでございますので、ご理解を賜りたいと思います。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 少なくとも同じテーブルに着けたということで、山口の方ですか、視察に行って、大変な危機感を覚えたというような経過があるようです。現実を目の当たりにすると、なかなか動かなかったものも感じられたのだと思いますが、自分はその数字とか、そういったものでなかなか見えてこないものもあります。ぜひともこの財政危機状況というのは非常によくわかっていますので、数字でなく伝わってくるものがありますので、そういったものをトップレベルの方でよく話し合っていただければと思いますが、先ほども言ったように全体のスケジュール、これは本当迫っているのだということを、これはとにかく九市町村であれ、三町村であれ、タイムテーブルができていないと、最後でどたばたした形ではとてもできない、そういうふうに思いますので、まずタイムテーブルを考えて。この中にも、一番最後には、ちゃんと否決の場合は合併不成立と、ここの段階であきらめるのだということもうたってあります。もうあきらめなければいけない時期というのもやっぱりあるわけなのです。そういったことで、これが進められない限りはできないというようなタイムテーブル、それに追って、本当にせっぱ詰まった状況を乗り越えるならば、こういったタイムテーブルがしっかりできていないと目に見えてこないのではないかと。いつにはどういうことをするといったような、そういったことで積極的に進めていただければと思います。
少し前後しますか、長尾根トンネルは町民の希望なのかということで、これ重点項目にしていただいているということです。合併懇談会の中で、私が出た中で、特例債599億で、これは秩父は一つということだったのですけれども、599億で一体何ができるのだといったような町民のご説明があったときに、秩父市と小鹿野をつなぐトンネル、吉田町と小鹿野をつなぐトンネル、ほかに道路、施設、例えば図書館とかというぐらいの話があったわけなのですが、この599億、これ丸々使えるものなのか、使っても大丈夫なのか、その辺の数字は出ているけれども、このあめというのはどの程度なめられるものなのか、この辺ちょっとまだ見えてこないところがあるのです。そっくりいただけるものなのか、もちろん借金、債ですから、あれなのですが、その辺もう少しご説明していただけますか。
〇議長(小菅高信君) まちづくり政策課長、宮下光雄君。
〇まちづくり政策課長(宮下光雄君) 合併特例債につきましては、先日豊田議員さんの一般質問のときにもお答えいたした関係でございますけれども、一応全体事業費としては、秩父郡市九市町村の場合は599億円が全体事業費として認められますというのは、これは決まっております、法律で。ただ、これを、先ほどちょっと申し上げましたけれども、すべて使うかどうかというのは、またもう一つ考えなければならないという面は当然あると思います。ですから、599億円の中で、これを活用して、本当に必要な施設、例えば今申し上げました長尾根トンネルとか、一本杉のトンネルだとか、そういったような今懸案になっているようなものは当然入ってくるだろうと。これは、合併協議会の中で決めるわけですし、市町村建設計画の中で決めていくわけですけれども、町としてはそういったものは今の段階では当然入ってくるだろうというふうに思っています。
その他、逆にきのうもちょっと豊田議員さんのときに申し述べたのですけれども、今ある、現在ある起債、通常の起債もそれに置きかえてやろうということも考えています。というのは、合併特例債というのは範囲が広いものですから、通常の建設事業費は大体網羅できるということになっております。ですから、今まで例えば小鹿野町で3億とか、そういう通常していたものも合併特例債に入れてしまうと。そうすると、交付税措置がすべて70%あるという形になります。今の通常の起債ですと、交付税措置がないものもあったり、多くても30%ということもございますので、そういった既存の起債、それで対応した部分も合併特例債に入れて、それでより町として効率的な起債の発行に持っていこうということも考えております。ですから、新規事業だけにそれを充てることではなくて、既存のやっていたような事業につきましても合併特例債を充てて、交付税算入に有利なものに充てていこうということでございます。この599億円の具体的な形になると、またくどくなりますけれども、全部をやるということではなくて、合併協議会におきまして各市町村が持ち寄りまして、そういった事業を選定いたします。それで、その結果として599億になるか、それ以下になるか、その辺はまだちょっとはっきりしたことは申し上げられませんけれども、私どもといたしましては、今後町内の研究組織の中で、合併協議会は別といたしまして、町として今後どういったようなものを、合併に向かってなった場合に、合併協議会に対して主張していこうかというようなことも検討していきなさいという町長のあれもございますので、今後そういったものも、具体的なものも含めまして、さらに町内部として検討は進めてまいりたいと思っております。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 大まかにわかりました。本当に欲しいもの、必要なものというのは、どんなことをしてもこれを丸々使いたいぐらいの気持ちになると思うのです。ちなみに本当に欲しいかどうかという調査というのは、名指しで、例えばこの長尾根トンネルは欲しいといったような町民の言葉というのは、それはアンケートなり何なり、これは出ているものなのでしょうか。
〇議長(小菅高信君) まちづくり政策課長、宮下光雄君。
〇まちづくり政策課長(宮下光雄君) この点につきましては、壇上で答弁したとおり、広報でも載せておりますけれども、その他自由意見という形で、アンケートをとったときに自由意見の欄があったと思うのですけれども、その中でも長尾根トンネルを早くやってほしいというものが出ております。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) さらに、それは例えば吉田町、両神にとってもその道が欲しいのだというような、そういったようなことというのはどうでしょうか。
〇議長(小菅高信君) まちづくり政策課長、宮下光雄君。
〇まちづくり政策課長(宮下光雄君) これは、今回は、ご承知のとおり、小鹿野町の懇談会でやっているものですから、これを吉田、両神さんが具体的にこの点についてどう考えているかということは、余り早計なことを言うと、また誤解も生じますので、言えないわけでございますけれども、両神、吉田にとっても決してむだなものではなく、有効なものになるだろうとは私自身としては思っていますけれども、ただ両神、吉田さんがどう思っているかということについては、今後協議会なり、今度の西秩父三町村の研究会等で詰めていくという形になると思います。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) その辺もやっぱり三町村の中で、これは一つの夢でもあります。それができることによって、両神山だって非常に価値が高くなる、観光もしやすくなるとか、そういったようなことで、私の広報でも書いてあるように、鉄道もない、同じ谷の一まとまりの三町村ですから、同じ悩みや苦労があるわけです。望みがあるはずです。そういったものを語っていただいて、できるだけ一つになって、その実現に向けていただくというようなことが必要だと思います。まだ隣ではそんな必要ではないかなとか、そんな悩んだ状況でこれを訴えるわけにはいかないですし、やっぱり一枚岩になったところで非常に大きな動きができると思います。
昨日、高根議員の質問の中で、町長、夢を語ってくださいというようなことで、町長が、言うとばかにされるかもしれないので、言わないでなんていうようなこともあったのですが、私も広報の中で、夢を夢として語るということをやったのです。やはり夢というのは、一人が振りまいて、そしてそれが共感できる人が増えてくる。そうすると、夢というのはいつか実現に向いてくると、私はそういうふうに信じています。ですから、笑われるからどうのではなく、ぜひとも語っていただいて、その夢のもとでみんな一緒に動いていただく、そういう形も不可能だとは言えないと思うのです。
もう一度、私は高根議員さんとはまたちょっと違って、ダイレクトに小鹿野まで延伸してほしいと。例えば秩父地域で、この599億、そういったものがあるならば、1本引いて、そうするともう西秩父地域だけで相当な価値が出てくる、観光的にも、学校に通うのでも、どんな1日に本数が少なくとも、鉄道の駅があるということは相当に違います。そういう意味で、私はそういうふうな希望、夢ですよね。どうせやるなら、そのくらいのことをやらないと、住民だって、ああよかったな、こういうことが夢にあるのならという前向きになると思うのです。でも、余りにもその実現不可能ならばということが頭にひっかかって、発言はなかなかできないのだと思うのです。それはよくわかっているのですが、やっぱり夢は夢として語ることがとても大事だと思います。町長もう一度、町長の夢として、西秩父にとってこうしたいのだ、こうなるようにしたいのだと、そのためにまた一つになるのだといったようなこと、夢をもう一度語っていただければと思うのですが。
〇議長(小菅高信君) 町長、福島弘文君。
〇町長(福島弘文君) 確かに皆さん方がいろいろと申すことというのは、理想でもいろいろいいと思うのです。私が言うということは、きのう高根議員のときにもいろいろ申し上げたのですけれども、責任ある立場でのことというのは、なかなかうかつにも言えない面もあるということでご理解を賜りたいと思っています。過日いろいろな面でお話をした面もありますし、それは私たちだって、夢というのは当然、前々だれもがこっちまで西武鉄道なり、鉄道を引きたいというのはあったと思います。皆さん方もあると思います。しかし、そこが今まで経過的に今の状況で、こっち2万人しかいない、もちろん入ってくる入れ込み客をもっと当てにすればいいではないか、そういう面もあると思うのですけれども、なかなかそこまでも、今の段階で、こういう状況の中で大変であるということになると、余り大きな実現不可能のようなことも私の方からは言えない面も多々あるということで、当然私もそれは夢としては、そういう夢はありますけれども、そういうふうなことが言えない面もあるということでご理解を賜りたいと思います。
当然ですけれども、この秩父地域が最終的にこれから、秩父全体が12万ですけれども、変わるときというのは、やはり私はこれは140号のバイパスが、大滝までばしっと一本の背骨が通ること。まずそれが一つあると思うのです。これは大きな希望だし、実現は可能だと思っていますけれども、それと同時に、やはり私は東京方面というのは、どうしても仕事とかそういう面が多いということがありまして、東京へ近くなるということ、時間的にですけれども、今80キロ圏内ですけれども、これはやはりどうしても秩父地域が変われるときというのは、秩父から1時間ぐらいで池袋まで行けるという、そういうような状況になれば、やはり秩父地域というのはまた変わってくるのではないかと。やはりそれが大きな要因でもあるし、私たちの本当は夢であると自分では、自分なりの考えはそういうふうに、今までもこの中の議員さんとも話したこともありますし、いろいろの方ともそういうことは話しています。ただ、なかなか今実現不可能なので、ではこういうふうにやりましょうというようなことが言えないということもありますので、その点はぜひご理解賜りたいと思います。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) きのう西武鉄道の複線化というようなことで夢を語っていただいたわけですけれども、そうすると秩父駅へ私たちが速く行けるためには、また長尾根トンネルが必要になると、そういったような順番になると思うのですけれども、町長の構想で言えば。そういった夢というものを、秩父が一つになったときに、例えば一つの中でそういったものを考えていただければ、非常にお金だって有効だと思いますし、小さな施設をぱらぱらつくるより、そういった秩父地域の住民が、あらゆる人が、ああよくなったというような、そういった目に見えるもの、そういった形で進めていただければと思います。
あと一点、長尾根トンネルは町民の夢なのかというようなことではあったのですが、これは広さを縮小化する、道によって小さく縮めるというようなトンネル効果もあると思うのですが、私の心配は広さだと思うのです。余りにも秩父が一つになったときのその広さ、それをどのように克服していくか。夢でも策でも結構です。その一点、町長にお聞かせしていただければと思います。
〇議長(小菅高信君) 町長、福島弘文君。
〇町長(福島弘文君) 秩父郡市が一つになるということになると、相当の広い面積を持つことになります。そういう中で、やはり今のこの車社会のときの一つになっての900平方キロ以上ですか、そういうふうな大きな面積を持つというような、仮に一つの地域になった場合、それと46年前の、うちの方が100平方キロですけれども、これが一緒になったとき、その交通事情等の交通手段等を考えてみると、私はそんなに、46年前と今とを考えると、そういうふうな点では不便さというのはないだろうと思っています。と同時に、きのうも高根議員の合併の質問等で、やはり役場は残していくのだと。しかし、最終的にそういうものも必要なくなれば、いつまでも残さなくてもいいのではないかというような声もありましたけれども、やはり出張所として残していくのだという、そういうようなことを考えれば、そんなに私は不便だとか、そういうふうなことはないだろうと。しかし、いろんな役をやっている方、いろんなことをやっていただく方は、やはり1カ所に集まるという、そういうことはあると思います。そのためにも各地域でも、いろいろ各町村でも考えている道路の問題等をもっともっとやっていかないと、まだ秩父地域というのは、きのうのどなたかの質問にもありましたけれども、700万県民になっても、やはり県南だけに目が向いているような状況ではしようがないということを言っていましたけれども、そのとおりで、やはりこの秩父地域というのは、道路というのはおくれていると思います。やはりこっちから流出ばかりを恐れるのではなくて、入ってくる人をももっともっと考えるという、そういうふうなことをしていくことが私は必要だし、それがやはり地域の広さを今度は広くなく感じさせる一つの要因でもあると、そのように思っております。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 今道だけのことになってしまったのですけれども、道で言えば、私はまた今バイパスをつくっていただいていますが、あれが関越と本当だったら直結して、下に、一般道路等におりずに、そのまま来るというようなことまでの構想があってもいいのではないかと思うのですけれども、時間が進みますので、この次の財政危機に対しての合併以外の対策はということで、まちづくり課長からもありましたが、毎年もう2億円から減らされているものを対応する手だてはないのだといったようなことで対応できない。かといって、サービスを落としたり、町民の方の税を上げるような、そういうこともできないと。だからというようなこともありました。でも、それだけで逃げていては私はいけないと思うのです。懇談会の中にもありました。みずから執行部、行政の方も身を細めなければいけない。それは単なる人減らしとか、そういうのではなくて、給与や手当、そういったようなものの、人事院勧告でも初めてマイナスの大きなあれもあったようですが、そういった気構え、国民全体が財政、家計の状況も全部縮小している中で、みずから切っていこうという、そういう気構えというのですか、そんなので2億円から何からカバーできないと言われてしまえばおしまい。だけど、そうではなくて、ともにやっていくということが必要だと思うのです。みずからを切りながら、それでも大変だねと言いながらやっていく。どうですか、その辺、全くみずからを切るというような言葉が聞こえてこなかったのですが、町民からは大変そういった点が聞こえてきます。その辺はいかがでしょうか。
〇議長(小菅高信君) まちづくり政策課長、宮下光雄君。
〇まちづくり政策課長(宮下光雄君) 今ご質問の件でございますけれども、当然合併する前に、もう今、先ほども申し上げようにこういう状況に陥っておりますので、みずから努力するのは当然でございます。もう来年度予算で、先日来申し上げておりますけれども、予算編成に当たりましては、事務事業の見直し、当然これは市もしなければ、どちらにしても返す予算が組めない状況となっております。ですから、給与の問題については、人事院勧告等の関連もありますので、それに基づきまして実施していくと。これはちょっと私の担当外ですけれども、わかりませんけれども、そういったような形も踏まえて、そのほかに町全体の予算の中の事務事業の、もう一回洗い直しをせざるを得ないということを考えております。そうしないと、現実問題として、もう予算が、努力するしないではなくて、当然そういうことをしないと、もう予算が組めないという状況になっておりますので、そういった議員さんご指摘のことは、当然その中で行われていくということになろうかと思います。
ちなみに、今ちょっと話がずれるかもわかりませんけれども、この状況を、例えば小鹿野町のそういう、きのう豊田議員さんの質問にお答えしたのですけれども、実質的な単年度収支で、もう今年度赤字ですということで、来年度予算は相当なことでなければ組めないということを申し上げました。それで、西秩父の状況を見てみましても、既に13年度において、ほかの2町においては赤字になっております。ですから、小鹿野はこれで14年度で赤字になれば、3町村全部赤字団体になってしまうという、それだけ厳しい状況になっておりますので、もう努力するのは当然のことでございます。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 非常に小さなことでもあるかもしれませんが、大きなことかもしれません。以前強矢議員が小鹿野地区の寒冷地手当といったようなものも一言ちょっと言ったときがあったと思います。そういった小鹿野町、もしくは秩父に生まれて、同じ寒さを味わっている人間が寒冷地手当までもらわなければいけないのかと。もし愛着があれば、もしくは情熱があれば、この小鹿野に住んでいる人間だったらば、この地域に住んでいる人間ならば、そのぐらいはみんないいよと、そのぐらいのところまでいくと思うのです。そのくらい厳しい状況ではないかと。しっかり、もう厳しい状況なので洗い直すというような、そういう話もありました。町長、その辺の気構えというのですか、みずからを切っていくというような、そういった気構えを一言お聞かせください。
〇議長(小菅高信君) 町長、福島弘文君。
〇町長(福島弘文君) 当然職員なり私たちの方もそういうふうな考えも持っていかなければいけないし、住民の方にも補助金、いろいろな面で考えていただくと。やはり自分たちでもやっていけることはやっていくのだという、そういう気構えを持っていただかないと、なかなか町だけでそうやっても、やはりこれもやってくれ、これもやってくれ、そういうことばかりだとなかなかできないと。今町民からのニーズ、要求というのは相当あります。やはりそれを全部なかなかこなすわけにはいかないというのが現状でございます。ですから、今後そういうふうなことも含めて、来年度予算に向かっては検討するようにということで、私は私なりにちょっと財政の方には言ってありますけれども、やはりこれからの、安易に補助金等もなかなか出せない面も出てくるかと、そのように思っております。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 補助金等の話もありましたけれども、もちろんそういう方もそうでしょうし、全体を細くしていかなくてはいけないというようなことがあると思います。大変言いづらいことで、全く申しわけないのですが、ともにこの厳しさを味わう、じかに味わうと、そういったようなことが必要なのだというふうに思うのです。
それでは、この合併と非常に、合併するならこんなことはいいのではないかと言われるようなことではあるのですが、西秩父でのこの広域行政です。これは、もう既に消防衛生組合、ごみ処理、そういったようなことで既にされています。合併すればスケールメリット効果で、いろんな人材とかも共有できるとか、いろんなことがあると思います。私は、本当だったらもう既にこういった広域での合併、広域的な行政、そういったものをどんどん進めていけば、もう既に合併しているようなものだというふうに私はなったのではないかと思うのです。先ほどの中で、例えばきのうもありましたIT関係でも非常に人材が必要だが、一つの町々でそんな秀逸した人材を抱えるわけにはいかないと、そういうようなことやら、そういうのを含めて、この秩父地域、西秩父でもいいですが、秩父は一つでもいい、人材の共有、技術者の共有、そういったようなものとか、あらゆることがあると思うのですが、そういった検討というのは、今のごみ処理、消防、西秩父で言えば衛生組合、そういったものどまりなのでしょうか。何かそういう検討されたことというのはないでしょうか。
〇議長(小菅高信君) まちづくり政策課長、宮下光雄君。
〇まちづくり政策課長(宮下光雄君) ただいまちょうどITの関係もちょっとお触れになりましたので、その辺のところで、こういった住基ネットとか、ITの関連で、正直申し上げまして非常に専門化が進んでおります。そうしたことで、やはり専門職が必要だということになるわけでございますけれども、そういったことにつきまして、秩父地域である程度知識を共有したいということは当然出てまいります。我々もそう思っております。それで、今まで事務研というのがよくあったわけですけれども、そういったものを利用して、実際にいろんな各町村が情報を持ち合いまして検討していこうと、せめて。そういうことには最近やっとこぎつけました。ですから、最低本当は各市町村で、そういったある程度の高い知識を持った職員を張りつけられればいいのですけれども、やはり今の状況ですと、とてもそこまでは人件費の問題等ございまして、職員を減らす方にはどうしても顔が向きますけれども、増やそうというのはどうしてもご理解が得られないものですから、せめてそういった共通の認識を持てば、いろいろな問題が出ても、そういういろんな知識を教えてもらったり教えたり、そういったことができるだろうといった形で、そういったような形のものは、とりあえずできるところからは進めようと考えております。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 合併と同時にそういった事務を進めるというのは大変なことだと思うのですが、これは合併したらまたなおさらすんなりいくことですので、これは非常に研究してもらって、どういうものが共有できるのか、必要なのかの種になると思うのです、今から協議しておくということは。そういったことはとても大事だと思いますので、ぜひ事務研というのですか、その中でも結構ですが、どういったものが共有できるだろうか、どんどん進めていただければと思います。
次に、プール、温泉施設など、非常に多くの自治体で一つずつ温泉施設所有することになりまして、その経営もそれぞれが大変だと思いますが、今のレベルで言えば、もう町民値段だとか、外部から来た人はそれより幾らか高いとか、そんなことを言わずに、もう秩父地域足並みそろえて、同じ自治体の中の料金というようなことを、もうそういう形で進めてもらって、どこへでも行きやすくしてやって、そういったところでの平等感というのですか、そういったことも必要だと思いますので、これも含めてこういった広域で考えていただければとても、人間はもうそれで交流し出すと思うのです。ああもう格差がないのだなと。そういうこともすごい大事だと思います。そういったようなことで、難しいなんていう話がありましたが、合併協議会の中でもそういうような話も出るだろうというようなことですが、ぜひそういったようなことも、これは合併できてしまえば何ということはないのですけれども、でもしっかり頭に入れておいてもらって、どういうふうになるかわからないですから、その辺を頭に入れておいてもらえればと思います。
町立病院にいきます。これも以前から町長からご答弁いただきましたが、両神さんの方にも、吉田町の方にも、以前からそういったようなアクションを起こしているけれども、はっきり言って反応がないのか、無関心なのか、それはわからないのですが、現状をお伺いしますが、小鹿野町の人が利用するのと、両神、吉田町の人が病院を利用するのとでは何か格差があるでしょうか。
〇議長(小菅高信君) 病院事務長、栗原精一君。
〇病院事務長(栗原精一君) お答えいたします。
特に格差はございません。医療法上に基づいて医療をサービス、提供しているということでございます。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) こういうものですから、どんなことがあろうとも、町でやったら、その町で格差なくやっているのは当たり前だと思います。ですが、負担というものはこの町に十分のしかかってくるものだと思います。この状況というのをやっぱり知ってもらう必要もあると思います。例えば吉田町や両神村から、この病院の視察とか、状況を聞くというような、そういうようなことというのはあったのでしょうか。
〇議長(小菅高信君) 病院事務長、栗原精一君。
〇病院事務長(栗原精一君) お答えいたします。
特にそういったことはしてございません。
それと、先ほどの格差の関係ですけれども、個室を利用する場合には、当然町民、町民外というふうな形のものは出てきております。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 隣の町や村からは、何の興味もないのかなというふうにも思いますし、逆に情報も与えなければいけないのではないかというふうに思います。そういう状況を知ってもらって、まず病院だけでも三町村で一つになってもらってというような歩み方があると思うのです。ぜひやってもらいたいと思います。今個室は格差があると、そういうふうなことがありました。そういうのもなくしたいのだと、一緒にやっていただければ、そういう格差もないといったような行き方もあると思いますし、ぜひとも私はまずお隣の村ととにかく肩組んでやっていけると、そういうような状況になっていってもらいたい願いでありますので、そうしてもらいたいと思います。合併できれば問題がないというような、そういった考えもありますが、昨日の町長の考えでも、まず核である病院としては、包括したこのシステムの中でこれを維持できるように、これだけは守っていきたいのだという昨日の町長のご答弁がありましたので、そのようになるためにも、まず病院側の状況把握というのを隣の町村にもしていただきたいと、そういうふうに思います。
次にいきます。合併浄化槽ですが、私のうちでこんな電気料をはかる簡単なこういうコンセントを挟んで相手側に差し込むと、何時間で何ワットを使って、幾らだというような、誤差が10%程度だというのですけれども、10%が大きいか少ないかわからないのですが、これで調べてみました。調べたのは何でかというか、ブロアーなのですけれども、合併浄化槽に使うブロアー、あれが結構電気食いだというふうに私も前から思っていました。簡単な話、金魚鉢、水槽で泡をぶくぶくやりますね。あれをやったがために、1カ月たしか1,000円ぐらい高くなってしまったというふうな覚えがあるのです。だから、もうそんなのはよそうということで、メダカぐらいしか飼わなくなってしまったのですけれどもね。結構そういうブロアーというのは電気食いだと。性能のいいものがあるのなら、ぜひそういうものを勧めてほしいのですが、ちなみに私のうちのところ、データをちょっと出したものがありますので、担当のところに届いていますので、見ていただければと思いますが、私のところで電気代、これがこのメーターが、10%の誤差があるとしても、4,000円ぐらいかかるのです。それで、ワット数から計算すると千二、三百円で済むはずなのです。性能が本当に保証されているものかどうか、そのワット数の表示が合っているのかどうか、その辺も調査しないとわからないのですが、疑問に思っているところなのですが、このメーターで調べると、4,000円絡まりになっているのです。そんなことで、トータルした表が、一番下に比較表があるのですが、これを見ていただきますと、小鹿野町で、先ほど格差がないというような話があったのですが、これは私の計算が間違っていなければですが、どこも2カ月ごとで徴収しているところが多いので、そういう2カ月で調べてみました。私のうちで51立方の水道を使った場合5,900円、これは川越だと3,125円、朝霞だと5,130円、東京23区で小鹿野町を上回る6,683円、そういった数字が出ています。ですから、埼玉県内では小鹿野町は高くなってしまっているのですが、水道料だけでもそういうふうになっています。下水道料金ということで、例えば朝霞では同じ水道料から計算されますので、それで計算しますと2,760円、さいたま市で3,240円で、私のうちの浄化槽維持管理、これは保守点検や定期検査やくみ取り、これはくみ取りも2年に1回ほどやりますが、それを1年に換算し、また電気代は含めずにしたもので4,916円、これだけで断トツに朝霞で2,700円、さいたまで3,200円というものの数字を超えて、私のうちでは4,916円と、単純計算ですが、出てしまう。電気代を含めますと、ワット数の表示で正式に計算すると7,232円、電気代を含めて。ということは、大変に浄化槽はお金がかかるのだということなのです、維持管理に。これはもう一度洗い直しながら計算しないといけないと思うのですが、私のうちでは非常にこういうデータが出てびっくりしていますが、少なくとも私の訴えたいのはただ1点、きれいな水を下に届けたい、そういう気持ちなのです。その願いを県民が、皆さんが感じてほしい。そういうためにも浄化槽設置、また維持に関しても県内で、同じレベルでできるような、そういったシステムが必要なのではないかと。ここで私が訴えるようなあれではないのですが、町長、そういったようなことで県の方にお願いするとか、実情をもう少し調べなければいけないですが、浄化槽が安く済むのならいいのです。水を守っているこういう地域で、浄化槽の維持経費、そういったものを安くするのならいいのですが、現状はどうもクエスチョンマークがついている。都市部の入り込んだところの方が、水道料だって、下水だって、短い距離も何軒もつるばっていますから、安く済むのは当たり前、そういうふうな状況だと思います。そういったことを多く理解してもらって、浄化槽にかからないように、浄化槽維持管理に平等、もしくは水のもとだということで、もっと大きな配慮が必要ではないかと、そういうふうに感じるわけですが、町長その辺いかがでしょうか。
〇議長(小菅高信君) 町長、福島弘文君。
〇町長(福島弘文君) 議員がいろいろと調査した結果のことでございまして、私も今日初めてお聞きしました。これは、また担当の方でよく精査して、今後の対応を検討してもらいたいと思います。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) これは、私もまた随時調査しながらご報告したいと思いますので、そういった結果、また一般家庭の都市部のデータなんかも得られれば、はっきり差は出てくるのではないかと思いますので、このぐらいにしておきます。
次に、順番でいきます。休耕地対策ということで、私は利用希望者が、休耕地の利用のあっせんにも、また利用者にもわかりやすいマップをつくってはどうかということで提案しているわけなのですが、これはある農業委員さんの方からも、農業委員会をやっていても、どこがあいているか、目でわからないと。この地番とかなんとかで、地番ばかり見ていると、数字ばかりで、一体どこがどういう散らばり方であいているのか、そういったものがわからないと。そうすると、どれだけまとまっているのかというのも目でわからないと。そういったことから、視覚的にわかる、そういう意味でマップというふうに言っているのですが、そういったようなことで提供でもらえば、例えばクアパレスにその地図があって、ここは借りれますとあれば、都市部の人も、では借りてみようかというような、そういう動きにもなると思うのです。そういうのをしまっておかないで、もっと提示するような形で、休耕地をアピールしていくというようなことも必要だと思うのですが、いかがでしょうか。
〇議長(小菅高信君) 産業観光課長、茂木茂利君。
〇産業観光課長(茂木茂利君) お答えいたします。
先ほど壇上での答弁をいたしましたけれども、農地として貸してよいという方は5%ぐらいでございます。また、農地等につきましても、個人の財産でございますので、勝手に地図に落として、ここが休耕地だから貸しますというようなことはできませんので、貸してもいいというような登録をしていただいた中で、マップ等に落とすということはできると思いますけれども、現在その点につきましては、また考えていきたいと思います。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 大変いいあれだと思うのです。登録していただくと。だから、積極的に、たった5%しか貸せませんというのではなく、メリット、もしかしたら私も家を借りることで大変苦労しましたから、昔の農地解放の、貸すと取られてしまうのだという、そういうようなイメージがあったりすると思います。農地なら非常に貸しやすいと思いますので、その辺を一生懸命努力していただいて、登録という形でも結構です。とてもいいと思います。積極的にしていただいて、目で見える形にしていただければ、市民農園にでも、個人で借りたいという場合でも、ちょっと大きな事業をやりたいという人でも、これだけの地べたをお借りしようという、非常にわかりやすいと思いますので、ぜひとも一生懸命研究、検討していただきたいと思います。
次は、砂利洗浄業者の状況についてお伺いします。先ほど非常にプラントは押さえられた状態、メインバンクがつぶれたと、非常に大変な状況なのだということがご説明あったのですが、会社がつぶれたとき、残された廃棄物の山はどうなるのでしょうか。
〇議長(小菅高信君) 生活環境課長、森允武君。
〇生活環境課長(森 允武君) 放置が一番心配だと、こういうふうに思います。放置されることになると思います。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 放置して、同時に地権者の所有になってしまうのでしょうか。それ、どうですか。
〇議長(小菅高信君) 生活環境課長、森允武君。
〇生活環境課長(森 允武君) 一部私有地、それから会社のもの、民有地には変わりはありませんけれども、会社所有の土地と一部民有地があるというふうに理解しております。また、一部は河川に多少かかっている部分があるのだろうと思っております。それらについて、それぞれの所有者の責任ということになろうかと思います。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) つぶれてもらっても大変困るものですし、また現状のままで、あの状態であるということも非常に困った状態です。私の今資料として、また担当のところにお配りはしてあるのですが、古くは1998年8月の写真、このとき、これは大変小鹿野町町内で大被害をもたらした台風のときの雨ですが、1番は2002年、ついこの間の7月16日、3番は7月29日、川によって大変な敷地が削られました。この削られた場所に先般敷地境界を定めた境界があったと思うのですが、それはいかがでしょうか。
〇議長(小菅高信君) 生活環境課長、森允武君。
〇生活環境課長(森 允武君) 河川境界に復元測量をしましたのは、昨年度の末だと思いますけれども、3月の下旬だと思います。その確認といいますか、そういったものは県の方の事業になっておりますので、一つ一つは確認しておりません。ただ、この写真で見る限り、一番下の左の埋め立てた部分というのが、恐らくこれは河川敷だというふうに理解いたします。ただ、ここには砂利洗浄業者の砂利といいますか、製品が堆積する堆積場になっておったというふうに聞いております。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 近所の人から、ついおとといですけれども、電話があって、もう赤平川にユンボで泥を投棄しているのと同じだと。これは埋めては川で流し、埋めては川で流し、これを連綿としているわけです。それで、今回幾らか声をかけていただいて、その敷地も8月5日には復元してしまって、また復元しています。そして8月末の右下の写真では、また流されています。今年のことです。今年の8月です。そのように、今年だけでも、この夏だけでも2回もこれだけの大量の土砂です。心配なのは、その土砂がどういうものかということもあるし、こんなことをされたのでは、全くこの下の河川の状況というのが目詰まりした状態、濁った状態、延々と続くわけです。この復旧に関して、どういうご指示を県でもしているのかどうか、復旧させるのか、それとも二度と流れないような護岸にするのか、そういったようなことをお聞かせ願えればと思うのですが。
〇議長(小菅高信君) 生活環境課長、森允武君。
〇生活環境課長(森 允武君) この台風後、先ほども壇上で申し上げましたが、県土木事務所とともに、この現場へ私も2回ほどお邪魔しております。そういう中では、これは県のご指導という、県の仕事になるわけでございますが、先ほど言いましたように、できるだけこの河川敷を使って、もう30数年来使ってまいりました河川敷をできるだけ使わないような指導を県ではやっておりますし、この堆積物の流出につきましても、ここに復元をしていいということは県では言っていないわけでございますけれども、ここを取られますと、ここに堆積しました民間の事業の方が搬出ができないというような事情もあるようでございまして、県の指導がなかなか思うようにいかないというのが現状だと思っております。この上流部分については、なおここについては復元作業をするとかしないとかという話は起こっておりませんが、この上流の堆積物につきましては、冠水期になりましたら復元工事を始めたいというようなお話は聞いております。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 近所の方が、やっぱり電話された方がいたらしいのです。私は、初めてお電話いただいた方なのですが、通報したと。泥を河川に投棄している。まさに投棄の状態だということで電話したと。それで、土木事務所の方がいらしたと。そこの方に言ったのには、敷地を回復しているのだというだけのことだったと。それで、それは結果的にまた流されたわけなのですが、そのときのそういったやりとりというのを何十年もしているということを頭に入れていただいて、目に見える、住民の目の見える形で、しっかりとどこでストップするのか、守られるのか、そういったものが見えてこないと、私ここの事業者とも議会で行きお話ししまして、幾らか前向きな方だというふうには思っておりますが、詭弁でころころ変えられてもらったのでも困るし、そういったことが私の方にも届いています。あれは、こう言えばああだよというようなことで届いています。信用したくても、やっぱりこんなことを現実に、あの後で、議会で視察した後でこういった敷地の、埋めては流し、埋めては流しということが行われているということは、なかなか信用しがたくなってくるわけです。ぜひともこれからも強力な指導をしていっていただきたいと思います。これは、私もずっと見ていきますので、よろしくお願いします。
最後に、IT推進についてお伺いしたいと思います。文化センターへの、文化センターというふうに限って言ったわけですが、あそこは広場、一般住民の方が図書館なり、いろんな活動をするということで、集う場所です。そういう中で、1台でもインターネットができるような環境があれば、自由にできる環境があれば、大変この地区の人たちにとって一つの垣根がなくなる。若い者にとっては特に、またお子さんたちにとっても、将来どうしても必要な道具なのだと。その一歩として、非常に貢献できるのではないかというふうに感じます。検討しているということですが、ぜひともやっていただきたいと思いますが、ただ1点心配なのが、いたずらされたり、そういったような点ですが、その辺何かクリアしながらできるような考えとか、検討する中で考えていくのでしょうが、少し前向きなお言葉が聞ければと思うのですが、どうでしょうか。
〇議長(小菅高信君) まちづくり政策課長、宮下光雄君。
〇まちづくり政策課長(宮下光雄君) 今壇上の答弁でもお答えいたしましたが、文化センターに1台、あそこのロビーのところにあると思うのですけれども、それをちょっと私どもも見に行きまして、それがもし利用、あれは県の方の生涯学習の関係で交付されたものですので、いろいろ使用限定等もこれからクリアしていかなければいけないのですけれども、使用できた場合に、今議員さんのおっしゃったようなことが当然出てくる。そうした場合に、ちょっと我々は話していたのですけれども、例えばあそこにタイマー、私はちょっと専門家ではありませんので、一応日常的な用語であれですけれども、タイマー的なものを設定して、ある時間帯に来れば自動的に切れるような形のものを設定しなくてはなということを担当ともちょっと話しております。ただ単に開放するだけでは、それが非常に野放しで、ずっとそのままになってしまうというのも困るので、その辺のところも一応担当とは考えております。今後さらに使えるものかどうか、費用的なものも当然出てまいりますので、ただ、あるものが利用できれば一番いいかなという形で、また検討を進めてまいりたいと思います。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 申しわけないことに、私はあそこを、あのパソコンをちょっと使ったことがなくて、どういう部分まで見られるのかなという、その制限というか、県の出している情報だけしか見られないのか、もしくはヤフーが始まって、民間のあらゆるホームページが見られるのか、その辺の制限というのはどうなのでしょうか。
〇議長(小菅高信君) 社会教育課長、原嶋徳明君。
〇社会教育課長(原嶋徳明君) あれは、先ほど担当課長の方から、まちづくり政策課長からご回答申し上げたわけでございますけれども、現在につきましては、各町村でインターネットに入ってございまして、稼働は全くしていない状況でございます。そして、あれを今後使うというものにつきましては、また県当局とも調整しながらというふうに考えてございます。そしてまた、こちらからも入力することもできないという状況でございます。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) ちなみに、先日矢尾ベストに行って、あそこではADSL体験インターネットができるコーナーがあります。2台設置されているのですが、見ましたら、要するにインターネットを見るためのソフト、それが他人には決して加工できない、要するに設定を変えられない内容のソフトというのがあるのです。それで、私もインターネットで調べましたら、それが無償でダウンロードできると。それを利用してパスワードを打ち込めば、勝手な設定でなるとか、お気に入りに入れるとか、いろんなそういった変なことをされないで済むというようなものもあるそうです。ですから、むしろ新しいパソコンもあるでしょうから、そういったものでいい形でやっていただければと思います。ぜひとも検討していただきたいと思います。そういったいたずらとか何かには、策はあるというふうに把握していますので。
含めて、ちょっと話の中で出たのですが、倉尾中学校の校舎、いまだにあいているわけなのですが、あいたところの下にもパソコンを体験できるように設置したままであれば、距離はありますが、何か活用はできるのではないか、そういうふうに思うのです。それはなぜかというと、今回IT講習会、また今月末から来月上旬で始まります。そういう中で、夜は全部授業で埋まっているわけですが、昼間は全くあきっ放し。全体が終われば撤去してしまうと。撤去というか、設定を外してしまうと。そういうような状況では大変もったいない。そのたびに人を呼んで設定させて、費用もかかることですし、常時に置いてあれば、小さなグループでも活用ができると。たまたま私が身障者の皆様とやっているパソコンボランティアというのですか、そちらの方に加入していまして、今度それを使わせていただいて、提供できればと、サポートできればということで考えているのですが、まず文化センターの2階はバリアフリーでない、車いすの方はどうやって乗っけようかなと。さきの私の一般質問の中でも、皆さんで担い上げるのだということでご答弁いただいたので、これはもう担い上げてもらわなければいけないのですが、ただ担い上げてもらう方にも、非常に気持ちの難しさがあるわけです。そういったことから含めて、やりやすい場所にいつでも設定してある、いつでもと言わずとも設定してある場所があれば非常に使いやすいということで、倉尾中学校の利用にもなるのではないかと思うのです。ITの拠点にしてもいいのではないかと。常時あれば、あらゆる講習会が随時できると。講習者も一般の方から求めるというようなことで、費用のかからないIT講習会、そういったことを考えてもらえればと思うのですが、それはそれだけにしておきます。
最後に有線。昨日のご答弁、また今日のご答弁で、防災無線が庁舎を放送局として平成16年に着手し、16、17年実施されるというような内容でした。今まで有線というのは、利用者が600円という使用料をお支払いして災害情報を聞いていました。いろんな情報を聞いていました。町の情報も聞いていました。町民みずから600円をお支払いしながら聞けていたという状況です。ここに、この防災無線が実施されますと、きのうもおっしゃっていたのですけれども、防災無線だけでなく、警察の情報やら、町の情報やらも流せるのだというような話でした。そうすると、有線というもの自身が、今まで使用者が維持していた内容があったからこそ維持できていたと、そういったものが、そういった情報がなくなることによって非常危惧されるものがあると思うのですが、その辺はいかがでしょうか。
〇議長(小菅高信君) 生活環境課長、森允武君。
〇生活環境課長(森 允武君) ご質問にお答えいたします。
有線自体につきましては、今までも皆さんご案内のとおり、各家庭で個別にお聞きなっていたと。今整備を予定しております防災無線につきましては、あくまでも屋外型という形で、各地域、行政区であるとか、例えば私が今住んでいる原町地区であるとか、そういったところにある屋外型の限られた範囲の音声を聞くことができる。最近ですと、やはりいろいろ心配されることは、非常に新しい家屋でありますと、なかなか中にいると遮断されて、外の音が聞こえにくくなっているというようなお話も聞いております。また、山間地といったら大変語弊がありますけれども、そういったところへ入っていきますと、唯一やはり有線が今までの情報を得るための方法であったということもございます。町でも行政放送のほかに、お悔やみの放送だとか、いろんな放送も農協の方を利用してやったきたわけでございます。そういった意味からしましても、単に防災面の利用だけでなくて、今ある有線放送、これは農協ともよく相談しなくてはならないわけでございますけれども、今流れております防災、例えば消防関係の情報が流れておりますが、というようなものを、今は文書を通して流しておりますけれども、これを本庁、いわゆる役場庁舎の指令室を通して流すと。したがって、今計画しております防災無線には、個別受信機を持たない放送であるということからすると、おわかりのとおり有線が個別放送の役割を持っていただけるのではないかと、このようにお考えをいただきたいと思います。
〇議長(小菅高信君) 田島議員に申し上げますが、残り時間5分ですので、時間に注意して質問を続けてください。
1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) ということで、それぞれの価値がまだあるのではないかというようなことだと思うのですが、ちなみにさんざんこの議会の中でも防災無線論議されていますので、あえてあれなのですが、例えば学校でも朝の花火を控えるとか、土曜、日曜、朝7時ですか、8時ですか、時報のサイレンもうるさいとか、非常にああいったサイレンというのは嫌でも聞かされてしまう部分がある。そういった苦情というのがあると思うのですが、これはもう既に進んでいることでしょうが、町民の同意というのは、これはとれるのでしょうか、この音に関して。
〇議長(小菅高信君) 生活環境課長、森允武君。
〇生活環境課長(森 允武君) 本町においてそういった調査といいますか、したことはございませんので、詳細はちょっとわかりませんが、聞くところによりますと、秩父市等においては、夜の8時以降の放送は自粛するということようなことで、放送帯をきちっと決めて、朝は何時、昼は何時、今の有線もそのように考えますけれども、そういったことで定時放送を中心にやっていくということで皆さんクリアしているようでございます。いろいろ町の方に苦情として、朝の例えば6時のチャイムがうるさいとか、そういうお話は確かに最近来てございます。
以上でございます。
〇議長(小菅高信君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 時間が押し迫ったので、最後にこの有線を利用するとどういうことがというので、一番最後にストリーミング放送と書いてありますが、これはインターネットを利用した放送局ということなのです。そうしますと、それがありますとあらゆる放送が何チャンネルも使える。町の情報があらゆるところで放送できるのだということなのです。議会放送、そういったものが、好む好まれるいろいろありますが、議会放送もできれば、町内情報も流せる、そういったようなことで幅広く活用できる。また、350メートル範囲で音が出るような無線の設備なのでしょうけれども、その端末では確実に聞こえる内容、屋内で確実に聞ける内容が設置できると。非常に有効な設備が、ほんのちょっとのプラスアルファでできるわけなのですが、ぜひともそれが実現すれば、今まで請願で、さきの総務委員会の方で請願が通ったようですが、今議会でこれから諮られるわけですが、その決定前にどうのこうのということは言えないのですが、例えば泉田工業地域では、まだADSL可能か不可能か、まだちょっとわからない。奈倉にも、例えば大きな画像の図面とか、そういったものを送る業者が多々あります。そういった方が、小鹿野ではそれをダウンロードするのに1時間もかかってしまう。送り手の方はわずか二、三分で送るのに、こっちでは1時間も待っていなければいけない、仕事にならないと、そういったことが多少なりとも起こっているはずなのです。そういう声を聞いているのですが。そういう意味で、全町村にそういったものが穴埋めできればすばらしいことになりますので、ぜひともその辺頭に入れておいていただきながらやっていただきたいと思います。
今日は夢を大きく持って小鹿野町を進めていっていただきたい。恥ずかしいとかなんとかでなく、大きな夢を持って、夢を掲げていってもらいたいと、そういうふうに私は思います。また、立場上いろいろあるとは思うのですが、その夢についていこうというふうな、危機感でなく夢についていこうと、そういった方向で進んでいければというふうに思いますので、合併に関しても、病院の扱いにしましても、小鹿野の病院はいい環境ですから、秩父の人も、電車に乗って小鹿野の町立病院に行こうというぐらい、そのときはもう小鹿野の町立ではないのかもしれないですけれども、小鹿野の病院に行こうではないかと、電車に乗っていこうというぐらいのことになれば、これはすばらしいことで、これは夢でもいいのです。でも、一歩でもそれに近づく形というのは何か検討できるはずです。そういったことで、夢を持っていただければと思います。
以上で私の一般質問を終えたいと思います。
〇議長(小菅高信君) 休憩いたします。
(午前11時04分)