議長に許しをいただきましたので、壇上からの一般質問を始めます。
初当選以来、今回が12回目の質問ですが、議会の中でのやりとりは町の発展としてのまちづくりの礎になるものと信じ、また美しい環境を守り住む人の健康を守る布石になるとの思いから、議論もやや熱くなったこともありました。1期目最後の質問として有意義な答弁を期待するものです。
まず初めに、秩父地域での合併方向についてはそのベクトルが定まったかのように思います。小鹿野は両神との合併協議会を5回へと進め合併の日取りも決まりました。残念ながら、名実共に存在する「西秩父」と言う地域は合併によって分断されてしまいました。吉田町が西秩父の枠に戻る可能性を秘めた「吉田町の町長選」では現職が当選することで希望が薄れ、細い糸とはいえ吉田町からの声を反映した「吉田町の直接請求」に対しては福島町長が「付議しない」旨の回答をしたことで、こちらからあえて糸を切った理由をうかがいます。
また、両神との合併についてその考えと、まちづくり建設計画についての思いはどうかを伺います。質問として
若者が集い人々が希望を持てる活力ある町づくりのために
1,合併問題について
(1)吉田町からの合併協議会設置についての拒否の理由。
(2)両神との合併への町長の考え方。
(3)両神との合併でのまちづくり建設計画についてはどのような考えですか。
次に、広域組合で斎場についてですが、4市町村合併協議会の中での斎場についての考えがちらほらと聞こえております。小鹿野としては斎場の考え方はどう捉えているのか。質問として、
2,斎場とその運営についての現状はいかがですか。
次に、需要がますます増えるサービス分野としての介護福祉では民間の活力が必要と考えます。小鹿野の包括ケアの中でどのような協働ができ、どのような連携が必要かを伺います。質問として、
3,介護福祉での官と民の協働やデイサービスなど民間活力の導入については、現状でどのようなものですか。また、今後の考えはいかがですか。
私にとっての初議会の時から環境は大きなテーマでした。それは私がなぜこの小鹿野にいるのかの答えでもあります。子供を産み育て、生活するのは自然豊かなこの地域でと夫婦二人で見つけた新天地が小鹿野だったのです。ですから、豊かな自然が脅かされている現状に、まず訴えてきました。残念ながら、現状は厳しいようです。小鹿野の住民の健康すら守れなくなる可能性もある現実です。ここで質問の
自然も人もすくすく育つ環境づくり
1,埋め土問題について
(1)井森の埋め土の現状とその対応について
(2)長若地区の埋め土訴訟の経過と結果について
次に、日本の中でも環境税、水源税等と自然に向けられた思いが目的税として誕生してきているようです。埼玉県でも上田知事の指示のもと環境税が導入される運びです。そこで質問の
2,埼玉県の環境税導入については地域の環境づくりにどのように活用でき、雇用に反映できるのですか。
最後に、教育特区などと、新たな教育のあり方が実践され問われる時代に、国も大きな義務教育への改革を実施するようです。6月議会でも義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書も賛成議員として出させていただいたばかりです。しかし、地方は新たな考えで積極的に教育現場に対し改革して行く必要もあるのではないかと思います。そこで質問の
21世紀の文化・教育のために
国の義務教育費補助金の削減、一般財源化への方向が示されているが、その対応はどのようになりますか。
以上で壇上からの質問を終えます。
答弁は後日記載します。
平成16年 9月 13日
田 島 昭 泉 議員
質 問 事 項
若者が集い人々が希望を持てる活力ある町づくりのために
(1)合併問題について
@吉田町からの合併協議会設置についての小鹿野からの回答として「付議しない」の理由
A両神との合併への町長の考え方。また、Bまちづくり建設計画についてはどのような考えか
答 弁 要 旨
田島議員の合併問題についての質問についてお答えいたします。
はじめに、吉田町からの照会に対する回答については、去る8月12日に両神村長とともに吉田町に出向き、付議しない旨の回答を行ったところでありますが、議会に対しましても同日その写しを議長宛送付いたしたところであります。
回答理由につきましては、同回答中で述べているとおりでありますが、改めて申し上げれば、1点目は、吉田町を含む4市町村の状況は合併定書の調印も終了し、議会の議決も受けるとともに、県への合併申請も済ませるなど、吉田町の4市町村合併に向けての姿勢が明らかであること。また、2点目として、去る8月8日執行された吉田町町長選挙の結果をみても、吉田町民の意思も4市町村合併への考えを反映した結果となった、ということがあげられます。
こうした状況のもとでは、吉田町との合併協議を新たに開始することは、現実的にも無理があるとの結論に達したところであり、こうした考えは両神村においても同じとのことであり、両町村とも同様な回答となったところであります。
次に、両神村との合併については去る三月に執行した住民投票の結果を受け、合併協議会を設置し、協議を続けておるところであり、来年3月中の県への申請を目指し、今後とも円滑な協議調整ができるよう努力してまいるつもりであります。
また、まちづくり建設計画については、現在事務段階で各種調整等が行われており、一部については既に協議会へも提案がなされておる状況でありますが、今後同建設計画の中心ともなるべき合併町村の事業に関する事項や財政計画を協議調整するという段階に入っていくことになっております。
現段階では、まだ具体的なことを申し上げられる状況ではありませんが、現状での両町村の財政状況等を考えますと、合併後においても非常に厳しい現実のもとでの行財政運営にならざるを得ないと考えております。そのような状況ではありますが、私といたしましては、第5回の協議会で提案させていただきました新町建設の基本方針を基本にして、今後両町村で事業の検討、調整を財政計画との整合性をも持たせる中で、事業の優先順位等も考慮しつつ、その選択を行ってまいりたいと考えております。
以上、答弁といたします。
1 若者が集い人々が希望を持てる活力あるまちづくりのために
(2)斎場とその運営についての状況はいかがか
2 自然も人もすくすく育つ環境づくり
(1)埋め土間題について
答 弁 要 旨
@井森の埋め土の現状とその対応について
A長若地区の埋め土訴訟の経過と結果について
(2)埼玉県の環境税導入については、地域の環境づくりにどのように活用でき、雇用に反映できるのですか。
1番 田島昭泉議員の 1若者が集い人々が希望を持てる町づくりのためにのうち(2)斎場とその運営についての現状はいかがかのご質問にお答えします。
秩父広域市町村圏組合で運営している秩父斎場は、昭和48年6月に供用を開始して以来、31年が経過をしています。施設の概要は、4基の火葬炉(うち1基は休止中)と、葬儀兼用待合室が4室、通夜室が1室、事柄は霊枢車1台と軽トラック1台を保有し普通車34台、マイクロバス小2台が駐車可能な駐車場があります。運営状況では、火葬炉の運転は1日最大8体の火葬が可能で、霊枢車はバン型車輪で1日4回運行し、休業日は、毎週日曜日と年始(1月1日及び2日)となっています。
尚、平成16年度における職員数は、斎場長(兼務)及び技術者4名で施設の運営をしているところです。
最近5年間における年間平均火葬件数は、1,216件、1日当たりでは3,9件となっており、市町村別では、秩父市が570件と最も多く、ついで皆野町の135件、小鹿野町130件、横瀬町の91件の順となっています。
現状における問題点としては、施設及び設備の老朽化が進んでいること、駐車場の不足、ばい煙や臭気等の環境問題、さらには、利用時間、休日利用等の問題から施設に対する更新の要望が高まり、施設の整備が求められているところであります。
次に 2自然も人もすくすく育つ環境づくりの(1)埋め土問題について @「井森の埋め土の現状とその対応について」のご質問にお答えします。
秩父市大字田村字森の前で進められている、土地の埋立等の事業につきましては、平成11年3月10日に秩父市に対して、土砂等による埋立等事業許可申請書が提出され、その後平成11年11月25日、平成13年7月16日、平成15年2月14日、及び平成15年9月25日の4回にわたり事業変更許可申請書が提出され、許可となり現在事業が進められているところです。
申請書によると、当初計画における事業区域面積は6,625.71平方メートル、土砂の搬入量が36,617立方メートルでしたが、最終の事業区域面積は、16,927.03平方メートル搬入量は85,362立方メートルとなっています。
平成16年3月8日及び7月21日付で、長若第3区長より、秩父市井森地内の埋立及び水質調査について要望書が提出されました。また、平成16年7月2日付で、埼玉県秩父農林振興センター所長より森林法の規定に基づく意見を求められたので、7月12日に回答をしたところです。
その後、県の指導に基づく地元説明会の開催について事業者と協議をし、区長にその旨を伝え現在検討をしていただいているところです。今後の対応につきましては、地元説明会の開催、定期的な水質検査の実施を要望して行きたいと考えています。
続いて Aの「長若地区の埋め土訴訟の経過と結果について」のご質問にお答えいたします。
この件につきましては、本年3月の定例町議会において田島議員さんより「埋め土業者との訴訟の現沢と見通しはいかがですか」とのご質問をいただき、訴訟に至った経緯と裁判の状況についてご説明をしたところであります。
その後、これまでに3回の公判が開かれ、その都度町の顧問弁護士である藤木孝男弁護士に依頼して対処しているところであります。
なお、裁判の状況については、現在も係争中のため申し上げることができませんが、ご了承をお願いいたします。
続いて(2)「埼玉県の環境税導入については、地域の環境づくりにどのように活用でき、雇用に反映できるのですか。」とのご質問にお答えいたします。
埼玉県は、県民全体で自然環境を守り育てる社会づくりに資するための環境税制を検討するため、外部有識者による検討会(県みどりの環境税制を検討する委員会)を去る9日に設置し、16日に初会合を開催すると発表したところであります。
これからの埼玉県にふさわしい環境税制のあり方について検討するための検討会の委員は、税制あるいは環境、森林等の専門家や、市町村長、経済界、消費団体などから選任された19人の委員で組織され、来年3月までに提言をまとめ、平成18年度より緑地保全の目的税としての環境税の導入を図りたいとしています。
従って、現時点では埼玉県が導入を予定している環境税の内容(税額、課税客体、税の使途等)は白紙の状態であり、今後、検討会の議論を経て明らかにされるものであることから、この新しい税金が地域の環境づくりにどのように活用できるのか、また雇用に反映できるかの判断は、環境税の全容が判明した時点で検討をしたいと考えているところです。
以上で答弁とさせていただきます。
質問事項
1 若者が集い人々が希望を持てる活力ある町づくりについて
(3)介護福祉での官と民の協動やデイサービスなど民間活力の導入については、現状で
どのようなものですか。また、今後の考えはいかがですか。
答弁要旨
田島議員さんのご質問のうち「若者が集い人々が希望を持てる活力ある町づくりについて」の3点目「介護福祉での官と民の協動やデイサービスなど民間活力の導入については、現状でどのようなものですか。また、今後の考えはいかがですか。」のご質問にお答えします。
介護保険制度の導入により、介護サービスの民間解放がなされ、サービス事業者の指導・育成が行政の重要課題となりました。しかし、当町においては介護保険制度創設以前から、町が主体となって介護サービスの提供を行ってきたことに加えて民間事業者のサービス提供体制が早急に整わなかったことなどから、現在のところはサービスのほとんどを町が提供し、民間事業者の占有率ははごくわずかとなっています。しかしながら、今後は徐々に民間事業者の参入も増加することが考えられることから、これらをいかに地域包括ケアシステムの中に位置づけ、連携を因って行くのかが課題となります。 また、7月30日に社会保障制度審議会介護保険部会から出された意見書には、介護予防マネジメントや介護以外の様々な生活支援を含む包括的・継続的マネジメントなどの機能を担う(仮称)地域包括支援センターの整備などが提言されており、在宅介護支援のあり方が大きく変わることが考えられます。こうしたことから、民間活力の導入とその連携の問題につきましては、来年度に行われる制度改正等を踏まえ、次期総合保健福祉計画の中で検討して行くことにしたいと存じます。以上答弁といたします。
質問事項
21世紀の文化・教育のために
国の義務教育費国庫負担金の削減、一般財源化への方向が示されているが、その対応はどのようになりますか。
答弁要旨
田島昭泉議員のご質問のうち、三点目の「国の義務教育費国庫負担金の削減・一般財源化への方向が示されているが、その対応はどのようになりますか。とのご質問にお答えします。
国は、地方分権推進のための「三位一体の改革」で、平成18年度までに総額数兆円の国庫負担・補助金の削減という数字合わせに向けて、義務教育費国庫負担制度の廃止が他の税財政改革に先行するかたちで進められております。ご承知のように、義務教育費国庫負担制度は、市町村が実施しする義務教育の教職員給与を国と都道府県が半分ずつ負担する、いわば義務教育の根幹に関わる制度でございます。義務教育費国庫負担金を一般財源化するということは、これまで義務教育の教職員給与費に充てるとされていた財源が、どのような費目、経費に充ててもよい財源になるということになり、義務教育の教職員のための財源保障制度が無くなることであります。
とくに、現在都道府県は膨大な地方債残高を有し、歳出予算においては、公債費の割合が年々上昇している状況の下で、義務教育費国庫負担金の一般財源化が、事実上、義務教育費の減額により公債費をまかなうという結果を導く可能性が高くなることは十分予想されます。
義務教育費国庫負担金制度は、本来、地方財政の状況の如何を問わず、義務教育無償の原則により、国民全てに対し、教育の機会均等とその水準の維持・向上を図るための安定した財源を制度的に保障することを目的に法制化されたものです。
しかしながら、8月に開催された全国知事会では、国が示す第1期改革における中学校教職員の負担金を、委譲対象補助金とすることで承認しておりますので、今後は国会審議の動向を見守ってまいりたいと存じます。
再質問
〇議長(高橋正一君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) ご答弁をいただきました。順を追って再質問をさせていただきます。
合併問題についてですが、町長よりご説明がありました。吉田町への回答書、理由がついていましたので、その中の内容を読んでいただいたのだと思うのですが、私たち議会にも幾らか相談を受けて、全員協議会で受けまして、その中でいろんなご意見もありました。その後、結果的に8名の議員でチラシ等、もちろん直接町長に提出させていただいたわけですけれども、要請書という形で、これは何かといいますと、ぜひ早いうちにこの直接請求については付議する、議会にかけていただくということで回答していただきたいということの要請書でした。
そういった8名の議員が提出した意見書、それについて町長はどの程度の重みで見ていただいたのか、参考程度にすぎなかったのかどうか。議会という中で、そこで採決されるようなものではなかったわけですから、ただ8名という現状での過半数の人間が署名したということで要請したわけですが、その重みについて町長いかがだったでしょうか。
〇議長(高橋正一君) 町長、福島弘文君。
〇町長(福島弘文君) そのときにも私は申し上げたつもりですけれども、吉田からの照会があったときに全員協議会をやりましたと、そのときに皆さん方の意向を私も大体把握をさせていただきましたと、その後にああいうふうなことが出てきたわけでございますけれども、私は私なりに議会の本当の皆さん方の気持ちも理解をさせていただいていますということでお話をしたつもりでございます。そういうこととかいろんな面を考慮して、このような形をとらさせていただいたということでございます。
〇議長(高橋正一君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) あわせて、これは前の議会でもさんざんやったわけですけれども、小鹿野の住民投票ですね、振り返れば、そこの中で西秩父合併という枠組みがなくなってしまったと、それ以前の自主住民投票においては、西秩父の合併がよいといったような票が4,300票近くあったと。それに対して反対という方たちの票が集まらなかったので、その数字は800程度におさまったわけですけれども、少なくともその当時西秩父という枠に対して4,300票のご意見があった、賛同の意見があった。
その中で西秩父枠を外したという理由は、先ほど述べられていたような吉田町さんは来る可能性もなくなったというような外的要因になったわけですけれども、小鹿野住民にしてみれば、こちらからぜひ来てくださいよという思い、来てくださいよという思いが非常に強かったはずなのです。それをあえて、こちらからの糸を切ってしまったと、それに対して吉田町さんのある議員さんも一言言っていました。それはつい最近言っていたのですけれども、小鹿野の住民の気持ちがあれでわかったと、吉田町も隣でそれを見ていて、小鹿野はそこまで吉田を嫌っているのかと、その枠が示されたことで、そういうふうに見られてしまったのです。小鹿野の住民はみんな吉田に来てほしかったのに、ああ、もう既に吉田町を含んだ枠はもうないのだなというのを、吉田町さんの住民はそういうふうに感じて、受けていたわけです。非常にこれ残念なことです。
ですので、私たちとしては、吉田町から起こった直接請求に対しては、これは素直に付議すると、議会にかけますよという返事をぜひともしてほしかったわけですが、大変それは残念なことなのですが、町長にとって付議する、付議しない、これは町をかけてのことでしょうけれども、なぜ付議するというふうに回答して悪かったのか、住民の方を見ないで、なぜ付議しないと回答してしまったのか。返したところで、吉田町で否決されれば否決されたで、それはそれでしようがないことだったのです。こちらの小鹿野の意思としては、議会にかけますよ、そういう話があるならかけますよというのが道理ではないのですか。その辺いま一度お伺いしたいのですけれども、どうですか。
〇議長(高橋正一君) 町長、福島弘文君。
〇町長(福島弘文君) 今議員が言われるようなお考えの方もあったかもしれません。いろんな方があるということは当然だと思います。そういう中で、8月8日の選挙もああいうふうな結果でした。やはり皆さん方、吉田の方、その他支援する人たちが最後の住民投票だと、そういうふうにまで言ってやっていたわけです。結果は、ああいうような状態だったということですから、私は総合的に判断して付議しないというふうな形で回答したことも、やはりこれが正解だったなと。もちろん私個人ばかりでなくて、両神とも話し合いをしましたけれども、そういう形だったなと思っております。
と同時に、私も皆さん方8人の代表の方がおいでになったときに、間違いのない返事をしてくださいというそういうことも言われました。そのときに私は申し上げました。それにはやはり選挙後ということもいろいろ考えられるのですと、そこでも私はそういうことも申し上げたつもりでございます。ですから、一方的なことだけでなくて、いろんなことも総合的に判断をしてとらえていただきたいなと思っております。
〇議長(高橋正一君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) それは見解の相違で、私としては、住民を代表する町長であるならば、住民の声を反映した回答と、そういうものを望んでいたわけですが、非常に残念だと思います。
今進んでいる道を戻るわけにはいきませんので、次の質問に移ります。両神との合併の町長の考え方、円滑にやっていただけるというような今ご答弁でした。円滑にやっていただくというご答弁ではあるのですが、これはうわさばかりではありませんけれども、両神さんの議会もしくは村長さん、本当に穏便にやっていただいているのでしょうか。非常に福島町長のその姿勢というのを疑うような言動があるのではないかと、そういうふうに思います。
それは事実を、ここでテープの音を流せば、そういうことではありませんので、100%それは言えないのですが、ただ私、たまたま吉田町の町長選の最後の投票結果が出るその晩に吉田町にいまして、ちょうど猪野町長の対抗馬の新井候補のうちにおりました。その庭先でよく猪野町長の戦隊の声が、祝勝会ですか、よく聞こえるのですが、福島町長の声もよく聞こえました。その中で、両神との合併はいずれわからないのですと、いずれは秩父は一つなのですというようなことが、はるか向こうからの声で、大きな音で、それはもうリアルに聞こえてきたわけです。
その真意というのはどこにあるのか。もし一生懸命この両神との合併を本当に進めてもらうなら、そのようなお考えでなく、住民の声を聞いて一生懸命この合併をなし遂げる、そしてそのような先へ、いずれ秩父ですというようなことでなく一生懸命やっていただくと。ましてや4町村のそちらの皆さんにこびるといったら失礼でしょうけれども、いずれそっちに行くのですといったような発言というのは、どういう真意を持って言われたのかお伺いします。
〇議長(高橋正一君) 町長、福島弘文君。
〇町長(福島弘文君) あしたの高根議員の質問とほとんど一緒になってしまって、高根議員に答えるのがなくなるような気がいたしますけれども、私はいろいろと今までも申し上げておりました。今でもそう思っています。将来的には、秩父は一つになって、今後いろんなことをしていくことが私はいいだろうと、そういうふうに思っています。やはりたった12万しかいないところです。確かに広いには広いです。しかし、いろいろな面でむだもあります。やはりそういうふうなことで、私は選挙に出るときから、自分でそういうふうなことを言って出てきました。皆さん方は聞かなかったとかいろいろな方もいます。それはさておきまして、そういう結果があり、それで住民投票の結果でやはり町民が小さい合併を選んだということですから、小さい合併を今進めているわけです。
しかし、今回までに5回協議会がありました。選挙のときまでだと4回かもしれませんけれども、そういう中で議員も今までの両神さんの、協議会の委員さんのいろんな質問等を聞いていて、やはり本当にうまくいくのかどうかという心配する点もございます。それは考えの相違で、議員はそういうふうに言われますけれども、私も心配もしています。それは議員も傍聴にほとんど来ていますからわかると思うのです。
ですから、七つのときでもいろいろみんなでやろうとしてきたのです。それが崩れたのです。ですから、二つで今一生懸命やろうとしていても、やはりわからない面もあるわけです。ですから、そういうふうなことも出るということです。私は、自分なりに間違ったことを言っているという気はしません。当然今でも2町でやっていくということには変わりございませんけれども、今までの協議会を見ていただいても、議員もわかると思います。今まで早くやれ、早くやれと言っていたのが、今度は遅くやれと言ってみたり、いろんなことがあるのです。ですから、なかなか自分で思ったようにはいかないということも、ぜひご理解を賜りたいと思います。
〇議長(高橋正一君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 誠心誠意こちらから崩すようなことのないように一生懸命進めていただきたいと思います。
今言われた中のフレーズで、福島町長が、私は大きな合併を進めるということで当選させていただいたのだというようなことで、それが崩れてしまったわけですけれども、本来の公約また自分の姿勢という、一番大きな姿勢が崩れたわけですけれども、だからといってやめるわけでなく、今そこにいらっしゃるわけで、本来であればやめるところでしょうが、おるということは、今の合併に対して一生懸命やるのだというふうに解釈ができればいいのですが、その辺今後も間違いのないように住民の意思に沿うようにやっていただきたいと思います。
3番にいきます。両神との合併でのまちづくり建設計画、これは今これから、その中心事業ですので、財政シミュレーションですか、そういったものも含めて出てこないと、どれだけの規模が、またどれだけのものができるかというようなことが、これから協議会の一番大きなメインの内容だと思いますけれども、三町村合併を実現する会、そのときの三町村のシミュレーション、当方のいたその実現する会でも全額使うと大変なことになるだろうと、だけれども、ほどほどに地域を活性化させる、また一体化させる、そういった意味であんばいを見ながらやれば、これは有効になるだろうというような数字的なシミュレーションも出ていたのですけれども、今度二町村、さらに慎重にやらなければいけないのでしょうけれども、ぜひともこれは住民の皆さんが望むもの、また有効なものにやっていただきたいと思います。この件に関して、何を欲しているのかといったようなことは、民意に幾らか諮るというようなことというのは町長、考えていませんか。
〇議長(高橋正一君) 町長、福島弘文君。
〇町長(福島弘文君) 建設計画についてはまだ、(1)と(2)を提出をさせていただきましたけれども、その段階でございますから、今後でございます。しかし、町民の方というのは、説明会等もやらなくていいという町民の人がいれば、やらないのですけれども、やらなくてはいけないわけですから、そういうときの意見等も参考にはさせていただくという、そういうふうなつもりではおります。
〇議長(高橋正一君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 今説明会をというような話があったのですが、具体的にそのような、もう少しずっと先なのでしょうか、また近い先なのでしょうか。説明会の計画等ございましたら早目に教えていただきたいのですが、その辺は今予定としてはどうでしょうか。
〇議長(高橋正一君) 町長、福島弘文君。
〇町長(福島弘文君) 当初9月なり10月にと思っておりましたけれども、なかなかいろんなことで調整等も遅れています。それ以後になると思います。そのぐらいでご了解を賜りたいと思います。
〇議長(高橋正一君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 三町村合併が唱えていたまちづくり計画というものもあったり、また町民の中にもこういう希望があるというものはいっぱいあると思います。それをよく精査しながらやっていただければと思います。住民の皆さんの声をよく反映させていただければと思います。
次に移ります。次は斎場ですね。斎場のできた経過または現状で1日3.9人、1,216件の利用があるといったような現状、また運営等をお伺いしました。聞いたのですが、先ほどもこの議会前の議員控室での会議で、広域の議員さんからちょっとお伺いしました。というのは、4市町村のまちづくり計画ですね、こういう冊子がもう既に出ているわけですけれども、この主要プロジェクトの中に主な取り組みということで、火葬場、葬祭場の建設というふうにしっかりうたわれているわけです。これを見まして、これは4市町村の中で話し合うのだから、こういうのが出ても出なくても、あってもしようがないのでしょうけれども、現時点で広域ということで、みんながお金を出し合いながら運営している斎場、それに対して新しい物ができていると。
たまたま私も6月18日の荒川村議会ですか、それを傍聴に行きまして、そしたら町長の答弁の中で、斎場建設は関知していないというような非常にぶっきらぼうな答弁をある議員の質問でしていたのです。午後に幾らかまた、午後は私いなかったのですけれども、お昼を挟んでそれをまた撤回するような答弁をされていたというのですけれども、荒川村ではそんな話は知らないという村長の暴言というのですか、えっと思いました。また、秩父市では、市長が現在の斎場のリフォームをしたいのだというような、こちらとはちょっと違う、要するに4市町村でやる建設計画とは違うような非常にちぐはぐなことを皆さんが言われている状況です。
これは理事である代表の長が、この斎場に関してどのように考えているのか。先月ですか、首長さん同士で集まった経緯もあると思うのですけれども、その中でこの斎場というのをどういうふうなことにしようとしているのか、そういうお話が出ているのか、また現状、町長の考えをちょっとお伺いしたいのですけれども。
〇議長(高橋正一君) 町長、福島弘文君。
〇町長(福島弘文君) 広域の議員の方からいろいろ話があったということでございますけれども、私たちも今までに斎場については広域の方でということで、3年か4年前には視察にも行きました。それ以来もう今は途切れています。そういう中で、四つの方ではそういうふうな計画があるそうでございますけれども、我々は今の状況の中ではあくまでも広域は広域でやっていこうというような、この間も申し合わせをしました。ですから、まだそこの点は、どういうふうになるかそれはわかりません。それは、私もその四つの方に参加しているわけではありませんからわかりませんけれども、実際には二つというのは無理なのではないかなと、秩父郡市ですよ、やはり一つでいいのではないかなと、私個人はそういうふうに思っています。
〇議長(高橋正一君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) ある意味、安心したわけなのですけれども、こちらでつくるとなると、今ある斎場は、ではおまえらへ持っていけというようなことで、そこは一緒にやらないよと言われてしまってもまた非常に困る話ですし、福島町長がそういう考えで、現状がもし老朽化して新しい物にするのであれば、やはりこの秩父全域が、市町村長、理事さんでありますので、その中でいい物をつくっていくと、必要とあらばそういうふうにやっていくという形でお願いできればと思います。
次にいきます。介護福祉での官と民の協働やデイサービス等のことですけれども、新聞で最近よく出ているので、見るわけなのですけれども、これは8月31日ですか、不便な長屋を利用して、これはその地元の布団屋さんらしいのですけれども、そこを開放してデイサービスをつくったと、この評判というのが大変いいらしいのですね。パーキンソン病で立ち上がることができなかった利用者が、今ではヘルパーの助けをかりながら歩いて風呂やトイレに行けるようになった。というのは、車いすが完全に利用できないような、要するに普通の民家ですから、完璧にすべての部屋が車いすで移動できないと、むしろちょっと立ち上がってくださいねというふうに、ほんのちょっとでも力を加えることによって、逆に行けるようになったということが、例がいっぱいあるらしいのです、この中で。木の材質を生かした内装は、家庭的な雰囲気で、ここにいると本当に落ちつく、我が家と一緒ですというようなことで、非常に人気があるというようなことでここに出ていました。
これは、一つの例ですけれども、なかなか官でつくったもの、それなりに近代的な建物で、コンクリートの中で多少木を使いながらも、雰囲気的には家庭的な雰囲気を一生懸命演出するというようなこともすごい必要だと思いますが、こうやって実際民で立ち上がったりしたものに対して、官の人もそういうものを求めているのではないかなというふうに、要するに官の中でお世話になっている方たちも、たまにはそういう雰囲気も欲しいのではないかなと思います。
もう通告を出した後だったのですが、たまたま9月12日の、12日ですから、きのうですか、の新聞にも広がる逆デイサービスというのですか、というのがありました。これは、民家などを改修したところを利用して、特別養護老人ホームですね、そういった入所者の方を半日もしくは1日そちらの民家の方に行って過ごさせるということらしいのです。これも、ちょっと一文読みますと、「高齢者施設は、施設の中だけで生活が完結するようにつくられ、至れり尽くせりですが、特に体が元気な痴呆の人は、することがなくぼうっと過ごしがち、この逆デイサービス、これで地域に出ていくと、具体的な生活感がつかめ、安心します」というようなことで施設の施設長が言っているわけなのですが、要するに至れり尽くせりだと、本当に自分から何かをしようという気力がないけれども、こういう民家の中に行くと、積極的に何かをしようというようなことが出てくると、芽生えるということなのですね。そういった全く違う施設だと、そういうふうになってしまうのが回復するというような例があるようです。
これは、あくまでも民が立ち上がらなければできないし、これに関しては、官の方であえて空き住宅を利用している件なのですが、これらも非常に官民の協働によって、よりよいケアができるのではないかなというふうに思うのですが、ちょっと話は長いですが、現状で小鹿野には1施設というのですか、1団体というのかな、下小鹿野にも1件ございますが、あそこも私ものぞかせていただきました。非常に老朽化した施設であって、これが100%いいのかというと、とても難しい問題があると思います。声を聞くと、やはり声とその雰囲気を見ますと、お年寄りにとってはおこたで、皆さんが周りに座っておしゃべりをしていて、非常にアットホームな感じ、そういったものがああいう中にあるなというふうに思いました。そういった施設との行き来とかそういったものをうまく利用した、まずは官民協働といったようなことというのはできないものでしょうか。
〇議長(高橋正一君) 福祉課長、森谷正雄君。
〇福祉課長(森谷正雄君) お答えいたします。
これについても、もう既に小鹿野デイを使ったり、そこの民間のデイを使ったり、希望により行き来はしております。
また、先ほど言った小規模託老の施設だと思うのですけれども、逆デイということで、特養の施設等がそういったところ、民間のものを使ってそういった地域福祉をやっていくと、これは今国の方でそういったものを、きめ細かな対応をしてほしいということでそういったことを指導しております。今後小鹿野町もそういった特養とかあれば、それに沿った形で小規模託老の施設については、また展開していければなという考えはございます。
〇議長(高橋正一君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) ある意味では、何が理想かというと非常に難しいですが、小鹿野ではせっかくこの包括ケアということで、医療も含めてぐるっと一巡しながらいろいろ面倒を見てもらっているわけです。それが非常に理想的ですので、それを決して崩すことのないように、民が入ったとしてもそれをうまく、その輪の中に入っていただいて一緒に、官からすると指導的な立場になるのでしょうけれども、うまく理解をしていただきながらやっていただければと思います。質問はその辺にしておきます。
次にいきます。埋め土問題なのですが、井森の埋め土の現状なのですが、先ほどご答弁をいただきましたが、私もちょうど平成13年6月の議会で質問させていただきました。そのときのご答弁では、秩父市と綿密に連絡をとりながら一生懸命やっていくよというようなことでした。それがたまたまつい最近長若の3区ですか、3区の方でどうもぐあいが悪いというような話が出まして、たまたま声をかけられましたので、8月16日ですか、課へ行きまして、区長さんともども話を聞いたわけです。その中で区としては、何としてももう水質検査をやっていただきたいというような要望を出したわけですけれども、そういった流れがあるわけなのですが、ちょっと立ち戻って、この埋め土に関して、それ以前の埋め土に心配はないのだろうかということなのです。私が質問させていただいた埋め土の場所、その地区が本当に安心していられるような泥なのかどうなのか、その辺のご答弁は今できますか、お願いします。
〇議長(高橋正一君) 生活環境課長、柳原政一君。
〇生活環境課長(柳原政一君) 従前の埋め土については、私は現在のところ承知をしておりません。内容については、承知をしておりません。
〇議長(高橋正一君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 平成13年6月の議会のときの課長さんとちょっと違う課長さんでしたので、あれなのですけれども、あそこの地域の泥というのは非常に、現状で冬になると特に濃くなるからでしょうけれども、白い泡の、白くなったり、泡が吹いたりするような水が流れてくるということで、下ではその水を使って、今までずっとお豆腐を自家用ですけれども、つくって食べていたのだと。ましてや現状では、稲作に水を引くのに、その水を使っていると、現状で使っていると、その中で非常に住民の皆さんは、心配を抱いているということです。
私は、この平成13年の6月に質問して、ある意味であんきしていたというのですか、そうしたら見えない方にまた拡張されているわけです。4回ですか、平成11年11月、13年7月、15年2月、15年9月と事業変更、その中で非常に大規模になってきているわけですね。もとの場所とは全然違うところで拡張されていると、これ住民の皆さん、大変な心配があると思うのです。要望が出ていますが、町長どうでしょう、これ秩父市としっかりかけ合って水質調査、この埋め土の現状というのはどうなのかというのを、もっとひざを突き合わせてやらないと、本当健康問題にまでいくのではないかと、そういうふうに思いますが、町長いかがですか。
〇議長(高橋正一君) 町長、福島弘文君。
〇町長(福島弘文君) 確かにこの井森の点については、いろいろな点があるかもしれません。しかし、職員、担当者同士ではいろいろと話し合いをしてやっています。課長はまだ本当に何カ月かなので、知らないというような状況で申しわけないのですけれども、担当者は後で聞いていただくとわかるのですけれども、厚生担当課でよくやっていますから、それは話し合いもしています。しかし、今回たまたまこういうふうな振興センターから意見を求められたと、それまでなかったのです。それはだから我々も要望書が出ていたのはわかっていますし、それも向こうにも伝えてあります。やっと出てきたので、初めてそれで意見を、例えば水質検査をやってくれよ、地元説明会をやってくれよとかそういう要望を出したのです。ですから、これが今区の方にも反映して、今区長さんとそういう話ができているのだと思います。ですから、私たちも担当課と精一杯努力はしているつもりでございます。
しかし、やはりこの権限というのは秩父市と、私たちの方にはないのです。ない点は、その点は議員も理解できると思うのですけれども、しかし我々も意見書等で、そういうことはやっていただきたいということで今申し入れをしています。ですから、今こういうふうな状況で、地元説明会も我々がやるのだと、皆さん方でやってくださいよと、そういうふうな形でお願いをしています。
そういうことですから、これからも井森の点については、やはり今議員が言われる拡張、拡張、拡張ですから、全然我々の方にもわからないのです。それで、やっとこういうふうになってみて初めてわかるというふうな状況ですから、その点はやはり最初から1万6,000ヘクタールですか、1万6,000平米ですか、これだったら大規模の開発で出てくるのです。ところが、そうでなかった点もあるので、その点ご理解を賜りたいなと思っています。
〇議長(高橋正一君) 1番、田島昭泉君。
〇1番(田島昭泉君) 職員同士でまた連絡を取り合ってやっていただくということではあるのですが、これはもう町として住民の健康を守るという意味で、イの一番に水質検査、これは自主的なやってもいいくらいだと思うのです。あちらの答弁を待って、来年の中に入れましょうとかそんな問題ではなくて、もう真っ先にやっていただくと、それも定期的にやっていただくというようなことが必要だと思います。その辺どうですか。町長でもいいのですけれども。定期的にやっていくということですね。
〇議長(高橋正一君) 休憩いたします。