会場：秩父市伝承館
開会宣言:髙野和之副実行委員長
挨拶:久喜邦康秩父市長「森林を守る。産廃を入れない。再生可能エネルギーを積極的に。秩父市ではバイオマス発電もつくられている。ソーラー発電もメガソーラーができる。原発に頼らずにエネルギーをつくって行く。それが秩父市の方針です」挨拶:荻原洋志実行委員長
講師紹介:野口アキノリさん「分子生物学ばかりで生態学は見向きもされない時代だと授業を受けました」
基調講演「いのちを守るふるさとの森 ちちぶから世界へ」講師:宮脇昭さん(国際生態学センター長)
豊かな時代なのになぜ自殺者が3万人もいるのか？生きていることです。殺さないことです。愛する命を守り、豊かな生活を9000年続けましょう。
地球は40億年前、偶然にできたDNAが一度も切れずに続いているから私たちは居る。
なにを残すのか？緑の一里塚を残す！
冬も緑の秩父神社。1000年間森を作ってきた。東京は緑が減った。緑の褥(しとね)が未来の命の砦だ。ほんの数%しか残っていない。ものは長持ちさせなくてはいけない。
幸福とは生きることです。いのちを守る森をつくる。そのうちやるという方は相手にしません。一つの街に一つの森を。ローマも森をつぶして廃れた。本物の森を、長期的視野で！
森の長城づくり。細川護煕さんが理事長としてかって出てくれた。（瓦礫を活かす森の長城プロジェクト（財）の）
関西に大震災が来た。10日目に入ることができた。人口のものは壊滅だった。しかし、小さな森は逃げ場所になっていた。鎮守の森は一本も燃えずに、倒れてもいなかった。
武甲山により良い森を作るべきだ。植生に合わせて植える。
山羊は草を喰ってした草を食べ尽くし、森が破壊された。森の下にはもう一つの森があるのです。陰樹によって森は豊かになるのです。家畜で森が破壊された。中国は森をつぶして砂漠化している。ニューヨークは残した森で救われている。
日本は鎮守の杜で守られている。シラカシ、アカカシ、ウラジロカシ。逃げ場所、隠れ場所になる。世界で唯一日本人は森を守ってきた。雑木林を作っても崖が崩れそうなところや津波が来そうなところなど、危ないところは神社として残した。叡智です。
1100年の歴史を持つ秩父神社。守っていただきたい。本物を残してください。
埼玉では標高800m以下ではタブノキ、シイ、カシの木が豊かです。しかし、日本中でも0.06%しか残っていない。屋敷林が豊かだったが、今はどこでもコンクリートづくめ。川は三面張り。原子力は不幸な問題を起こしている。
植えた木を本気で育てる。ドングリも同じものを植えない。教育はいかに才能を引き出すか、子供の顔が皆違うように、皆違う才能がある。規格品作りはやめてもらいたい。どんな人も人生で2，3度はその才能を必要とされる時がある。
1m2に三本ほど植える。八年経てば豊かな森になる。震災瓦礫などの建設廃材を山にしてポット苗を植えれば30mの森まで育つ。堤防は30mのコンクリートでもダメ。津波が来れば倒される。木は水を程よく受けとめる。現場へ行って見た。目で見るとわかる。パソコンでは表面だけでダメ。命に対しては不十分。都市の中の小さな森でも本気で作る。
本物の木は後退している。松の木の下にはカシもある。松だけにすると弱い。木の下を刈ってはいけない。下が本物です。
どんぐりを拾って30時間水につけて虫を殺してから植える。
ボルネオにも行きました。ためになった。8年で10m。アマゾン。15年で20m。ケニアにも行った。中国では万里の長城にも100万本植えた。モウコナラは3mになった。上海。青島。ドングリでどこでも緑になる。秩父から世界に本物の命の森づくりを！ニセモノいりません。(要約以上)