泉田工業導入地区

背景

合併前最後の小鹿野の議会(〜H17/10)では産業対策特別委員会を設置して1年間研究協議しました。
その結果として町への意見書の中での一番の取り組み要請が「企業誘致」。
そして今まで地域指定されていながらおざなりにされていた「泉田工業導入地域にしっかりと手を入れよ」。
また、県企業誘致課との連携もしながら「誘致に積極的にあたれ」となりました。


町と企業側の説明会

平成18年9月24日(日)pm7〜 泉田の指定地域に企業’(メッキ工場)が来ることで町と業者の説明会がありました。以下そこで出た質問、答弁などの要旨をお伝えします。

  1. 建造物としては事務所100u、工場480u、排水施設170u。
  2. 何かあった時の責任問題として誰がどの様になるか? :町の弁護士などとも相談し法律上どの様になるかお答えします。事故があればすぐ止め、改善されるまで稼動しない。
  3. 排水上心配は無いか? :大きな地震などで万が一に槽に亀裂が入っても外にこぼれることはない。また、処理槽は1槽で充分の所2槽にし、Ph計器は1槽に4台設け管理します。営業は環境基準の中で許可される。排水は水質基準を法でクリアされる中でやる。水質検査は計量分析事務所に依頼され確かな計器で調べることになります。
  4. 排水池に金魚を飼って目で分かる様にしては? :生物処理ではなく薬品処理なので水に養分や酸素がない状態なので飼えないが・・・考えてはみたい。
  5. 排水量は? :日に30トン。蛇口を2つ開け放しぐらいの量です。
  6. 道路側溝は雨がほんの少し降るとあふれるくらいだ。心配だが? :現場をよく調査します。
  7. 窓から成分が飛んでくることはないか? :においや鼻に来ることはない。現状でも住民に騒ぎになったことはない。空気中に酸は飛びません。長若の○○はこの計画より大きなメッキ事業をやっているが毎月の報告などでにおいなど苦情はありません。
  8. 空気は水を通してどう排気するのか? :局所吸気し排気する。
  9. 火災が発生した時水はかけられるのか? :大丈夫です。
  10. 水道をそれだけ使っても水圧は大丈夫か? :調査し細ければ引き直します。
  11. 車の出入りはどうか? :家族4人と小鹿野町で雇う3〜4名の方の車と業者は日に5台程度です。敷地の前は動きやすい様に広くとります。
  12. 建物高さは? :平屋で5mほどです。
  13. 農業委員会の審議が明日ある。すぐ回答しなければならないか? :農地転用の要件はそろっておりますので申請をいただきました。農業委員会のご判断になります。また、町との開発行為の許可はこれから事前協議になります。

9月25日(月)農業委員会では長い審議がなされ要件は揃っていると言うことで許可となりました。


9月27日(水)午前11時。昨日に続いての雨の中、調査に行きました。

町道側から見ると敷地は放置された状態で大変な草地となっております。左右はほぼ工場にはさまれた格好です。

隣地の畑地から見るとさらに荒れた状態が分かります。向こう側に既存工場が見えます。
荒れた状態をいずれの方向にしても何とかしなければと感じます。

敷地前を奥へ行く方向に道路は細くなります。

その先での排水路
2日ほどのこの雨ではあふれる様子はありませんでした。
10月6日台風による大雨(250ミリ/1時間)の中、現場へ行きました。
U字溝からは溢れるほどの様子はありませんでした。

2006/10/23(月) 産業建設委員会 「泉田工業導入地域」について
委員 鈴木和夫 渡辺政治 高根登 小菅高信  オブザーバーに議長今井太喜男 副議長田島昭泉

導入地区の計画策定は昭和50年。
総面積は127,572u。導入済み面積は44,911uで35.20%。導入可能面積は71,478uで56.03%。
立地企業は9社とのこと。税制上の地区別措置、課題などを説明して頂いた。

現地視察へ
遺跡調査現地前 メッキ工場転入予定地
(ここは遺跡調査は済んでいる)

2007 以上のメッキ業者は地元の反対に対し移転の断念をしました。しかし、この土地に別の業者が移転してきました。私も昨年に出逢った方で「三田川の奥で仕事をしているがどこか良い所はないか?」とのことでしたので「まちづくり課では企業誘致として泉田に導入を図っている。相談してはどうか」と申し上げました。以後金融業者を通じ要望されて移転がかなったとのことです。何はともあれ1区画が落ち着いた。