あこがれの自宅、作るなら自分の手で、そう思い続けて何年になるのだろう。いよいよ土地探しを始めてから数年、地域の交流の中でありがたい土地を分けてもらうことができた。
まずは土地分筆1993.11.18
設計は20年も前に勉強したことはあったが、大工の経験なし。が、この数年ありがたいことにログハウスの建設を本職の大工さんと共に数度体験できた。こんな事で自分でできる方法ではログハウスとツーバイフォーの選択が最後まで検討された。そして手間がかかるが価格の安い、オリジナルの形ができる2×4(ツーバイフォー)に決定した。ちなみに2級建築士の試験を平成4年に学科、平成5年に実技の合格までこぎつけていた。自分の家とは言え、これで自信を持って設計できる訳だ。ついでに平成5年に電気工事士の学科試験、平成6年の夏には実技合格で資格ゲット。実技は何でもむずかしいもので、それぞれ1回ずつ落として次の年にゲットとなった。
さて、材料はアメリカ東部のログメーカーに依頼。キットではなく、あくまでも詳細に描いた図面から割り出した数量を英語で書き直し、単位もフィートに換算した。このログメーカーはキット用の部材として様々なものを扱っていて、ログを注文しなくても受注してくれたのがありがたい。
輸入材料は2×4部材のほか、合板・金物・内外部木製ドア・天窓・屋根材など。国産で調達したのは窓(二重ガラス)と断熱材や釘、それと基礎に関する物だけだ。道具に関しては日曜大工の延長と友人の大工さんからいろいろ中古を調達したりもした。
アメリカから見積書が届いたのは2月4日。7日には振込依頼した。振込は日本円で490万円(438.00$)。当時の円ドルレートは109円だった。後から他に関税消費税などの経費100万ほどが掛かった。結果的にはその時の600万円とその他の部材・材料・工具等で200万円。トータル800万円である
さて、発注した後は譲り受けた土地の登記も自分でと登記所に出かけた。下見と提出と書き直しなどで6回は足を運んだが、印紙代26.800円だけで済んだ。数字を漢字に直したりと些細なことでも書き直さなくてはならない事もある。登記完了は3月22日。
子連れで法務局へ。何処でものぞき、何でも質問しよう。
同じく、描きかけの図面と書類をそろえて、3月8日に建築確認申請提出。こちらは60坪以下で県の印紙代14.000円なり。こちらも幾多の訂正を経て、確認通過は4月6日。(ちなみに小鹿野町では都市計画が無く一般家屋では確認申請は必要ないのだが、3階建てという事で法的に必要でしたので、まじめに提出。この数年後小鹿野町も都市計画が入り確認申請は必要となっています。)